たまにはiPhone以外のスマホを触った話でも書くか、と思ったり思わなかったりしてる荻窪圭です。今回、たまたまSAMSUNGのGalaxy S20+ 5Gをお借りすることができたのでせっかくだから書いちゃおうと思った次第。これがなかなかよいのです。
今世界トップシェアを誇るGalaxyの主力ハイエンドモデルがSシリーズで2020年はGalaxy S20 5G。それの上位モデルがS20 + 5Gとなります。主な違いは大きさ。S20は約6.2インチ、S20+は約6.7インチとなります。さらにカメラもS20+には奥行きを測定するためのToFカメラが追加されています。
そうそう、「Galaxy S20+ 5G」というくらいなので5G対応ですが、わたしは5GのSIMを持ってないのでそういう話はなし。
今、ハイエンドスマホの一番の注目はカメラの進化であり、わたしの得意分野もそこなので、まずはカメラの話からいきます。
トリプルカメラは画質もさることながらシングルテイク機能が面白い
Galaxyのハイエンドモデルなので当然ながらトリプルカメラ。端から、1200万画素の超広角カメラ12万画素の広角カメラ64万画素の望遠カメラと並び、さらに深度測定用のToFカメラがついています(これを足すとクアッドカメラ)。
では撮ってみましょう。
超広角カメラは13mm相当。他社のものより広角で、今13mm相当の超広角カメラを搭載しているのはGALAXYとiPhone 11くらいでしょう。多くは16〜18mm相当です。
なのでめちゃ広角感を味わえます。F値はF2.2です。
メインカメラとなる広角カメラは26mm相当。今、スマホのカメラで主流の画角ですね。超広角カメラが13mm相当なのでちょうど2倍とキリがよくなってます。レンズはF1.8。
1200万画素ですが、ちょっと大きめサイズのセンサーを使っているため、ちょっと余裕があります。
さらにここを1.0xとして望遠に切り替えられます。
望遠カメラは28mm相当……って全然望遠じゃないじゃない、と思うかもしれませんが、GALAXY S20+ 5Gの望遠カメラは今までとちょっと違うことしてるのですね。
28mm相当でF2.0ですが、他が1200万画素なのに対し、6400万画素という画素数が超多いセンサーと搭載してるのです。まあ「デジタルズーム専用カメラ」と考えればよいでしょう。
ズームしようとタップすると右に数秒だけ倍率表示が出ますから、撮りたい倍率をタップすればOK。これはわかりやすくてよいアイデアだと思います。
まず1.0x。
続いて2x。2x以上だと望遠カメラに切り替わります。
さらにどん。10x。
めいっぱいいって30x。20xを越えると左上に全体のサムネイルが表示されます。
ただこのアイデアが成功しているかどうかは微妙。個人的には無理に望遠を強調しなくても、前モデル(S10+)と同じように望遠側は52mm相当のカメラを搭載してもよかったんじゃないかと思います。ただ先を見越した何らかの狙いがあるのかも、という気はしています。
では、3xの望遠で撮ったカットも1枚。
背景をボカしたいときはライブフォーカス機能を使います。逆光でも顔が明るく柔らかく撮れています。
で、今回面白いと思ったのは「シングルテイク」機能。1回タップすると10秒間(途中で止めることも可)、撮影し続けるんですよ。そして撮影が終わったら、AIがそこから自動的に静止画や動画を作ったり、写真にフィルターをかけたりと何枚か作ってくれるのです。あとはそこから選んでねって感じ。
これをギャラリーで開くと、シングル邸で撮ったものに「◎」がつきます。タップすると、その撮影からAIが選んだ動画や写真が出てきます。
王冠のバッジがついているのが、AIがセレクトしたベストなカット。
子供やペットなど自在に動き回る被写体と戯れながら撮るのによいかと思います。
そして、作られたのはこんなカット。
シングルテイクはなかなか楽しめるアイデアです。
※本文内の価格情報は編集部調べの参考価格です。
老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。