その他の比較
それ以外の違いとして新モデルではタイマー機能が搭載されています。社内での利用では使うシーンはなさそうですが、自宅であれば前日にセットしておいて朝思ったときには出来上がっているというのは生活スタイルによっては良い機能ではないでしょうか。ただ個人的にはミルしてから時間が経ってしまうのでちょっともったいないかなとは感じますが。
あと地味に改良されている点として抽出が終わるとピーッとブザー音でお知らせしてくれます。旧モデルだとランプが消えたかを確認するか、音をずっと聞いていて水がなくなる頃にゴロゴロ~と音がするので、その少しあとに終わるのを待つといった感じで、結局作ったのにおいしい出来たてを気付かず忘れてたということもよくありましたので、この機能は地味に嬉しいですね。「ろあ」さんにレビューいただいたアイスコーヒーメーカー「ECI-660」でもブザー音は完了時に鳴るようです。
実際に焙煎してみると新モデルのほうが抽出に時間がかかりました。
ECH-1001:アイスコーヒー【6分50秒】ホットコーヒー【10分26秒】
ECE-1001:アイスコーヒー【4分50秒】ホットコーヒー【7分50秒】
※アイス、ホットともに水を最大容量入れて抽出した
公式HPに「マイコン蒸らし機能でおいしく抽出」という記載がありましたのでドリップや蒸らしの時間などで工夫をしているかもしれません。味比べしてみましたが、若干新モデルのほうがコーヒーの「甘み」を引き出せている感じがしました。
同一の条件で3時間ほどたったあとの温度を調べてみましたが、新モデルのほうが少し冷えるのが早くなっていました。
ECH-1001:抽出時【82.1℃】3時間後【71.6℃】
ECE-1001:抽出時【80.8℃】3時間後【74.8℃】
※最大容量にて抽出、3時間の間に半分を消費したケースでの温度
1度の評価のみのため断定はできませんが、もしかすると口が大きくなった分保温能力が少し下がってしまったのかもしれません。ただ実用で問題のあるレベルではない程度ですね。
本モデルはこんな方に使って欲しい
本モデルをまとめると「真空断熱ポットをコーヒーメーカーに使うという画期的なアイデア商品をさまざまな意見・用途を踏まえて地道に改良した製品」と言えると思います。サーモスという会社はデザイン性もさることながら技術に非常に真面目な会社という印象ですが、色々と細かな改良を行っていることがよくわかりました。
この商品はオフィスで使いたい方や自宅でも1日に何杯も飲む方、ホットだけでなくアイスコーヒーも飲む方には適していると思います。留意点はサイズの大きい商品になってますので容量が少し減って、お水を入れるところが着脱できなくても我慢できる方は別モデルのECF-701を検討されてはいかがでしょうか。
とにかく氷たっぷりポットに入れて作るアイスコーヒーは格別ですので試してみてください!
サーモス(THERMOS)
Glanshield(グランシールド)真空断熱ポット コーヒーメーカー/ECH-1001
「トリセツ」を運営している株式会社トライグルの代表。
家電と珈琲とサッカーが大好き。家電を使う人、好きな人が「トリセツ」をこれは便利だ!と感じていただけるサービスになるよう日々改善をしております。