超高速AFは快適だけど暗所は苦手かも
Z7は一眼レフユーザーが移行しても違和感が少ないように、カメラらしいカメラを作ろうと考えたようです。
伝統的なカメラらしいカメラに欠かせないのはファインダー。 老舗一眼レフブランドとしてはファインダーのクオリティが高くないと従来のユーザーはついてきてくれません。
Z7のEVFは大きくて見やすく、あまりギラギラしないナチュラルな見え具合です。
背面モニタはチルト式。タッチパネル対応でタッチAFや各種操作に使えます。
ではいざ撮影と参りましょう。
Z7は像面位相差AFセンサー搭載のイメージセンサーを採用しています。そのため、AF-Cでも申し分ないレスポンスで被写体を捉えること可能。連写は最高で秒9コマです。
AFはオートエリアAFやゾーンAF、ピンポイントAFなど多数持っていますが、顔検出が効くのはオートエリアAF時のみ。
ピンポイントAFは、コントラスト検出AFを使って狙ったポイントに正確に合わせるモード。マクロ撮影時や花を撮るときなどに使えそうです。
ただISO10000以上が必要なくらいの超暗い場所ではAFが合いづらくなります。
設定でローライトAFをオンにすればいくらか粘りますが、他社のミラーレス一眼に比べるとやや苦手、といえるでしょう。
ISO感度はISO25600まで。拡張感度を使えばISO102400まで上げられます。ちなみにZ 6は画素数が少ない分もう1段感度を上げられるので、高感度重視の人はZ 6もおすすめ。
- 暗所は苦手だがAFは正確で高速で快適
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老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。