【実機レビュー:静止画編】

富士フイルムのX-H1はタフな現場にも連れていける優秀なミラーレス一眼 (2/3)

2018.07.01
トリセツ編集部/荻窪圭

操作性

さて、X-H1と比較したくなるのはX-T2でしょう。2台を並べてみました。

左がX-H1、右がX-T2です。

X-H1
左がX-H1 + XF16-55mmF2.8 R LM WR。右がX-T2 + XF10-24mmF4 R OIS。

両者の主な違いは一目瞭然ですね。

2つの大きな違いがあります。

ひとつはX-H1の方が(装着しているレンズの違いはさておいて)、やや大きめでグリップが出っ張っていること。X-T2はボディの上にシャッターボタンが着いており、グリップは少し膨らんでいるに過ぎません。

対してX-H1はグリップ部が大きく膨らんでいて、その上にシャッターボタンがついてます。グリップが深く持ちやすくなりました。

もうひとつは右肩。X-H1は表示パネルがついており、撮影情報を見ることができます。X-H1は上面にシャッタースピードとISO感度、レンズ部に絞りダイヤルがついてますから、上から見るとセッティングをさっと把握して変えられるわけです。その代わり露出補正ダイヤルがなくなり、ボタン+ダイヤルに変わりました。

X-H1
X-H1は露出補正がボタン+電子ダイヤルになり、代わりに撮影情報表示パネルがついた。

X-T2の上面はシンプルで、露出補正ダイヤルがついてます。

露出補正をマメに行う人はX-T2の方が使いやすいかもしれません。なお、多くのデジタル一眼が持っている「撮影モードダイヤル」はXシリーズ(一部の入門機を除く)にはありません。

シャッタースピードとISO感度と絞りをすべて「A」にするとフルオートに、絞り値を自分で決めると絞り優先AEにと、デジタル一眼でのマニュアル撮影に慣れている人には、非常にわかりやすい構成になってます。

背面にはEVFと背面モニタ。

X-H1
背面。EVF(ビューファインダー)と背面モニタ。その右上のAFスティックが便利。

EVFはファインダー倍率0.75倍で約369万ドットのモニタを搭載。大きくて明るいモニタは非常に見やすく、またレスポンスもよいので動体もスムーズに追えます。これは素晴らしい。

背面モニタの右上にあるのはAFスティック。X-T2にもついていますが、X-H1は場所が見直されて親指が自然に触れる場所になりました。AFモードやフォーカスポイントを素早く動かせます。

そして背面モニタはタッチパネルがつきました。タッチAFなどで便利に使えます。

このモニタには富士フイルムならではの特徴があります。それはモニタ動きです。チルト式モニタなのでこのように上下に動きます。

X-H1
モニタはチルト式です。

が、さらに横にも開くのです。

X-H1
横にも開くのが画期的。主に縦位置ローアングル撮影をしたいときに使います。

この、X-T2でも採用された縦横開き背面モニタが画期的。

可動式モニタにはバリアングル式とチルト式がありますが、チルト式の方がワンアクションで開ける上に、光軸がずれないという良さがありました。でも、縦位置時に使えないというデメリットが指摘されていました。

富士フイルムの方式ですと、縦位置撮影時にもモニタをチルトさせられるのです。人物撮影時などに威力を発揮します。

これは素晴らしいアイデアなので、他社も真似して欲しいところです。

このクラスのカメラを使うようになると、自分の好みや用途に応じたカスタマイズをしたくなるものです。X-T2はもちろんカスタマイズも可能です。

もともとダイレクト操作が可能なダイヤルが豊富にある上に、フォーカスにはスティック、さらに前後の電子ダイヤルがあり、ボタンやダイヤルの機能は好きに割り当てられます。

X-H1
このクラスのカメラはどれだけ操作をカスタマイズできるかが重要。

富士フイルム FUJIFILM X-H1

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荻窪圭
【デジカメライター 荻窪圭】

老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。