天体望遠鏡のいろいろな楽しみ方
もし、あなたの手元に天体望遠鏡があったら・・どんな楽しみ方があるのでしょうか。
そんな「天体望遠鏡のある暮らし」を見てみましょう。
ベランダに天体望遠鏡があれば・・
一番の楽しみはお月様や惑星の観察。街の灯りの強い都会でも大丈夫。ベランダに天体望遠鏡をさっと出して、気軽に眺めてみましょう。
明るくて毎日欠け際が移動していく月は一番のオススメ。夕暮れの三日月、中天の半月、眩しいほどの満月、毎日眺めても飽きません。
少し遠出して満天の星の下で
旅行やアウトドアに出かけるときは、天体望遠鏡をぜひお供に。小型の天体望遠鏡なら、ゴルフバッグよりはまだ軽いです。
まずは、なんでもいいので夜空に輝く明るい星に望遠鏡を向けてみてください。肉眼では頼りなかった星が、天体望遠鏡を通して見ると、驚くほど明るく豊かな色で輝いていることがわかるはず。
天の川を天体望遠鏡で見ると、無数の星がまたたくありさまに、きっと感激することでしょう。あちこちに点在する星団や星雲を巡っていけば、宇宙の神秘により深く触れることもできます
仲間と一緒に楽しもう
独り静かに夜空と向き合うのも渋い楽しみですが、気のおけない仲間をぜひ誘ってみてください。人それぞれの「生の宇宙の感じ方」を語り合いながら星を眺めるのも、ひとしお楽しいものです。
子供の心に戻って、バカ話に花を咲かせるのもまた一興。
天体望遠鏡で写真撮影
天体望遠鏡の醍醐味は、宇宙の生の光をこの眼で見ること。
そのとき、誰もがこの姿を写真に記録してみたい!と思うことでしょう。
スマートフォンでお手軽写真撮影
最近多くなってきたのがスマホを使った天体撮影。
天体望遠鏡を眼で覗く代わりにスマホをかざせば、月や惑星のような明るい天体ならお手軽にその姿を撮影することができます。
上の写真の左のように、スマホのレンズを注意深く望遠鏡のアイピース(覗き口側のレンズ)にかざし、ぶれないように慎重にシャッターを切れば、誰でも右のような写真を撮ることができます。
スマホと天体望遠鏡を正確に接続するためのパーツも販売されています。
上の製品は天体望遠鏡専門メーカーの製品で少し高めですが、安いものでは1000円台から販売されているようです。
超望遠レンズとして、深宇宙の姿を捉える
天体望遠鏡は、いってみれば超望遠のカメラレンズ。
カメラレンズとしてみると、焦点距離500mm〜2000mm程度の望遠レンズに相当します。
天体望遠鏡は、オートフォーカスや手振れ補正などの機構を含まないシンプルな構成のため、同じクラスのカメラレンズよりも一般的に高コスパ。赤道儀が必要になるなど難易度は高くなりますが、一度その魅力にとりつかれると深くハマるものがあります。
まとめ
いかがでしたか?
天体望遠鏡はマニアのためだけのものではありません。
私たちの日常の中には、いつも太陽に月、惑星、そして星空があります。
それらを「もっと良く見る」ための道具が天体望遠鏡なのです。
昨今、多くの人がカメラを手にして、毎日のように数多くの写真を撮影されています。(これは、30年前ではまるで考えられなかったことです)
それと同じように、天体望遠鏡がもっと多くの人のための道具になり、星空が楽しまれるようになることを願っています^^
次回は、はじめて天体望遠鏡の世界に興味を持たれた方のための「天体望遠鏡の選び方」についてお話しする予定です。
お楽しみに!
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日本唯一の?天文ファンのための全方位キュレーションサイト/その編集長。 天文ファン500万人化を目指して日々絶賛情報発信中。五感で感じる星空体験がモットー。天文宇宙検定2級。夢はベテルギウスの超新星爆発を見届けること。