野鳥撮影に鳥モードを使用してみる
P950は撮影モードダイヤルに「鳥」ポジションを持っています。野鳥撮影のお手伝いをしてくれるのですね。
そこで多摩川へ行ってみました。広角端だと単なる川です。対岸にカワウがいますが、広角だとわかんないですよね。
そこで2000mm!
ちゃんとカワウがいました。
ただ、このように静止してる鳥ならよいのですが、動いていると2000mmという超望遠で追いかけるのは至難の業。強力な手ブレ補正がついていても、ファインダーで被写体をちゃんと追うのが難しいのです。ちょっと油断するとあっという間にフレームアウトしますから。レスポンスもハイエンドのデジタル一眼に比べると劣りますし。
そういうときは左側面についている「クイックバックズーム」ボタンを使います。超望遠状態(つまり撮影したい焦点距離)にしておいて、これを押すと、押している間だけ一時的にズームアウトしてくれるのでそこで被写体を中央に捉え、指を離すとぐぐぐっと戻るので、被写体を見失ったとき超便利。
すると川の上を泳いでいる鳥もOK。これはヒドリガモ。
小さな鳥の方が見失いやすいので、クイックバックズームの出番が増えます。これはセグロセキレイ。ちょこちょこと動くので苦労しました。
面白いところでは、マンションのベランダにたまたまいたコサギ。コサギ自体は珍しくもなんともないのですが、マンションのベランダですからね。うちのベランダにも来てくれないかなと思います。
このようにP950を持って歩いているとついつい鳥を撮っちゃうわけです。まあ、ハイエンドのミラーレス一眼に比べると各種レスポンスやAF速度で差が出るので、飛んでる鳥を捕らえるとか、動き回る鳥を捕まえるのは苦手なんですが、ある程度止まっててくれればOKです。
飛行機も撮れますが、うまくフレーミングできなくて後ろ姿になっちゃいました。しかも空気がちょっと霞んでいたのでシルエットみたい。
急に飛んできたので慌てちゃったわけですが、本来なら300mmくらいの追いやすいところでまずフォーカスを合わせるか、咄嗟にクイックバックズームボタンを押すべきでしたね。
そもそも動き回るものを瞬時に捉えるような高性能機ではないのである程度工夫は必要ですけれども、このサイズで撮れるのはすごい。
さらに富士山も撮れます。これは東京都世田谷区から見た富士山。
2000mmあればここまでデカく撮れます。すごい。遠すぎてもやってますが、めちゃ寒くて風が強い真冬日ならもっとキリッと撮れるはずです。
※本文内の価格情報は編集部調べの参考価格です。
老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。