【Panasonic LX100M2レビュー】

パナソニックの高画質高級コンデジLX100が4年ぶりに復活! (3/3)

2018.11.28
トリセツ編集部/荻窪圭
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マニュアル撮影が得意な本格派はカメラ道楽の人におすすめ

ではカメラとしてどうなのか、使ってみましょう。

みっつめの特徴である「マニュアル指向」のハイエンド機ってとこです。

まずはレンズ。これは24-75mm相当の約3倍ズーム。明るさはF1.7-2.8。ズーム倍率よりもクオリティ重視。もちろんライカレンズ。

パナソニック LUMIX DC-LX100M2
レンズはライカの「バリオ・ズミルクス」。F1.7-2.8という明るいズームレンズです。

センサーサイズが大きいのとライカレンズのおかげで画質は他のハイエンドコンパクトより上。これはよい点です。

75mm相当 1/5000秒 F2.8 +0.33 ISO200
3:2で撮影した猫。ディテールの描写力も高いですし
階調もなかなか豊かで、背景もほどよくボケてくれるというさすがハイエンド機。
75mm相当 1/5000秒 F2.8 +0.33 ISO200 zoom
39mm相当 1/2000秒 F2.4 ISO200
子供が集めたドングリが芝生の上に転がっていたのでマクロで。
フォーカスもピンポイントで合わせられるし、ボケの形もきれいです。
39mm相当 1/2000秒 F2.4 ISO200 zoom

そしてレンズ周りをよく見ると、絞りリングがついています。F1.7から16まで刻まれていて、これを「A」にするとオートになります。絞り優先で撮りたいときはこれを回すわけです。

絞りリングの奥にあるコントロールリングはMF時はフォーカスリングとして、それ以外のときはカスタマイズできるリングとして使えます。

パナソニック LUMIX DC-LX100M2
レンズ部には絞りリングと、カスタマイズできるコントロールリングがついています。

上面を見ると、露出補正ダイヤルとシャッタースピードダイヤルとシャッターとボタンがあるだけ。撮影モードダイヤルはありません。ちなみにフラッシュも内蔵されていません。必要な人はアクセサリシューにクリップオンフラッシュを付けましょう。

パナソニック LUMIX DC-LX100M2
撮影モードダイヤルはなしです。内蔵フラッシュもなしです。
52mm相当 1/100秒 F2.8 ISO500
iAモードで撮ったカレーうどん。iAモードではシーン自動認識を行います。
これは「食べ物」と認識されました。
52mm相当 1/100秒 F2.8 ISO500 zoom

実のところ撮影モードダイヤルなんてなくてもたいして構わないわけです。

ダイヤルをコリコリ回してセッティングして撮るという、昔ながらの気持ちよさがたまりません。ここまでやるなら、ISO感度も専用ダイヤルが欲しかったところですね。

ISO感度は最高でISO25600まで。ハイエンドコンパクトとしてはかなり高いレベルまで設定できます。

24mm相当 1/20秒 F5.6 ISO6400
ISO6400で撮影した夜景。感度を上げてもかなり使えます。
1型センサーを使ったコンデジよりは高感度性能は上です。
24mm相当 1/20秒 F5.6 ISO6400 zoom

そしてファインダーを覗いて撮ります。だいたいの位置を覚えてしまえばファインダーを覗いたまま基本操作ができるのはよし。

ファインダーは……ハイエンドデジタル一眼ほどではありませんが、外観から想像するより大きくて見やすく、しっかり撮りたいときはこっちを覗くべし、といえるほどです。

背面モニタはタッチパネルに対応。

タッチパネルのレスポンスはよく、タッチパッドAFを使えばファインダーを覗いたままモニタを触ってAF枠を指定できます。

残念なのは、モニタが相変わらず固定式なこと。でもここはファインダーを覗いて撮るクラシカルスタイルの撮影が基本のカメラ、と思うべきでしょう。







75mm相当 1/5000秒 F2.8 -0.66 ISO200
75mm相当 1/5000秒 F2.8 -0.66 ISO200 zoom

被写体を端に置きたいときや、オートだと被写体に合わないとき(このケースだとオートでは手前の草に合ってしまう)は、ピンポイントは1点AFにしてタッチパッドAFで合わせるとはずしません。

背面のデザインもLX100とほぼ同じです。

パナソニック LUMIX DC-LX100M2
モニタが固定式なのは残念ですが、タッチパネルがついて操作性はLX100よりぐっと良くなりました。
左上にあるのはファインダー。

LX100M2は昔ながらのカメラのテイストを受け継いだクラシックなカメラですが、パナソニックですから、中身はちゃんと最新のデジタル。

4K動画は撮れますし、得意の4KフォトもOK。最近ついた機能では、4Kフォトで撮った写真を「比較明合成」することもできます。

4Kフォトで連写した夕暮れの電車を「比較明合成」(撮影した写真の明るい部分だけを合成する)
4Kフォトで連写した夕暮れの電車を
「比較明合成」(撮影した写真の明るい部分だけを合成する)してみました。
動いている人がちょっと不自然になっちゃいましたが上手に使えば面白そう。 zoom

無線はWi-FiとBluetoothに対応していますし、USB充電もOK。

4年前とそこまで同じにしなくてもいいのにという点も散見されますが、まあその辺も含めてクラシカルスタイルで最新の高画質を楽しむ写真好きのための趣味のコンパクトカメラといっていいでしょう。


パナソニック LUMIX DC-LX100M2
パナソニック LUMIX DC-LX100M2 参考価格:101,601円
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荻窪圭
【デジカメライター 荻窪圭】

老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。
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