解説:デジカメライター 荻窪圭
ギュイーン:さあ!トリセツさんのお仕事でCP+の会場に荻窪さんと来るの、今年で2回目ですよ。
荻窪:拉致されてきました。会場まで。
ギュイーン:どうなんでしょうかねぇ?今年は。
荻窪:今年はミラーレスの年になりそうです。新機種・新機軸が色々出てきていますので。そろそろまた時代が変わるかな?という記念すべきCP+になるかもしれません。
ギュイーン:その視点は面白いですね。では、ミラーレスカメラがどんな感じなのか、今日1日会場を回って見てみましょう。
荻窪:行ってみましょう!
ギュイーン:CP+2018、ソニーブースにやってきました。今回のソニーブースはどんな感じでしょうか?
荻窪:ソニーといえばα7ですが、α7の三代目が出ました。
ギュイーン:出ましたね。
荻窪:α7R IIIに続くα7 IIIが、フルサイズミラーレスのスタンダードとして注目されています。
ギュイーン:もうね、めっちゃ安いんですよ。ちょっと見にいきましょう。
ギュイーン:はい、今回ソニーブースで一番話題・人気なのは、やはりα7 IIIですよね。いかがでしょうか?
荻窪:こちらがα7 IIIです。α7シリーズの第一期完成形と私が勝手に呼んでいます。
SONY担当者:こちらは新開発の裏面照射型CMOSセンサーによりまして、画質、スピード、そしてオートフォーカスの性能が大幅に進化しております。特に瞳オートフォーカスという機能が魅力となっております。
荻窪:人を撮るときに、手前の目にピントが合い続けるというやつですね。
SONY担当者:そうですね。カメラが自動的に瞳にピントを合わせ続けるという機能です。そちらについて簡単にデモをさせていただきます。
SONY担当者:瞳AFの機能を、レンズ側のフォーカスホールドボタンに割り当てています。このボタンを押している間、カメラが自動的に瞳を検出します。非常に瞳が小さいサイズでも、緑の枠がついている通りに、しっかりピントが合います。
荻窪:こんな引いた画でも、いくんですね。寄った画じゃないと難しいと思ったら。
SONY担当者:ズームはもとよりですが、こんなに引いた状態でもしっかりと瞳を認識します。撮影してみます。拡大しても、解像力の高い写真が撮れています。ボディの中には5軸・5段の手振れ補正機能も搭載しておりますので、手振れも抑え、しっかりと瞳にピントの合った作品を撮ることができます。
荻窪:他に前作のα7 IIから大きく進化したところはありますか?
SONY担当者:まず画質からなんですが、新開発のセンサーになったことで、15ストップのダイナミックレンジを誇ります。この15ストップというスペックでいいますと、上位モデルのα7R IIIと同等の内容となっております。
荻窪:広いダイナミックレンジで撮れるようになったと?
SONY担当者:はい。またスピード性能に関しても、AF/AE追随10コマ/秒の連写ができるようになっています。前モデルは5コマ/秒まででしたので、スピードの性能はかなり進化しております。AF性能に関しては、瞳AFが進化しているのですが、加えてオートフォーカスのカバレッジは、画面の端までしっかり像面位相差AFが効きます。上位モデルのα9と同等の93%という、ほぼ画面の全域をしっかりと位相差AFで追い続けることができるようになっています。
ギュイーン:それはα7R IIIとくらべてもこちらが上と?
SONY担当者:そうですね。α7R IIIと比べましても、こちらのほうが上です。
ギュイーン:そうなんや、悔しいなぁ。(去年α7R IIIを購入したギュイーン氏)
SONY担当者:またバッテリーも、前モデルと比べて、ゼットバッテリーという大きいものになっております。1回の充電で710枚まで撮影できますので、現在のミラーレスの中で一番スタミナがあると謳わせていただいております。
荻窪:個人的にはα9からついたこれ。AFポイントを動かすセレクター、これが嬉しいのよ。グリップしたままで、AFポイントをささっと変えられるので。
ギュイーン:ソニーの方が教える、セッティングカスタマイズのポイントみたいなものはありますか?
SONY担当者:瞳AF機能は、自在に割り当てることができます。今のようにレンズ側にボタンがあるレンズ。フォーカスホールドボタンと呼んでおりますが、このボタンがある場合は、このフォーカスオールドボタンに瞳AFを割り当てていただきますと、ホールディングしながら自然に瞳AFを働かすことができますのでお勧めですね。
あとこういう動くポートレートを撮られる際は、このフォーカスモードAFCにして頂くことがお勧めです。またフォーカスエリアに関しては、中央のエリアにしていただいても、瞳AFをきかせている時は、全画面を見にいきますので、わざわざフォーカスエリアワイド等、そのために設定し直す必要はないです。
ギュイーン:普段は真ん中に合わせておいて、人がいるシーンには瞳にぐっと食いついていくと。
荻窪:素晴らしいですね。顔検出オンにしなくていいんだ。
SONY担当者:しなくて大丈夫です。こういった使い方で皆さんに楽しんでいただければと思います。
ギュイーン:ありがとうございました。
荻窪:ありがとうございました。
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老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。
トリセツ編集部 編集長。トリセツの広報としてプロモーション業務とメディア運営を手がける。また各方面でプロモーション、デザイン等の業務に携わっている。
2011年「ビデオデザイナー」を名乗り、YouTubeに動画投稿開始。歯に衣着せぬ関西弁のレビューとクオリティの高い編集が人気を呼ぶ。2015年、YouTube動画を通じて松岡宏行と出会いスイスイ株式会社の動画マーケティングディレクタに就任。