富士フイルムはX-T30と1億画素の中判カメラ
さて富士フイルムブース。富士フイルムはプリント関連やインスタントカメラの展示もありますが、我々の注目はGFXとXの2つのシリーズです。
まずは新製品のX-T30。
APS-Cサイズセンサーのミラーレス一眼なんですが、これがめちゃ可愛い。ちょっとゴツいフルサイズミラーレス一眼ばかり見てたせいかもしれませんが。同社のハイエンド機X-T3の中身をよりコンパクトでシンプルで軽いボディに入れたミドルレンジ機で、ハイエンド機の性能をそのまま持ってきた弟分です。富士フィルムの得意技ですね。X-T3と違うのはボディの強さや防塵防滴性、細かな操作系でしょうか。
可愛くて高性能という要注目のモデルです。
Xシリーズ用のレンズも、新しいものがお目見えしていました。
触って確かめられたのが、コンパクトな広角単焦点レンズ「XF 16mmF2.8 R WR」。同社のコンパクトな単焦点レンズF2シリーズと同じデザインで防滴対応となってます。
残念ながら今回も参考出品止まりでモックアップのみ展示されていたのが、「XF 16-80mm F4 R OIS WR」。
コンパクトながら防滴で、広角から中望遠までF4通しで使える新世代の標準ズームレンズ。フルサイズでいうと24-120mm相当の、重宝する焦点距離です。一刻も早い発売が待たれるところ。
もうひとつ、巨大なレンズもさりげなく参考出品されていました。
なんと33mmのF1.0。フルサイズでいう50mmに相当する標準レンズですね……標準というには巨大すぎますが、F1.0というのはなかなかありませんから。
かくして、APS-CサイズセンサーのXマウントもいつのまにか、レンズがかなり揃って魅力的になってきました。
さて、続いてはGFXシリーズ。
フルサイズより大きなセンサーを使った中判ミラーレス一眼で、すでにGFX 50SとGFX 50Rが発売されていますが、この2機種は5000万画素。
次に用意されているのが「1億画素」のGFX100なのです。それが、とうとう今回のcp+でその姿を見せました。
といっても、「開発発表機」としてケースに入ってくるくる回っているだけで実際には触れないのですが、1億画素でなおかつボディ内手ブレ補正というカメラです。
もうちょっとカッコいいカットは展示されていたこちらで。
かなりお高くなるのは確かですが、一度使ってみたくなるカメラです。
さてこれで、広い展示会場の外周を飾ったカメラメーカーを回りました。
世間では「フルサイズミラーレス一眼」に注目が集まっていますが、今回のCP+は、フルサイズのみならず「本格的にミラーレス一眼の時代」がやってきましたという雰囲気でした。時代が変わる瞬間を見ているって感じがたまらないですね。
次回は最終回ということで残るカメラメーカー、オリンパスとシグマ、あとは気になったレンズやカメラ用品をチェックしましょう。
老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。