直前に発表されたEOS RPが大人気のキヤノン
さて、カメラ界の巨人、キヤノンです。
CP+の直前、キヤノンがやってくれました。2018年秋に登場したEOS Rの弟分EOS RPの発表です。
今回のCP+は全体にランクが上のカメラが中心だったのですが、キヤノンはフルサイズミラーレスのエントリー機(といっても、ボディだけで約16万円なのですが)を一番のメインに持ってきたのです。
すごいですよねえ。
並ぶ人が大勢いて、待ち時間はかなりありました。ただ列は1本だけで、EOS RとRPを区別せず、両方を触らせてくれる仕組みはグッドです。
そのEOS RPですが、EOS Rと比べると確かにちょっとコンパクトで、持った感じがかなり軽いのです。もちろんその分、ボディの質感やシャッター音のチープさなど高級感には欠けるのですが、安くて軽いのは魅力ですよね。
EOS Rと並べてみるとそれなりに違うのがわかります。
EOS RとRPとレンズたち。参考出品として、今後登場する予定のレンズも並んでいました。参考出品された中には70-200mmF2.8や85mmF1.2というハイエンドレンズもありましたが、中には24-240mm F4-6.3という便利高倍率ズームもあり、幅広い展開が期待できそうです。
さて、キヤノンは幅広いラインナップを誇るメーカーで、奥に回ると高級コンパクト機やプリンターも紹介されているわけですが、その一角にユニークなコーナーを発見。
ブースに入ったら裏を見ろ、の法則ですね。
キヤノンで面白かったのは参考出展の「新コンセプトカメラ」コーナー。
ここは、まだ製品化の予定もはっきりしていない、新しいアイデアのカメラ群を集めたコーナーです。
たとえばキッズカメラ。子供に使わせるためのカメラで、丸くて大きなファインダーがついていて操作もシンプルで防水仕様。乱暴に扱っても大丈夫で親子で写真を楽しもうというコンセプトです。
もうひとつ個人的に気になったのはアウトドアアクティビティカメラ。コンパクトで背面モニタもファインダーもなし。四角い枠を見ながらアバウトに撮るカメラです。枠部分はカラビナになっていて、好きなところにカチャッと装着できます。
常にバッグなどにつけておいて、気になったらパシャパシャと自由に撮影し、撮ったものはスマートフォンに自動転送されて、そこで確認するという趣向。
究極のシンプルカメラといっていいでしょう。
発売まで遠くてもいいので、このような新しいコンセプトの製品を見せてくれるのは楽しいものです。
老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。