【2019年春の新製品デジカメ】

X-T30は見た目や操作系はアナログ風で中身は最先端のデジタルカメラだった (2/3)

2019.04.24
トリセツ編集部/荻窪圭

瞳AFはもちろんあります

では、いよいよ撮影と画質の話です。

X-T30のセンサーはAPS-CサイズでX-trans CMOSセンサー(画素の配列が富士フイルム独自のもの)で、像面位相差センサー搭載。画素数は2610万画素とAPS-Cセンサーとしては若干多めです。

残念ながらボディ内手ぶれ補正はなし。ズームレンズは手ぶれ補正搭載のものが主流ですが、クオリティ重視の単焦点レンズは手ぶれ補正機構を持たないものがほとんどなので注意が必要です。

撮影時はシャッタースピードに気をつけて。

で、カチカチと楽しく操作したらパシッと撮影するわけです。

もちろん瞳AFもついています。

富士フイルム X-T30
顔を検出し、瞳が見つかったらそこに四角い枠が表示される。

富士フイルムのよさは肌色。肌色が血色よくきれいに出ます。またシャドウ部が変に浮かないのもよい点です。

レンズは50mmF2。絞り優先AEで撮影。
レンズは50mmF2。絞り優先AEで撮影。zoom

ハイライト部は飛びづらく、シャドウ部は浮きづらい絵作りをします。シャドウ部をもうちょっと持ち上げたいときは、ダイナミックレンジ優先をオンにする、別途シャドウトーンを変更するなど細かな絵作りを指定してやればOKです。実に細かくいじれますから。

富士フイルム X-T30
実に細かい絵作りが可能なので、こだわりのある人はいじりだしたら止まらなくなりそう。

フィルムシミュレーションももちろんあります。映像向きでコントラストを抑えたエテルナもありますが、ここではモノクロ表現がきれいなACROSを。

実に黒がいい感じに締まったモノクロ写真を見せてくれます。

意外に、桜とモノクロは相性がよい。16mmF2.8のレンズで。
意外に、桜とモノクロは相性がよい。16mmF2.8のレンズで。 zoom

X-T30が嬉しいのは、フルオートにしたときでも露出補正を使えること。

フルオートで青空を認識して風景モードになったのですが、ちょいとこってりしすぎたので+1の補正をかけてさわやかにしてみました。

露出補正ダイヤルの使いこなしは重要。日の出桟橋にて。
露出補正ダイヤルの使いこなしは重要。日の出桟橋にて。 zoom

ではそれ以外の作例もいくつか。

桜を背景に撮ったルピナス。

X-T30はモニタがチルト式なのでローアングルも得意。前ボケに黄色い花をあしらってみました。

富士フイルム X-T30
背面モニタは上下のチルト式です。
桜とルピナス。18-55mmのキットレンズで55mmで撮影。
桜とルピナス。18-55mmのキットレンズで55mmで撮影。 zoom

ISO感度は最高で51200まで上げられます。

高感度時の絵もAPS-Cサイズセンサーのカメラとしては上々です。

こちらはISO12800で撮った桜の花。ISO12800でこれだけ描写してくれます。

1/40秒で撮るためにISO12800まで上げました。ライトアップというより単に公園灯で照らされた桜。
1/40秒で撮るためにISO12800まで上げました。
ライトアップというより単に公園灯で照らされた桜。 zoom

料理写真もどうぞ。

明るく撮るために+1の補正をかけています。
明るく撮るために+1の補正をかけています。zoom
富士フイルム X-T30 参考価格:106,434円

※本文内の価格情報は2019年4月17日時点でのAmazon.co.jpの価格です。



荻窪圭
【デジカメライター 荻窪圭】

老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。