・丸ごと撮って後から編集。超画期的な「Insta360 X3」Part1
・丸ごと撮って後から編集。超画期的な「Insta360 X3」Part2
・丸ごと撮って後から編集。超画期的な「Insta360 X3」Part3
何を撮るかはアイデア次第、 これが「Insta360 X3」の本来の姿
リュックに「見えない自撮り棒」とInsta360 X3を装着した状態で、自転車に乗ってみました。これがその時の撮影画面です。こんな風に自転車に乗っている自分の姿を斜め後ろから撮る、というなかなかできない撮影もできます。
動画も5.7Kの解像度で360度全てを撮れます。そのため、アプリを使って編集することでいろいろなアングルの映像を作ることができ、単に自転車の車載動画でも変化があって見応えのあるものになります。
しかし、編集は慣れるまでなかなかうまくいかないもの。そんなときはAIを使った自動編集というありがたい機能があります。ファイルを開いて「自動」を選択肢、「AI」ボタンをタップするとアプリが映像を解析して複数のビデオクリップを作り、自動的にそれらを繋ぎBGMを付けて1本の動画を作ってくれるのです。
「自動」にすると画面下に「AI」アイコンが出るのでそれをタップ。AIが自動的に編集して1本の動画を作ってくれます。
自動といっても侮れないもの。スタートからゴールまで、観る方向を変えたりスピードを変えたり、映像を揺らしたりと凝った演出を入れてくれます。自分で編集したいときは「編集」か「スナップ」から実行することができます。
このように「Insta360 X3」は、細かい編集は撮った後で考えればOKという革命的なカメラになったのです。個人的には長い棒を付けてドローン風の撮影をしたり、逆に低い位置から犬の散歩視点で動画を撮ったり、わざと上下に大きく動かして高さの視点を変えるのも面白いと思います。
長時間の撮影なら、タイムシフトモードで撮影すれば超早送りで長距離の移動も記録でき、ループ録画にして延々と撮影し続けることもできます。撮影機能が多すぎて全体を把握するだけでも時間がかかるくらい。スタジオでのバンド練習でも役立つという話を聞いたことがあります。狭いスタジオ内でもこれで撮影すれば全員の映像を記録できます。
「Insta360 X3」はアクション360度カメラというユニークな存在として、スポーツなど派手なアクションを撮影してシェアする、というような使い方がポピュラーなようですが、日常生活のちょっとした瞬間や散歩、旅行時など活躍するシーンはたくさんあるかと思います。
これで何を撮るかはアイデア次第。面白い自撮り写真を撮ったり、出かけた先で紹介映像を作ったり、ライブ配信機能もあるので動画配信にも使えます。全方向を同時に撮れる面白さはなかなか言葉では伝わりにくいものですが、今一番面白くてアイデア次第では様々なシーンで活躍する画期的なカメラといっていいでしょう。
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・丸ごと撮って後から編集。超画期的な「Insta360 X3」Part1
・丸ごと撮って後から編集。超画期的な「Insta360 X3」Part2
・丸ごと撮って後から編集。超画期的な「Insta360 X3」Part3
老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。