知る人ぞ知るパナソニックの最高級コンパクトデジカメ「LX100」が4年ぶりにフルマイナーチェンジで帰ってきました!
ブラボー。
フルマイナーチェンジってなんだよと思うかもしれませんが、今思いついてしまったのでそう書いた次第です。
フルモデルチェンジというと、コンセプトからデザインまですべて一新するイメージですよね。でも今回のLX100 II(以下、LX100M2と書きます)は中身はフルモデルチェンジでありながら、ボディは前モデルのLX100とほとんど同じなのです。
写真を見て比べても、角度によっては違いがほとんどわかりません。
1〜2年ぶりならともかく、4年ぶりの登場でこれほど変わらないのも珍しいですよね。そりゃあグリップのデザインが変わったとか、FILTERボタンがFn1ボタンになったとか細かい違いはありますが、外見的にはマイナーチェンジなのです。
それにしても4年ぶりの復活には驚きました。実は、後継機はもう出ないんじゃないかと思っていたからです。
そういえばここ1〜2年で、もう後継機はないと思われてたモデルが復活するケースがありますよね。キヤノンのEOS 6D(6Dが2012年で6D Mark IIが2017年)、リコーのGR(GR IIが2015年でGR IIIが2019年……予定)など。ジャンルは違いますが、アップルのMac miniも4年ぶりに復活しました。auのINFOBARも復活しましたね。そういうのが見直されているのでしょうか。
で、復活したLX100の新型がLX100 II。
そもそも知る人ぞ知る名機だったLX100は何が優れていたのか。
注目ポイントは3つあります。
ひとつは「マイクロフォーサーズ」と同じ4/3型センサーを搭載したこと。
ひとつは「マルチアスペクト」であること。
ひとつは「マニュアル指向」のカメラであること。
LX100M2になってもその基本は変わりません。ひとつずつ見てみましょう。
ひとまわり大きなセンサーが誇る高画質とマルチアスペクトに注目
LX100M2のイメージセンサーは4/3型です。小数にすると「約1.33インチ」。一般的なハイエンドコンデジのセンサーは1インチですからそれより一回り大きいわけで、イメージセンサーが大きければその分画質は上がります。
LX100M2はおそらく、ミドルクラスのデジタル一眼「GX7MK3」と同じセンサーを使っています。「GX7MK3」は約2000万画素のセンサーですが、LX100M2はセンサーの周辺を使ってないため、画素数は約1700万画素となります。
イメージセンサーに比べてレンズが少し小さいのですね。コンパクトデジカメではときどき見られることで、おかげでレンズをコンパクトにできるわけです。マルチアスペクトを実現できるのもそのおかげです。
というわけで、ふたつめの「マルチアスペクト」。
LX100M2はレンズ部にあるレバーを動かすことで、撮れる写真のアスペクト比(縦横比)を変えられます。
※本文内の価格情報は2018年11月26日時点でのAmazon.co.jpの価格です。
老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。