【実機レビュー:静止画編】

富士フイルムのX-H1はタフな現場にも連れていける優秀なミラーレス一眼 (3/3)

2018.07.01
トリセツ編集部/荻窪圭

いろんなレンズで撮り比べてみた

さて今回は、ハイエンドの標準ズーム16-55mm F2.8に加えて、F2.8通しのハイエンド望遠50-140mm F2.8、さらにF4通しの超広角ズーム10-24mm F4の3本のズームレンズをメインに使ってみました。

X-H1
左から50-140mm、16-55mm、10-24mmの3本。

まずは超広角から。

10-24mmはF4通しの超広角ズームレンズで、35mmフィルム換算で15-36mmの画角になります。しかも手ブレ補正付。

10mm 1/400秒 F4 ISO640
超広角で窓からの明かりを生かしたポートレート。|10mm 1/400秒 F4 ISO640 zoom
10mm 1/1100秒 F4 ISO200
超広角なので風景も広く撮れます。|10mm 1/1100秒 F4 ISO200 zoom
10mm 1/300秒 F4 ISO400
狭い室内の様子を撮りたいときはローアングルで。天井までしっかり撮れました。|10mm 1/300秒 F4 ISO400 zoom

16-55mm F2.8は大きくて太くて重いけれどもクオリティは高い標準ズーム。レンズ内手ブレ補正を持たないため、X-H1のボディ内手ブレ補正が威力を発揮します。

16mm 1/105秒 F11 ISO400
しだれ桜ごしに午後の陽射しを。F11まで絞って光芒を出しています。
逆光でもしっかり撮れるのはさすがハイエンドレンズ。|16mm 1/105秒 F11 ISO400 zoom
55mm 1/34秒 F2.8 -0.7 ISO800
夕刻の京都の街で手前にフォーカスを合わせてみました。ボケがきれいなのもポイントです。|55mm 1/34秒 F2.8 -0.7 ISO800 zoom
55mm 1/250秒 F2.8 ISO800
早朝の公園で、人なつこい猫。明け方の柔らかい光がいい感じに出ています。
モニタを開いてローアングルで撮りました。| 55mm 1/250秒 F2.8 ISO800 zoom

50-140mmは望遠ズーム。140mmは35mmフィルム換算で200mm相当になります。75-200mm相当でF2.8のズームレンズです。

140mm 1/300秒 F2.8 ISO200
アオサギ。緑や青がきれいに出るのも富士フイルムの良さです。|140mm 1/300秒 F2.8 ISO200 zoom
140mm 1/500秒 F2.8 ISO640
隅田川で東京湾クルーズの船を連写しました。|140mm 1/500秒 F2.8 ISO640 zoom

写りは非常にハイレベルで、ディテールまでしっかり解像しています。

実は富士フイルムで評判がよいのは単焦点レンズ。最後に50mmF2の中望遠レンズで撮った写真をどうぞ。

50mm 1/105秒 F2 ISO200
あえてモノクロで撮ってみました。フィルムシミュレーションのアクロスです。
非常にきれいなモノクロ写真が撮れます。|50mm 1/105秒 F2 ISO200 zoom

バッテリーの持ちが悪い以外は優れたカメラ

ハイエンド機ですからSDカードはデュアルスロットですし、USB端子も高速なUSB 3.0です。

X-H1に大きな欠点があるとすれば、バッテリーでしょう。これだけ大きなボディのハイエンド機でありながら、バッテリーはX-T2やX-E3といった他のモデルと同じ。X-H1というボディ内手ブレ補正まで搭載した大きなボディには小さすぎで、CIPA規格による撮影枚数も約310枚と、X-T2より減っています。

USB充電が可能なので、モバイルバッテリーを常に持ち歩くことで未使用時に充電することはできますが、それであっても予備バッテリーは必須でしょう。

可能なら、別売りの縦位置パワーブースターグリップも用意したいところです。重くなりますが、バッテリーを2つ内蔵できるため、バッテリーの持ちはよくなります。また、縦位置での撮影もしやすくなりますし、連写性能も上がります。そこだけは頭に入れて置いてください。

まとめますと

  • ゴツくて価格も高いが頑丈で防塵防滴
  • 初のボディ内手ブレ補正搭載
  • 動作が高速で連写に強い

という、実際にそこまでタフな現場には持って行けなかったので本当に頑丈かどうかはなんともいえないところはありますが、タフな現場にも強いハイエンドミラーレス一眼といっていいでしょう。

初のボディ内手ブレ補正搭載ここまでゴツくなくていいから、あるいは予算オーバーだから、他のXシリーズにボディ内手ブレ補正が搭載されるのを待とうかなという人もいるかもしれません。というかいるでしょうが、今の技術でこの手ブレ補正機構を搭載しようとするとボディは大きくなってしまうそうです。

悩ましいところですね。


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荻窪圭
【デジカメライター 荻窪圭】

老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。