マニュアル撮影が得意な本格派はカメラ道楽の人におすすめ
ではカメラとしてどうなのか、使ってみましょう。
みっつめの特徴である「マニュアル指向」のハイエンド機ってとこです。
まずはレンズ。これは24-75mm相当の約3倍ズーム。明るさはF1.7-2.8。ズーム倍率よりもクオリティ重視。もちろんライカレンズ。

センサーサイズが大きいのとライカレンズのおかげで画質は他のハイエンドコンパクトより上。これはよい点です。
階調もなかなか豊かで、背景もほどよくボケてくれるというさすがハイエンド機。
75mm相当 1/5000秒 F2.8 +0.33 ISO200 zoom
フォーカスもピンポイントで合わせられるし、ボケの形もきれいです。
39mm相当 1/2000秒 F2.4 ISO200 zoom
そしてレンズ周りをよく見ると、絞りリングがついています。F1.7から16まで刻まれていて、これを「A」にするとオートになります。絞り優先で撮りたいときはこれを回すわけです。
絞りリングの奥にあるコントロールリングはMF時はフォーカスリングとして、それ以外のときはカスタマイズできるリングとして使えます。

上面を見ると、露出補正ダイヤルとシャッタースピードダイヤルとシャッターとボタンがあるだけ。撮影モードダイヤルはありません。ちなみにフラッシュも内蔵されていません。必要な人はアクセサリシューにクリップオンフラッシュを付けましょう。

これは「食べ物」と認識されました。
52mm相当 1/100秒 F2.8 ISO500 zoom
実のところ撮影モードダイヤルなんてなくてもたいして構わないわけです。
ダイヤルをコリコリ回してセッティングして撮るという、昔ながらの気持ちよさがたまりません。ここまでやるなら、ISO感度も専用ダイヤルが欲しかったところですね。
ISO感度は最高でISO25600まで。ハイエンドコンパクトとしてはかなり高いレベルまで設定できます。
1型センサーを使ったコンデジよりは高感度性能は上です。
24mm相当 1/20秒 F5.6 ISO6400 zoom
そしてファインダーを覗いて撮ります。だいたいの位置を覚えてしまえばファインダーを覗いたまま基本操作ができるのはよし。
ファインダーは……ハイエンドデジタル一眼ほどではありませんが、外観から想像するより大きくて見やすく、しっかり撮りたいときはこっちを覗くべし、といえるほどです。
背面モニタはタッチパネルに対応。
タッチパネルのレスポンスはよく、タッチパッドAFを使えばファインダーを覗いたままモニタを触ってAF枠を指定できます。
残念なのは、モニタが相変わらず固定式なこと。でもここはファインダーを覗いて撮るクラシカルスタイルの撮影が基本のカメラ、と思うべきでしょう。
被写体を端に置きたいときや、オートだと被写体に合わないとき(このケースだとオートでは手前の草に合ってしまう)は、ピンポイントは1点AFにしてタッチパッドAFで合わせるとはずしません。
背面のデザインもLX100とほぼ同じです。

左上にあるのはファインダー。
LX100M2は昔ながらのカメラのテイストを受け継いだクラシックなカメラですが、パナソニックですから、中身はちゃんと最新のデジタル。
4K動画は撮れますし、得意の4KフォトもOK。最近ついた機能では、4Kフォトで撮った写真を「比較明合成」することもできます。
「比較明合成」(撮影した写真の明るい部分だけを合成する)してみました。
動いている人がちょっと不自然になっちゃいましたが上手に使えば面白そう。 zoom
無線はWi-FiとBluetoothに対応していますし、USB充電もOK。
4年前とそこまで同じにしなくてもいいのにという点も散見されますが、まあその辺も含めてクラシカルスタイルで最新の高画質を楽しむ写真好きのための趣味のコンパクトカメラといっていいでしょう。

老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。