解説:デジカメライター 荻窪圭
ギュイーン:CP+2018、Panasonicブースにやってきました。Panasonicブースの見どころはどんな感じでしょうか?
荻窪:去年の年末からG9 PRO、GH5S、GF10、GF90。GF10とGF90は同じです。それからさらに、コンデジのTX2とミラーレスのGX7MK3、沢山出ています。今回は特に皆さんが興味があると思われる新しい機種GX7MK3と、TX2のふたつを紹介したと思います。
ギュイーン:では、GX7MK3についてお話をうかがいたいと思います。
パナソニック担当者:GX7MK3は、2012年に出ましたGX7というフラットタイプのストリートフォトを撮ることを特に狙いとした小型軽量の持ち運びやすいシリーズの3代目ということになります。
パナソニック担当者:特徴としましては、今回大きく進化したのが1600万画素から2000万画素にかなり高精細化、高画質化しております。更に操作性というところに大幅にこだわっています。
パナソニック担当者:チルトファインダーなんですけれども、ファインダーが立ち上がります。なので例えば上にいるもの撮るときに無理な体勢で上を向く必要がありませんし、花を撮るときに、自分がしゃがむ必要もありません。また、露出補正ダイヤルやフォーカスのモードもすぐに変えられます。
荻窪:上位モデルと同じですね?
パナソニック担当者:そうですね。GX8という上位モデルで搭載していた操作性のエッセンスを、この小さいボディにギュッと凝縮しているのがこの商品のミソということになります。
荻窪:MK2に比べて進化した点はどこになりますか?
パナソニック担当者:一番大きなところでいうとモノクロ表現です。MK2の時にもLUMIXのモノクロ表現ということで「L.モノクローム」という、全体的に黒く沈めてしっとりとしたなめらかで美しいモノクロがあったんですが、今回は 「L.モノクロームD」を追加しました。これは暗いところは暗いですが、明るいところはもう少し明るくしています。
荻窪:ちょっとハイコントラスト気味で印象的なモノクロを撮るという?
パナソニック担当者:かなり印象的な、力強いモノクロ写真が撮れるのが大きなポイントです。あとは「粒状」という新たなモードを搭載しておりまして、フィルムで増感現像した時のようなザラザラ感のある写真を撮ることがモノクロモードででできるようになっています。
荻窪:上位機だと最近6Kフォトというのが出ていますが、こちらは4Kまで?
パナソニック担当者:こちらは30コマの4Kまでです。
荻窪:じゃぁミドルクラスの写真好きの人のためのカメラっていう感じですか?
パナソニック担当者:おっしゃる通りです。
ギュイーン:上位モデルGX8があるのに、GX7だけMK2が出て、更にMK3が出る。そこは何故なんでしょうか?
パナソニック担当者:GX8もかなりファンは多いんですけども、GX7を出した時に、デザインであったり、業界でなかったチルト式ファインダーということろで、非常に強い人気機種となりました。そのGX7をベースにしてこのカメラの魅力の展開を図りたいという思いがあり、それでMK2、MK3と出しています。
荻窪:GX8はずんぐりとして、ちょっと大きめだった感じがありましたね。
パナソニック担当者:GX8は防塵、防滴であったり、マグネシウム合金だとか、本当にてんこ盛りのものでした。
荻窪:こちらのほうがもっとカジュアルに使ってねと。
パナソニック担当者:そうですね。やはりストリート、街でカジュアルに撮る、かつ作品性のある写真を撮るというときに、大きいものよりも小さくて持ち運びや取り出しがしやすいものがいいだろうなということで小型軽量にはこだわっています。
ギュイーン:これって手ぶれ補正がボディ内に入ってるんですか?
パナソニック担当者:ボディに入っています。
ギュイーン:これいいんじゃないかなぁ!
パナソニック担当者:小さいながらも場所を選ばず、非常にに安定した撮影を提供するというところが、ミドルの方でも簡単にキレイな写真が撮れると思っております。
荻窪:上がフラットなのはバッグへのおさまりがいいので、カメラバッグをちゃんと持っている写真好きの人はいいんだけど、もっとカジュアルに持ち歩きたい人にはフラットなほうが収納しやすいです。
パナソニック担当者:その辺も結構こだわって開発しています。
荻窪:飛び出てないのがいいですね。
パナソニック担当者:このメカ感といいましょうか、カメラとしての品位にもこだわって。あとおっしゃったように出し入れのしやすさも考慮してデザインをしています。
ギュイーン:ありがとうございます。
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老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。
トリセツ編集部 編集長。トリセツの広報としてプロモーション業務とメディア運営を手がける。また各方面でプロモーション、デザイン等の業務に携わっている。
2011年「ビデオデザイナー」を名乗り、YouTubeに動画投稿開始。歯に衣着せぬ関西弁のレビューとクオリティの高い編集が人気を呼ぶ。2015年、YouTube動画を通じて松岡宏行と出会いスイスイ株式会社の動画マーケティングディレクタに就任。