【CP+2019レポート:第3回】オリンパス・シグマ・その他編 (2/3)

2019.03.17
トリセツ編集部/荻窪圭

シグマはLマウントアライアンスで

各社各マウントに対応したレンズをラインナップする交換レンズメーカーですが、カメラメーカーでもあり、SAマウントのミラーレス一眼dp Quattroでも知られているシグマ。今年もシンプルで美しいブースデザインがたまりません。

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いつもの白と黒に加えてネイビーを加えた今年のシグマブース。
ブース前の「78」はLマウントで使えるレンズの数。

特にレンズのラインナップをArt、Contemporary、Sportsの3ジャンルに分けた頃から評価がぐっと上がり、大きくて重いけれどもクオリティが非常に高いArtシリーズは写真好きから高い評価を得ています。

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A、C、Sの3つのラインに製品を分けて展開中。

とはいえ、今回の目玉は、ライカ、パナソニックともに「Lマウントアライアンス」に参加したことでしょう。

シグマ社は各社のレンズをLマウントにコンバートするコンバーターやLマウントレンズを2019年から開始し、Lマウントのフルサイズセンサーミラーレス一眼は2020年に発売予定です。

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発売予定のLマウントレンズ群。
明るいハイクオリティな単焦点レンズが中心です。
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注目はこれ。Lマウント用のマウントコンバーター。
これがあれば怖いものなし。

新マウントのミラーレス一眼が登場するとき、最初に気になるのがレンズラインナップの展開。Lマウントはライカ社のマウントなのでライカのレンズはある程度ありますが、価格面で非常に高価。でも豊富なレンズをラインナップするシグマが参加するとなれば、ぐっと有利になります。Lマウント化が予定されているレンズはクオリティ重視の大口径単焦点レンズ群ですが、同社のSAマウントからのコンバーターも発売されるため、それを加えればレンズの心配がもっとも不要な新マウントといっていいでしょう。







ZEISSではLightroom内蔵カメラを展示

その他のブースもチェックしてみましょう。

注目はZWEISS社。ソニーのEマウント用レンズも出ていましたが、

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カールツアイスはソニーEマウント用レンズをいくつか出展。
このデザインが個性的でよい。

注目はLightroom内蔵カメラ「ZEISS ZX1」。

これ、AdobeのLightroomが内蔵されており、撮ったその場で現像してシェアできるというコンセプトです。Android内蔵カメラ自体は昔から登場したり消えたりしていますが、Lightroom搭載のハイエンド機ははじめて。参考出品ですが発売が楽しみです。

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ケース内での参考出品ですが背面のモニタではデモ動画が流れていたZX1。
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ZWEISSのLightroom内蔵カメラZX1
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35mmF2の単焦点レンズを搭載したレンズ一体型カメラZX1。
なかなかシンプルでカッコいいですね。


荻窪圭
【デジカメライター 荻窪圭】

老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。