田舎暮らしで自給自足 チャレンジした3つのこと
新型コロナウイルスの流行によって私を含む多くの人々の生活が大きく変わりました。 私は以前、神奈川県で店舗を経営していましたがパンデミックの影響でその道を離れリモートワークを選択しました。これを機に、私は都会から田舎へと移住する決断をしました。生まれも育ちも都会だった私にとって、田舎での生活はまったくの未知の世界です。しかし、その新たな環境で自給自足の道を模索してチャレンジしたことを今回はご紹介したいと思います。
チャレンジしたことは、3つ。
この3つについてご紹介する前に、簡単にですが田舎暮らしを始めたキッカケについてお話しさせて下さい。コロナが流行り出して「生活習慣」や「生活そのもの」が変わったことにより、自分自身の考え方も大きく変わりました。いや、変わったというよりは正しくは「気付いていたことに目を背けなくなった」と言えば良いのでしょうか。店を構えて働いていた時は休みもなく、毎日仕事のことばかりを考え、多くの時間を仕事に費やしていました。それなのに日々の生活は金銭的にも潤っているとはいえず、趣味に時間を割くことすらできない。そしてそこに追い討ちをかけるように営業利益も落ち込んでいく。この負のループから抜け出さなくてはならない。そう決意し、思い切って仕事を辞めて山梨の山中に土地を購入しました。
ここで新たな生活を始めることにしたのです。
田舎暮らしを維持するための問題点
田舎暮らしを始めるためにどうしても必要な条件として、仕事をリモートワークに移行しなければなりませんでした。その理由は会社勤めをする気がなかったこと、どこでも仕事が行えるようにしたかったからです。1年の準備期間を設け、なんとかリモートワークでも成り立つ仕事を始めることができましたが、以前に比べて収入が落ちてしまうことが問題でした。これから田舎暮らしを維持していくためには「これまで以上に生活費を抑える」ということが絶対条件でした。
最初に始めたことは「家賃」からの脱却。
社会人になってからずっと賃貸で部屋を借りてきましたが、家賃のかからない生活をまずは目指すべきだと思い、購入した土地に「住むための家を建てる」ことが1つ目のチャレンジです。
チャレンジその1 セルフビルドで家造りして家賃を無くせ
山林の土地を購入したので、造成された土地と違って価格もお手頃。ローンを組まずに購入しました。問題は家そのものをどう建てるのかです。普通に業者にお願いして建ててしまえば住宅ローンを組むことになるでしょう。それでは家賃を払っているのと変わりません。大前提は「ローンを組まないこと」。そしてその答えは「自分で家を建てる」です。基本的にはホームセンターで買える木材を利用して、自分なりに本やYouTubeで色々調べながら建て始めました。
正直「広い家」は必要ないと思っています。その分土地を広く使い、住む環境の空間をのびのびと使いたかったのです。そのため、夫婦2人で住むのに必要な広さとして12畳の小屋を建てることにしました。かかった費用は普通に家を建てる時の頭金くらいなのではないでしょうか。
基礎となるコンクリートも手で捏ねて、ゼロからの建築です。この小屋で生活を始めた時は水も灯りもなし。トイレはアウトドア用の簡易トイレを使用し、お風呂は薪を焚べてドラム缶風呂という生活でした。今はソーラーライトを主に使っていますが、電気の契約はしており井戸を掘って水も確保できています。つい最近は給湯器も設置され、屋外の露天風呂ではありますがお風呂に入れるようになりました。
チャレンジ1つ目である「セルフビルドで家造り」したことにより、家賃という月々の支払いからの脱却に成功です。
5年前にキャンプを始めてその良さにハマり、現在では山梨県北杜市に移住し、山を開拓してセルフビルドで建てた小屋で生活。その生活では山菜採りや渓流釣り、家庭菜園などで自給自足を目指しつつ、変わらずキャンプや登山を楽しんでいる映像クリエイターです