その3:S1はどんな人に向いている?
ハイアマチュアや映像作家に
つまるところ、多少高価だけど、仕様はプロ向けで、ゴツくて頑丈で信頼性があって操作性もよくて画質もめちゃよいのがLUMIX S1。
多少の得手不得手はありますが、基本的に「いつでもどこでも何でも撮れる万能のミラーレス一眼」です。
グラデーションも発色もディテールもトップクラスと言っていいでしょう。
ただ、現時点でのレンズラインナップやボディ+レンズがかさばることを思うと、日常的に使うというよりは、本格的に写真を撮るときに持ち出したい、本気で撮る人のカメラといえるでしょう。
パナソニックでは、S1Rを高画質を追求するプロのカメラマンに、S1は映像作家などのクリエイターに、と言っています。
両方を使ってみましたが、静止画用として使うならS1Rの画質はピカイチです。ヤバいレベルです。その代わりボディは少々お高め。
S1は描写力はS1Rに劣りますが、高感度と動画に強くなっています。
悩ましいところですが、このクラスになると、自分が表現したい絵を撮れるレンズがあるか、にかかってくるわけです。万能ズームレンズの24-105mmを中心に作品を撮る人には、マウントコンバーターでEFレンズやシグマのレンズを使えるのは魅力的かと思います。
軽さや収納性よりも頑丈さと画質を優先する、ならLUMIX S DC-S1はアリ。画質を超優先するならS1Rも捨てがたし、ってところでしょうか。
それにしても、各社揃ったフルサイズミラーレス一眼、どれを選ぶか悩ましいですね。
※本文内の価格情報は2019年5月22日時点でのAmazon.co.jpの価格です。
※本文内の価格情報は2019年5月22日時点でのPanasonic Storeの価格です。
老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。