【レビュー】

軽くて小さくて超高性能な最強コンデジ RX100 VII

2019.11.24
トリセツ編集部/荻窪圭
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撮影スタイルも自由

背面モニタをチルトさせてローアングルで撮ることもできます。

SONY サイバーショット RX100VII DSC-RX100M7
ローアングル時は親指シャッターを使うとより低い位置から狙いやすくなります。

モニタを反転させれば自撮りもできます。

SONY サイバーショット RX100VII DSC-RX100M7
イマドキのコンパクトは自撮り機能必須。

きちんと狙って集中して撮りたいときはファインダーをポップアップ。横のレバーを押すとぴょこんと飛び出て電源が入ります。

SONY サイバーショット RX100VII DSC-RX100M7
ポップアップファインダー。EVFはこのサイズの割に非常に見やすくて感心します。

元祖ポップアップ式AFですから、洗練されていて、使うときはレバーを押すだけ。しまうときは上から押し込むだけです。

小さくてシンプルなのに本格派です。

ただ、シンプルで小さい故にボタンやダイヤル類も最小限。

基本的にオートやそれに近い設定でOKって人にはとても使いやすいカメラです。悩むところもありませんから。

SONY サイバーショット RX100VII DSC-RX100M7
上から。非常にシンプルな上面。レンズ周りにコントロールリングがついています。
SONY サイバーショット RX100VII DSC-RX100M7
背面。ロータリーダイヤル兼十字キーと最小限のボタンで構成されています。

逆に自分であれこれセッティングをして撮りたいときは、ややこしい作業が必要になります。ISO感度をいくつにして露出補正をどのくらいかけてフォーカスモードはどうしてピクチャーセッティングが云々って感じ。

よく使う機能は、ファンクションメニューをカスタマイズして、すぐアクセスできるようにしておくといいでしょう。

SONY サイバーショット RX100VII DSC-RX100M7
12個のファンクションメニューによく使う機能を割り当てて置くと便利。

残念なのは、ファンクションメニューやメニュー操作でタッチパネルを使えないことでしょうか。タッチパネルを上手に使えばもっと使いやすくなったと思います。

でも、総合的に見て、最強のコンパクトカメラであることに間違いはありません。

このAF性能、このサクサク感、瞳AFの動物対応、しかもファインダーとチルト式モニタ搭載で24-200mm相当のズームをもちながら、この超コンパクトサイズなのですから。

SONY サイバーショット RX100VII DSC-RX100M7
このサイズにあの高性能を詰めこんだのはさすがソニー。

ただし、史上最強なのは性能だけではないことに注意です。価格も最強なのです。このサイズでおよそ15万円コース。

ミラーレス一眼をレンズをセットにして買えるレベルですよね。

でもそこはソニーの抜け目なさ。

従来のモデルも現行機種としてラインナップしていますから、「いやそこまでの超高速性能はいらない、別に動物瞳AFはなくても困らない」のなら、RX100M6が少し安くなっています。それでも10万円超ですが、安い分おすすめ度は高いかも。

RX100M5以前になると、レンズが24-200mm相当ではなく、24-70mm相当と望遠が弱くなります。その代わり、レンズはより明るくなっていますから、望遠が不要ならぐぐっと価格が下がったRX100M4という手もあります。こちらなら10万円を切ります(価格はすべてソニーストア)。

RX100M3以前になると、さすがにいろいろと古びてますので、安くてもおすすめはしづらいかな。

で、おまえなら何を買う、といわれたら、RX100M7です、はい。猫瞳AFがあるし、この快感AFと超高速連写は魅力的だし、ファインダーはついてるし、モニタはチルトするし、常時バッグに入れられるコンパクトサイズでそれなりに撮れるカメラが欲しいと思っていたところですし。正直欲しい。


SONY サイバーショット RX100VII DSC-RX100M7

SONY サイバーショット RX100VII DSC-RX100M7
SONY サイバーショット RX100VII DSC-RX100M7 参考価格:140,300円
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※本文内の価格情報は2019年10月29日時点でのAmazon.co.jpの価格です。
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荻窪圭
【デジカメライター 荻窪圭】

老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。
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