【レンズレビュー】

オリンパスのF1.2三兄弟 あるいは黒い三連星(5/5)

2018.01.07
トリセツ編集部/荻窪圭

M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO

広角になると遠近感を生かした広角ならではの撮り方を楽しめます。

たとえばこんな風にちょっと下から撮ってみたり。この写真はF4に少し絞ったので背景はあまりボケていませんが、少し絞るとよりシャープになります。

M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO
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がしっと構えてはなかなか撮れない表情ですよね。

17mmは45mmに比べると背景のボケは大きくありませんが、それを生かせばこんなイルミネーション写真も撮れます。

ライトアップにちょっとかぶっていた草を手前において後ろのイルミネーションをボケでいれてみました。

このシリーズはボケが丸くきれいに出るのでこういう写真も楽しめます。

M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO
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遠近感が少し強く出るのでわざとちょっと斜めから撮るのがオススメ。

展示されている引退した旧型電車の中から、扉開閉装置を17mmF1.2で狙ってみました。フォーカスは「他ノ戸」という「他」あたりを狙っています。

M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO
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まとめ

マイクロフォーサーズはAPS-Cサイズや35mmフルサイズに比べるとセンサーサイズが小さいので、大きなボケは難しいのですが、それに挑戦するかのような三兄弟。黒いのでもういっそ「黒い三連星」と呼んでもいいんじゃないかという気もするくらい。

さすがにF1.2だときれいにボケます。

今までのオリンパスのハイエンドレンズはカリッとシャープな描写が特徴でしたが、このシリーズは滑らかにきれいにボケることを重視した描写。ちょっとテイストが違うのも面白いところです。

ただ「大口径なハイエンドレンズ」は通常3つの欠点を持ってます。

それは「大きい」「重い」「高い」です。

「大きい」「重い」ですが、同じマイクロフォーサーズのF1.8のレンズと比べるとそうですけれども、レンズ一般としてみるとそれほどでもありません。普通に持ち歩けるサイズですし、ハイエンド系のボディと合わせると重量バランスもよく非常に撮りやすいレンズです。

問題となるのは「高い」ですね。実売価格で10万円超えます。

まとめると

・ボケがきれいで美しい

・統一されたデザイン

・防塵防滴で信頼性が高い

・どれも10万円コースと高めのお値段

です。

他のレンズでは撮れない写真を撮れるのは確かですし、防塵防滴もしっかりしています。いきなり3本揃えるのはレンズ道楽の人に任せて、まずはそれぞれ性格が違うレンズから自分が撮りたい写真にあった1本を買うのが一番でしょう。おすすめできます。

ちなみにわたしが自分用に1本選ぶとしたら……室内での撮影に使いたい17mmと人や猫を撮るのに使いたい45mmですかね←2本じゃないか。



荻窪圭
【デジカメライター 荻窪圭】

老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。