天体撮影の世界にようこそ。「天文リフレクションズ」編集長の山口です。
前回連載第二回では、星空はとても暗いというお話をしました。
はじめて天体撮影にチャレンジする方にとっては、このことが一番のハードルになります。
そこで、今回と次回では、もう少し明るい月のある風景の撮影についてお話ししたいと思います。
月の撮影で必要になる技術や知識は、その先の星空の撮影でも必要になるものばかり。
少し回り道になりますが、ステップを踏んで経験していきましょう。
夏休み最後の週末は月と木星を撮るチャンス!
突然ですが!
夏休み最後の週末、西の空で細い月と木星が接近します。
天体撮影デビューのチャンスです!
一番のチャンスは8月25日金曜日、26日土曜日の夕方18:45ごろ(東京の場合)です。24日は月がかなり低いので西の空が開けた場所でないと難しいかもしれません。27日になると月が高くなり撮りやすくなりますが、木星と月がかなり離れてしまう上に夕焼けの時間帯に地上から離れてしまいます。
まだいろいろお話ししていないことがあるのですが・・・とにかくカメラを向けて撮影してみましょう!
最低限必要なことだけを書いておきます。Let’s Try!!!
- 西の空が開けた場所で撮影します。マンションのベランダ、踊り場。河原や広場など。
- 手持ちでも早めの時間帯ならなんとかなります。三脚があれば使いましょう。
- ズームレンズなら、地上と月の両方が入るように調整します。なるべく望遠側で。
- マニュアル露出がまだできない人は、カメラまかせの露出でもOK!
- マニュアル露出ができるなら、ISO1600/F3.5/シャッター速度1/4秒を基本に。
- 「露出補正」が使えるなら、カメラの適正露出値の-2段〜+2段くらいまでを何枚も撮ってみましょう。
- ピントは月でも地上でもAFで合わせられます。カメラが迷うようならMFで。
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【連載】天体撮影のトリセツ
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日本唯一の?天文ファンのための全方位キュレーションサイト/その編集長。 天文ファン500万人化を目指して日々絶賛情報発信中。五感で感じる星空体験がモットー。天文宇宙検定2級。夢はベテルギウスの超新星爆発を見届けること。