押さえておきたい星空撮影のマナー
最近星空を見たり撮影する人が増えてきました。
有名な撮影スポットには、多くの人が集まるようになってきています。
そこで気を付けたいのが、星見現場でのマナー。
周囲に自分たちと同じ星見・星撮りの人がいることを前提に、その人たちに配慮することが基本です。
ここでは4つだけお話しします。
1.無駄な灯りを灯さない。
撮影現場に着いて安全を確認したら、車のヘッドライトは速やかに消灯しましょう。
ドアの開閉の際に室内灯が灯らないようにすればなお良し。
つい盛り上がって空にライトを照らしたり、ライトで文字を書いてみたくなりますが、星を目的にやってきている人にとっては邪魔。
やってはいけない決まりもないのですが、少なくとも一声かけるようにしましょう。
2.ライトは赤色。
暗闇に慣れた目を刺激しないように、ライトは赤色に光るものを使いましょう。
赤いライトは夏場に虫が寄ってこないという効果もあります。
前回お話しした以下のようなアイテムが便利です。
赤色モードのライトがない場合は、このスマホアプリが便利です。
画面が赤く光るだけのものですが、光量調整もできてなかなか使えます。
やや高価ですが、天体望遠鏡メーカーの作った光量調整可能な、眼に優しい赤色モードの付いた本格的なヘッドランプです。
3.安全のためのライトは遠慮しないで。
撮影現場では足場が悪いこともあります。昼間なら問題にならない駐車場の車止めやチェーンも暗闇では危険な要素。
自分の安全を守るためのライトは遠慮する必要はありません。
車のヘッドライトも、エンジンをかけて移動しているときは消す必要はありません。
むしろ、消灯して移動する方がはるかに危険で他の人への迷惑になります
4.そこは他人の土地です。
自分の庭で撮影するのでない限り、その場所は公共も含めた「他人の土地」です。
ロープやゲートで締められた場所にはみだりに立ち入らないこと。
ゴミの放置、用便、タバコのポイ捨てなどはもってのほか。
近隣の民家には人が住んでいます。仲間うちのおしゃべりや大音量の音楽、不要なエンジン音などにも注意しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
「星がよく見える場所に行く」ことは星空撮影の基本にして最大の難関。
でも、一度でも満天の星の下、美しい星空を眼にしたら、そしてそれを写真に残すことができれば、もうあなたは星空の虜です^^
さあ、街を離れて、星見に星撮りに出かけてみませんか?!
今回お話しした内容をさらに詳しく解説した「天文リフレクションズ」の以下の記事もご参照ください!
次回は、撮影した画像をより美しく仕上げるための「画像処理入門」です。
お楽しみに!
本連載の記事へのご質問・ご感想・撮影画像へのアドバイスのご希望がありましたら、ハッシュタグ「#天体撮影のトリセツ」でツイッターにご投稿ください!(まだ少なくて寂しいですTT)
すべてにリプライさせていただきたいと思います!
日本唯一の?天文ファンのための全方位キュレーションサイト/その編集長。 天文ファン500万人化を目指して日々絶賛情報発信中。五感で感じる星空体験がモットー。天文宇宙検定2級。夢はベテルギウスの超新星爆発を見届けること。