28mm F1.4は街角スナップにちょうどよいかも
Kamlanは50mm F1.1という超明るいレンズが話題ですが、他にもいくつかレンズを出しています。
そのひとつが28mm F1.4。
50mm F1.1に比べると細身でコンパクト。35mm判換算で42mmくらいになります。スナップ用によいレンズですね。
50mm F1.1に比べると被写界深度も深いので、マニュアルフォーカスもしやすいですね。
ホワイトバランスを太陽光にして撮ると、すごくフィルムっぽい写りになります。これは、台風一過の朝に撮影した、風で倒れた街路樹。
この色合いがたまりません。
さすがにコーティングはそこまでではなくて、逆光だとコントラスト低下が起きますが、それもまた味わいというか昔のフィルムカメラっぽいというか。
さらにモノクロ(フィルムシミュレーションモードでアクロスを使用)にすると、何でもない写真も味わい深く見えてきます。
カラフルな写真も入れておきましょう。
街のスナップを撮るならこっちのレンズの方が楽しめそうです。
8mmの魚眼レンズでのスナップ撮影はイケるかも
もう1本行きましょう。
8mmF3の魚眼レンズです。対角魚眼といわれる、対角線で約180度になるように写る魚眼レンズ。
風景を撮るとこんな感じになります。この丸く歪んで写るけれども、その分広い範囲を捉えられるのが魚眼の良さ。
光芒がキレイに出るようF8くらいに絞って(まあ、実際にF8かどうかは超アナログなレンズなのでわかりませんが、だいたいそのくらい)太陽がちょっと入るアングルで撮ってみました。光芒がいい感じに出ています。
広い範囲を撮りたいときや極端な遠近感が欲しいときに楽しめます。
魚眼ならではの丸い感じをロマンスカーで。
魚眼レンズってクセがあるので使いどころが難しいわけですが、ちょっと絞れば「パンフォーカス」状態になるので、F8にして2〜3mくらいの距離にフォーカスを合わせて、細かいことは気にせずぱしゃぱしゃ撮るっていうノーファインダースナップが面白いなと思いました。
たとえばコレ、エスカレーターを下りながら、上りと下りの間にカメラを持った右手を垂らしてノーファインダーで撮った写真。
狙った通りの面白い光の写真になりました。
こちらはノーファインダーで撮影した「モバイルSuicaで改札を通る瞬間」の写真。左手にiPhoneを右手にカメラを持って通り抜けながら撮っています。魚眼ならではの臨場感を出してみました。
魚眼レンズをスナップに使うとけっこう面白い表現ができるので試してみるといいでしょう。ドキュメンタリータッチになるというか。
イマドキのカメラをあえてマニュアルで楽しむ
今回試したのはこの3本。
マニュアルレンズってけっこうハマるんですよね。
写りは予想以上にしっかりしてますが、やはり最新技術を駆使したイマドキのレンズとは写りが違うので、それを活かした作品撮りに使うのもよさそうです。
今の時代にあえてマニュアルフォーカスのレンズを使って撮ることで写真を撮る楽しさの原点みたいなのをデジタル技術の賜物であるミラーレス一眼で味わう、趣味のレンズって思うとたまりません。
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老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。