さっそく実験してみた
それでは、このパクられた自転車の鍵をテーブルの上に「わざと」置き忘れたまま、出かけてみることにしました。
玄関を出て、数メートル歩いてみます。すると…?
ポケットのスマートフォンからそれまで聞いたことのないサウンドが鳴るではないですか!
スマートフォンをとりだしてみると、
「鍵は手元にありますか?」
どこでなくしたのか、いつなくしたのか?
アプリの画面には、「鍵」の信号が探知できなくなった「手元から離れた」ポイント、さらには
その時刻が1分前であることも表示されていました。
すごい!!
忘れ物、失くしものというのは、大抵の場合、しばらく立ってから気がつくものです。
失くしたことに気づいたとき、すでに遅し。
…今日一日歩いた道。
…ランチに入った、値段以下のクソまずいイタメシ屋。
…あわてて駆け込んだ、レジ係の人相の悪いコンビニのトイレ。
記憶を頼りにルートをさかのぼって、落としたソレを血眼になって探すしかありません。
自宅の鍵が開けられず、途方に暮れる。
恋人に合鍵を渡しておけばよかった。
そんなの、想定の範囲内のわけがありません。
しかし!
このMAMORIOをつけていれば、大切なモノが手元から離れた時点で、すぐに通知が来ます。
まさに「お守り」。
例えば、財布なんかを置き忘れたときには、もう悲惨ですよね。
失くしてから時間が経てば経つほど、その中身と無事に再開できる確率は絶望的になっていきます。
そんな時もこのMAMORIOを事前に取り付けておけば、
お気に入りのギターをヤフオクにだして稼いだ彼女とのデート代を、ネコババに遭遇するまえに救出できるかもしれません。
その確率は、飛躍的に上がるでしょう。
紛失物が、その場所から移動してしまったら?
さらにこのMAMORIO、アカウント同士でアプリを連携させて「みんなで、さがす」クラウドトラッキング機能があるようです。たとえ自分と面識がなくても、他のMAMORIOユーザーのスマートフォンが自分の紛失物に接近すると、その位置情報をたどって
自分のスマートフォンに通知してくれるというのです。
今回は残念ながら実験はできませんでしたが、現在、MAMORIOユーザー同士のすれ違い数は毎日約2000を超えて増え続けている状況とのこと。
人口密度の多い都市部では、クラウドトラッキングの発見確立も比較的、高いそうです。
さらに、MAMORIOでは現在、いろいろな団体や企業との協力体制が整いつつあるようです。
例えば、東急電鉄。
MAMORIOの信号を活用した「お忘れ物通知サービス」を、試験的に導入されています。
エーザイ株式会社では、このMAMORIOを認知症の方の身につけ、その位置情報を介護関係者やその家族などに自動的に通知する、という取り組みをされています。
「Me-MAMORIO」
JALでは、航空機整備に用いる器材の管理に、このMAMORIOの技術を導入するべく検討、実証実験に取り組んでいるようです。
このMAMORIOが社会に広がっていけば、個人の落とし物・なくしものという事故はほとんどなくなっていくのかもしれません。
IoTって、スゴイですね。
ちなみに内蔵の電池は、交換せずに約一年持続するようです。
カラーリングは5種類。
鍵、財布、自転車本体、カメラなど、いろいろなものに色分けして取り付けてみるのもいいかもしれません。
それでは今回はこのへんで。ばいばい!
・恋するデジガジェレビュアー/ウェブライター(ロマン派)
・テキストだけで臭ってきそうな臭いセリフ回しでトリセツライターデヴュー・男・デブ・得意分野はデジモノ・カメラ・電子楽器。・よろしくお願いします。