2017年秋の大本命端末といえば、iPhone 8より1ヶ月ちょっと遅れて発売となったiPhone Xといって過言ではないでしょう。
ちなみに、ときどき「アイフォーン エックス」という人がおりますが、正しくは「アイフォーン テン」です。「X」は英字のXではなくてローマ数字の「10」だと理解してください。iPhone 8が出たのと同時に9を飛ばして「10」が来たというわけで、「次世代のiPhone」だとアピールしてるわけです。
ニュースを見て、次世代というわりにはあまり変わってないなと感じた人も、かなり新しくなったなと感じた人もいるはずです。
実機を使う機会がありましたので、ポイントをしぼりながらいち早くその感触をお届けします。
移行は超簡単
iPhone Xを使えるようにするには旧iPhoneからのデータ類の移行が必要ですが、旧iPhoneがiOS 11にアップデートしてあれば、作業はめちゃ簡単。2台を並べて置くだけで、自動的に旧iPhoneからの基本データ(Apple ID関連やWi-Fiのパスワードなど)が転送されるので、すぐ使えるようになります。
これは超便利なので使いましょう。
iPhone Xは大きくなったの? 小さくなったの?
iPhone 6/6s/7/8のモニタ4.7インチ、それぞれのPlusモデルのモニタは5.5インチです。
対してiPhone Xのモニタは5.8インチ。数字上ではiPhone 8 Plusより大きくなってます。ですからiPhone Xはさらに大きくなったの? と感じた人もいるはず。
でも事実は逆です。小さくなってます。iPhone 8と8 Plusのちょうど中間のサイズ。
ひみつはモニタの縦横比です。モニタの大きさは、テレビをみてもわかるように「対角線」で示します。iPhone Xのモニタはより縦長になりましたから、5.8インチといえども、大きくはないのです。
横幅はiPhone 8より少し大きい程度。しかも角が丸みを帯びてますから、手に持ったときの感触はすごく快適です。Plus系iPhoneを使い慣れていると、横幅が狭く感じるくらい。
iPhone Xが小さくなったもうひとつの秘密は、前面にモニタ以外のエリアがほとんどなくなったことです。モニタの上にあった通話用スピーカーやフロントカメラ部分はものすごく小さくまとめられ、モニタの下にあったホームボタンがなくなりました。
しかもモニタは液晶ではなく、OLEDになりました。これによってモニタと本体の一体感が増してすごく見やすくなってます。このモニタは一見の価値有り。
老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。