【レビュー】

新世代のベーシックハイエンドスマホ!Google Pixel 3 (3/3)

2019.01.23
トリセツ編集部/荻窪圭

シングルカメラでここまでできる!

Pixel 3の特徴は、突出したハードウェアを持たなくてもソフトウェアが賢くなることでスマートフォンは進化していきますよ、と見せてくれるところ。

その代表がカメラです。

Pixel3
リアカメラは1200万画素と一般的な画素数です。動画は4K/30fpsに対応しています。
27mm相当の画角で安定感のある写真を撮ってくれます。
27mm相当の画角で安定感のある写真を撮ってくれます。zoom

見ての通り、デュアルカメラ全盛期においてシングルカメラでの登場となりましたが、これが賢いのです。

ポートレートモードにすると背景をぼかした写真を撮ってくれるのですが、それのできがかなりいい。

ポートレートモードにすると背景をぼかした写真を撮れます。

Pixel 3は背景をぼかした写真とそうじゃない元写真の両方を残してくれるので、これらを比べてみましょう。

元画像zoom

背景をボカした画像zoom

シングルカメラとは思えないクオリティできれいに背景だけぼけてます。AIが被写体を判断して前景と背景をうまく分けているおかげです。

メインカメラはシングルですが、インカメラはデュアル。

インカメラ時は「友達と撮りたい」「自分と背景を一緒に撮りたい」というニーズがあるため、超広角カメラと広角カメラの2つを使い分けられるのです。

Pixel3
自撮りしているの図。
超広角カメラでの自撮り。19mm相当。
超広角カメラでの自撮り。19mm相当。zoom
こちらは同じ場所で標準カメラで。
こちらは同じ場所で標準カメラで。zoom

シンプルかつニーズをしっかり捉えたカメラ機能といっていいでしょう。

もちろん、背景をぼかすのは人物以外でもOK。タップしたところにフォーカスが合います。

こういう被写体だときれいに背景だけをぼかしてくれます。
こういう被写体だときれいに背景だけをぼかしてくれます。zoom
料理を撮るときもポートレートモードはオススメ。
料理を撮るときもポートレートモードはオススメ。zoom








もうひとつ、夜景モードにも注目。

Pixel3
夜景モードは手動で呼び出します。

手動で夜景モードにしなければならないのは残念ですが、夜景モードを使うと複数枚連写してきれいに合成することで、ハイライトが飛びづらくシャドウもつぶれにくいダイナミックレンジが広い夜景を撮ってくれます。

Pixel3
シャッターボタンに月マークが表示されていれば夜景モードです。
夜景モードで撮影。明暗差が大きいな夜景でもバランス良くノイズも少なく撮ってくれます。
夜景モードで撮影。明暗差が大きいな夜景でもバランス良くノイズも少なく撮ってくれます。zoom

シングルカメラでも賢い処理をすることで高画質な写真を撮れるというのがポイントです。

また、画像を解析して何が写っているか調べたり、文字を読み取る「Google Lens」も搭載。

Google Lensを起動すると何ができるかを教えてくれます。

うちの猫で試してみました。

掛け時計の「SEIKO」の文字をタップするとこんな結果が。
テキストをコピーすることもできます。

今はカメラから「その他」を選ぶ必要がありますが、将来はもっと自然に使えるようになっていくでしょう。

ARを使った「Playground」機能も注目。

写真にキャラクターを被せるのですが、ちゃんと画像にあったサイズ、位置、明るさでキャラクターを自然に置いてくれます。

play ground機能で猫の上に猫を置いてみたの図。

「使う人に優しく」は最近のスマートフォンに求められるもの。

Pixel 3は暗くなると自動的に「読書灯」モードに。輝度を落として画面を少し赤っぽくすることで、寝る前に薄明かりの場所で使うとき見やすくしてくれます。また、Digital Wellbeing機能も搭載。どのアプリをどのくらいの時間使ったかなどを確認することができ、使いすぎないよう注意してくれます。

Digital Wellbeing機能で使用時間やよく使うアプリが一目瞭然。

おサイフケータイ機能も日本で使うスマートフォンとしては欠かせないところでしょう。

ひとつひとつの機能や性能という面で突出しているわけではありませんが、全体のまとまりの良さや使いやすさはさすがGoogle。

当然、Googleのクラウドサービス(Googleフォトへのバックアップ、Googleドライブ、Googleアシスタント、GoogleドキュメントやGoogleカレンダーなど)との相性も抜群ですから、Googleサービスを日常的に使っている人にもオススメ。

Pixel 3が表しているのはGoogleが考えるイマドキのスマートフォンの雛型であり、使い勝手面でも性能面でも安心して使える「最新のOSを搭載したベーシックだけど高性能な端末」、あるいは「多機能ではないけど高機能な端末」といっていいかもしれません。

Google Pixel 3 SIMフリー 参考価格:95,000円〜

※本文内の価格情報は2019年1月17日時点でのGoogleストアの価格です。



荻窪圭
【デジカメライター 荻窪圭】

老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。