[目次]
・丸ごと撮って後から編集。超画期的な「Insta360 X3」Part1
・丸ごと撮って後から編集。超画期的な「Insta360 X3」Part2
・丸ごと撮って後から編集。超画期的な「Insta360 X3」Part3
・丸ごと撮って後から編集。超画期的な「Insta360 X3」Part1
・丸ごと撮って後から編集。超画期的な「Insta360 X3」Part2
・丸ごと撮って後から編集。超画期的な「Insta360 X3」Part3
上下前後左右、360度丸ごと全てを撮影できるカメラを全天球カメラ(または360度カメラ)と呼ぶわけですが、これには欠点がありました。普通の写真や動画に比べて、鑑賞環境がマイナーだったのです。画面にその一部を表示しグルグル回して全体を楽しむのがポピュラーでしたが、SNSで全天球画に対応しているものは少なく、VRゴーグルで見ると臨場感は段違いなのですがVRゴーグルの普及率という点で問題がありました。
そこに革命を起こしたのがInsta360でした。
社名からもわかるように手軽な360度カメラとして登場、2017年に発売された「Insta360 ONE」で全く新しい使い方を提案したのです。それは360度全部を撮影した動画データ素材をもとに、そこから使いたいアングルを切り出し通常の動画として編集、「撮った後でアングルを決めて1本の動画を作る」ことができるというアイデアです。
そこには360度全方向の映像があるので、「まずは撮影してどこを使うかは後で決める」、という画期的な「リフレーミング」が可能になります。例えば360度カメラを目の前に持って、歩きながらお喋りするシーンを想像してみましょう。すると、撮影した映像には前方の風景も後方の自分の顔も、足元も空も全部入っているのです。あとから必要なところだけ切り出せたら自由に映像が作れそうですよね。
老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。