天体撮影の世界にようこそ。「天文リフレクションズ」編集長の山口です。
前回では「星空の撮影」に必要な基本テクニックをお話ししました。
ここまでマスターできれば、あとは満天の星の下で撮影するだけです!
でも・・いつ、どこにいけば「満天の星」に出会えるのでしょうか?
まずは晴れること!お天気の調べ方
星を見るには「晴れる」ことがまず第一。
晴れなきゃ星は見えません。天気予報を調べましょう。
ひとつ注意が必要なのは、天気予報での「晴れ」の基準は星見的にはかなり甘め。
雲が空の80%を覆っていても天気予報では「晴れ」なのです。
そこでまずオススメしたいのがtenki.jpの「星空指数」。
星がどのくらい見えそうかを0〜100の指数で予報してくれます。
ざっくり、80よりも大きければ「行ってみようか〜」レベルです。
さらに細かく調べたいときに天文ファンがよく使用しているのがGPV気象予報。 空の何%が雲に覆われるかを、上の画像のように10%刻み、1時間単位で予報してくれます。 でも・・・天気予報ですから、外れるときは外れます。 実際晴れるかどうかは運次第!です。
なるべく月明かりを避けよう
月が空にあると、月明かりに照らされて天の川のような淡い天体を見る上で邪魔になります。
上の写真は、同一場所、同一露出条件による月明かりの影響を比較したもの。
月は半月から3日分太い状態ですが、月明かりの影響が一目瞭然です。
月は月齢によって明るさが大きく変わってきます。
三日月くらいまでならほとんど悪影響はないのですが、半月を過ぎるとかなり明るくなり、満月近くになるとほとんど天の川をかき消してしまいます。
星空撮影に一番適した時期は、ほぼ一晩中月明かりの影響がない、新月をはさんだ約一週間となります。
上弦、下弦(半月)の場合は、上の図のように夜の半分は月が沈んでいるので、それを避ければ大丈夫。
満月の前後1週間は星空撮影には不向き。明るい月がほぼ一晩中空を照らしてしまっています。
月齢と月の出入りの時刻を調べるには、以前もご紹介したアプリが便利です。
撮影に行く日の月の太さと、出没時間を事前に調べておきましょう。
アプリ「がんばれ!ルルロロの月齢カレンダー」
AppStore
Google Play
アプリ「日出、日入」
iOS版(AppStore)
Android版(Google Play)
日本唯一の?天文ファンのための全方位キュレーションサイト/その編集長。 天文ファン500万人化を目指して日々絶賛情報発信中。五感で感じる星空体験がモットー。天文宇宙検定2級。夢はベテルギウスの超新星爆発を見届けること。