4500万画素の高画質で発色もナチュラル
気になるのは画質ですよね。それもウリのひとつですし。
画素数は4575万画素で35mmフルサイズ。ニコンでは初のボディ内手ブレ補正を搭載しています。
では、まずは標準ズームの24-70mmで。これは軽量の沈胴式ズームレンズで、開放F値はF4通し。
ごちゃっとした街並みもぴしっと撮ってくれててさすがです。これはなかなかすごい。
Z7と同時に登場したレンズは、24-70mm F4と35mmと50mmのF1.8の単焦点です。
今回は35mm F1.8をお借りできたのでそちらの作例も。
さて、ニコンの一眼レフは、あらかじめ色や階調を設定した「ピクチャーコントロール」を搭載していました。この機能を使うことによって、イメージ通りの写真を簡単に撮ることができます。Z7では「ピクチャーコントロール」がさらに20種類以上の追加されています。たとえばこれは「グラファイト」。金属を撮るとめちゃカッコイイのでおすすめです。
ボディと同時に出たレンズは3本ですが、マウントアダプター「FTZ」を使えば、ニコンの一眼レフ用Fレンズをそのまま使うことができます。
ボディ内にAF駆動モーターを内蔵したレンズならそのまま快適なAFを利用可能(AF-SやAF-Pなど)で、カメラ内のモーターでAF駆動する旧式のAFレンズはマニュアルフォーカスでの運用となります。
Z7+FTZにニコンのAF-S 50mm F1.8をつけてみました。
そして撮ったのがこちら。
つづいて、MFのオールドレンズ(24mmF2.8。1977年発売)を装着してMFで撮ってみました。あらかじめ焦点距離をセットすれば、旧式のレンズでも手ブレ補正が効くのが、ボディ内手ブレ補正のよいところです。
EVFを覗いて拡大表示してフォーカスを追い込めるので、マニュアルフォーカスではミラーレス機の方が有利。
今回は試してませんが、DXレンズ(APS-Cセンサー用レンズ)を装着すれば、APS-Cサイズにクロップして撮影することもできます。すると1.5倍の望遠となります。
- 画質には文句なし。マウントアダプターは必須アイテム。
ニコンユーザーは買って損なし……ただしZ 6を待つのも手
Z7は突出した機能があるわけではありませんが、使えば使うほど手に馴染んで欲しくなるカメラでした。さすがニコン。
Z 6とZ7。両者の違いは画素数(とそれに伴う高感度や連写速度)だけでボディは同じ。価格差は20万円台と40万円台。けっこうあります。
今までエントリーからミドルクラスのニコンの一眼レフを使っていて、そろそろミラーレス一眼に移行したい、あるいは併用したいという人は、高画素を求めるならZ7、画素数よりコスト重視なら少し発売日が遅くなりますがZ 6がおすすめです。
ちょっと前までのニコンの一眼レフはライブビュー撮影が苦手だったので、Z 6/Z7を触るとその快適さに驚くかも。
いいずれにせよ、デジタル一眼の主役はミラーレス機に移行していく、ということがこれで確定したように思います。デジタル一眼レフはプロのシビアな現場向けとしては残るでしょうが、エントリーからミドルクラスは何年かかけて移行していくでしょう。
それを象徴するようなカメラでした。
※本文内の価格情報は2018年10月1日時点でのニコンダイレクトの価格です。
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老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。