【レビュー】

ニコンが本気を出したカメラらしいミラーレス一眼「Nikon Z7」 (3/3)

2018.10.03
トリセツ編集部/荻窪圭

4500万画素の高画質で発色もナチュラル

気になるのは画質ですよね。それもウリのひとつですし。

画素数は4575万画素で35mmフルサイズ。ニコンでは初のボディ内手ブレ補正を搭載しています。

では、まずは標準ズームの24-70mmで。これは軽量の沈胴式ズームレンズで、開放F値はF4通し。

広角端。四隅まできっちり撮れててクオリティはさすが。
広角端。四隅まできっちり撮れててクオリティはさすが。zoom
望遠端。総武線と丸の内線を同時に。イマドキの標準ズームならもうちょっと望遠も欲しかったかなと思う。
望遠端。総武線と丸の内線を同時に。イマドキの標準ズームならもうちょっと望遠も欲しかったかなと思う。zoom

ごちゃっとした街並みもぴしっと撮ってくれててさすがです。これはなかなかすごい。

上野の五重塔。江戸時代のものが消失せずにそのまま残っていて、1639年(江戸時代前期)に立てられたものです。上野東照宮参道から撮りました。
上野の五重塔。江戸時代のものが消失せずにそのまま残っていて、1639年(江戸時代前期)に立てられたものです。上野東照宮参道から撮りました。zoom
百日紅のきれいなピンクの花。70mmでギリギリまで寄って撮りました。
百日紅のきれいなピンクの花。70mmでギリギリまで寄って撮りました。zoom
昭和っぽいパフェを。AWBは3種類搭載されています。これは照明の雰囲気を少し残す標準のAWBで撮ってます。
昭和っぽいパフェを。AWBは3種類搭載されています。これは照明の雰囲気を少し残す標準のAWBで撮ってます。zoom

Z7と同時に登場したレンズは、24-70mm F4と35mmと50mmのF1.8の単焦点です。

今回は35mm F1.8をお借りできたのでそちらの作例も。

Nikon Z7
Zマウントの35mm F1.8です。クオリティ重視なのでちょっと大きめ。
F1.8の開放でポートレートを。絞り開放でも写りはシャープでボケ具合もいい感じです。
F1.8の開放でポートレートを。絞り開放でも写りはシャープでボケ具合もいい感じです。zoom
今年(2018年)の9月はなんとも晴れがすくなく、かろうじて晴れた瞬間に、F5.6に絞って撮影。細かい木々の描写やハイライトからシャドウへの階調がさすがフルサイズ。
今年(2018年)の9月はなんとも晴れがすくなく、かろうじて晴れた瞬間に、F5.6に絞って撮影。細かい木々の描写やハイライトからシャドウへの階調がさすがフルサイズ。zoom
ぶらぶら歩きながらのスナップにも35mmはよし。レンズ付フィルムが大量に置かれていたので前をぼけさせてF1.8で。
ぶらぶら歩きながらのスナップにも35mmはよし。レンズ付フィルムが大量に置かれていたので前をぼけさせてF1.8で。zoom
夜の原宿駅。ハイライト部がきれいに粘るのがフルサイズセンサーならでは。ISO2800まで上がったがノイズは気にならない。
夜の原宿駅。ハイライト部がきれいに粘るのがフルサイズセンサーならでは。ISO2800まで上がったがノイズはきにならない。zoom

さて、ニコンの一眼レフは、あらかじめ色や階調を設定した「ピクチャーコントロール」を搭載していました。この機能を使うことによって、イメージ通りの写真を簡単に撮ることができます。Z7では「ピクチャーコントロール」がさらに20種類以上の追加されています。たとえばこれは「グラファイト」。金属を撮るとめちゃカッコイイのでおすすめです。

グラファイトで撮った地下鉄入口の配管。これはカッコいい。普通にカラーで撮ると、くすんでるだけなんですけどね。
グラファイトで撮った地下鉄入口の配管。これはカッコいい。普通にカラーで撮ると、くすんでるだけなんですけどね。zoom

ボディと同時に出たレンズは3本ですが、マウントアダプター「FTZ」を使えば、ニコンの一眼レフ用Fレンズをそのまま使うことができます。

ボディ内にAF駆動モーターを内蔵したレンズならそのまま快適なAFを利用可能(AF-SやAF-Pなど)で、カメラ内のモーターでAF駆動する旧式のAFレンズはマニュアルフォーカスでの運用となります。

Z7+FTZにニコンのAF-S 50mm F1.8をつけてみました。

Nikon Z7
マウントアダプターFTZに一眼レフ用の50mmF1.8を装着。マウントアダプターの厚みでレンズとセンサーの距離を一眼レフと同じにしています。

そして撮ったのがこちら。

50mm開放で猫。安いレンズですが50mmならではの自然な感じが楽しめます。
50mm開放で猫。安いレンズですが50mmならではの自然な感じが楽しめます。zoom

つづいて、MFのオールドレンズ(24mmF2.8。1977年発売)を装着してMFで撮ってみました。あらかじめ焦点距離をセットすれば、旧式のレンズでも手ブレ補正が効くのが、ボディ内手ブレ補正のよいところです。

Nikon Z7
1977年発売、40年前のレンズです。ニコンは1959年から一眼レフのマウントを継承しているので、このように旧式のレンズも装着できます。

EVFを覗いて拡大表示してフォーカスを追い込めるので、マニュアルフォーカスではミラーレス機の方が有利。

なんてことない広角スナップですが周辺光量が微妙に落ちたりボケ具合に古いレンズの味わいがあります。
なんてことない広角スナップですが、周辺光量が微妙に落ちたりボケ具合に古いレンズの味わいがあります。zoom

今回は試してませんが、DXレンズ(APS-Cセンサー用レンズ)を装着すれば、APS-Cサイズにクロップして撮影することもできます。すると1.5倍の望遠となります。

  • 画質には文句なし。マウントアダプターは必須アイテム。




ニコンユーザーは買って損なし……ただしZ 6を待つのも手

Z7は突出した機能があるわけではありませんが、使えば使うほど手に馴染んで欲しくなるカメラでした。さすがニコン。

Z 6とZ7。両者の違いは画素数(とそれに伴う高感度や連写速度)だけでボディは同じ。価格差は20万円台と40万円台。けっこうあります。

今までエントリーからミドルクラスのニコンの一眼レフを使っていて、そろそろミラーレス一眼に移行したい、あるいは併用したいという人は、高画素を求めるならZ7、画素数よりコスト重視なら少し発売日が遅くなりますがZ 6がおすすめです。

ちょっと前までのニコンの一眼レフはライブビュー撮影が苦手だったので、Z 6/Z7を触るとその快適さに驚くかも。

いいずれにせよ、デジタル一眼の主役はミラーレス機に移行していく、ということがこれで確定したように思います。デジタル一眼レフはプロのシビアな現場向けとしては残るでしょうが、エントリーからミドルクラスは何年かかけて移行していくでしょう。

それを象徴するようなカメラでした。


Nikon Z7 参考価437,400円
※本文内の価格情報は2018年10月1日時点でのニコンダイレクトの価格です。

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荻窪圭
【デジカメライター 荻窪圭】

老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。