【レビュー】

子どもはもちろん、大人も夢中になる戦車型ロボット「DJI RoboMaster S1」 (3/3)

2019.08.18
トリセツ編集部/つくこ

1台でも十分面白いソロモード!プログラム次第で走らせ方を変えられるのも楽しい

広い場所でRoboMasterS1を走らせていると、その速度に驚かされます。毛足の短いフロアマットよりも、フローリングの上では、より加速がついて速く感じます。こうした機動性の高さを確認するために、障害物を置き、ジグザグと走らせてみたり、「1m進んだら、右回転して、2m進む」といった簡単なプログラムを組んで、自動走行も楽しみました。

DJI RoboMaster S1

ちなみに、コーディングに使えるのは、子ども向けのScratchと、より本格的なプログラミングが可能なPythonです。Scratchは、小学校教育の現場でも使われており、ドラッグ&ドロップでプログラミングできるので、小学生でもプログラムを書いてみることが可能です。

DJI RoboMaster S1

今回はお借りした部屋だったので、実現ができなかったのですが、付属の青いテープを使って地面にラインをひき、そのラインに沿って自動で走行するようにプログラムすることもできます。最初に主人から見せられた、RoboMasterS1のPR動画では、親子がホワイトボードに運動方程式を書いて、走り方を計算し、数値パラメーターを調整して、うまくライン上を走行させることに成功してハイタッチするシーンがありました。

RoboMasterS1の走行性能であれば、簡単なロボット制御に留まらず、数学や物理の知識が増えるにつれて、さらに巧妙に誘導することが可能になります。

RoboMasterS1を通じて、手続きを自動化する単なるツールとしてプログラムを学ぶだけでなく、サイエンスやロボティクスとプログラミングの結びつきを知ることができるのは、非常によい経験になると確信しました。

レースや対戦シューティング!1台では叶わぬ、スリリングなバトルモード

RoboMasterS1は、国際ロボット大会RoboMasterから誕生した製品です。そのため、ほかのRoboMasterS1と対戦させることもできるのです。さすがに、一般家庭で二台も大人買いはできないので、わが家では体験をしていないのですが、バトルモードでは、どんなことができるのか簡単にご紹介しましょう。

レース

DJI RoboMaster S1

トラック上で、対戦相手とスピードを競います。ビジョンマーカーを認識することで、「超速」といった特別なスキルを使用したり、「めまい」効果を対戦相手に与えたりして、優位にレースを進めていきます。機動性の高いRoboMasterS1だからこそ、スピードを競うレースの迫力は満点!SIロボット認識機能で、対戦相手を認識させて、ロボット同士で鬼ごっこをさせても面白そうです。

対戦シューティング

DJI RoboMaster S1

RoboMasterS1でサバゲー的な対戦シューティングも可能です。本体には、6つのインテリジェント検知アーマーが配置され、ゲル弾や赤外線ビームの攻撃を検知。攻撃をされた場合は、内蔵のレフリーシステムにより、即座に分析され、リアルタイムに画面で減ったHPを確認できます。

今回はソロで、周囲に子どもたちもいたので、ゲル弾は発射しませんでしたが、今後気軽にロボットを戦わせるバトルフィールドができれば、思いっきり撃ちまくりたい!と、筆者の内なる中2病がうずきました。

まとめ

DJI RoboMaster S1

RoboMasterS1のレビューをしてきましたが、いかがでしたか? 

実際にRoboMasterS1で遊んでみて、単なるラジコンではなく、単なるプログラミング教育の学習キットでもない。両方の先を行っている印象を受けました。。

ラジコンやロボットに熱中した、かつての少年、今や立派な大人の皆さんも、小中高校生のお子さんがいるご家庭でも、十分に楽しめる一台だと確信しています。ぜひ皆さんも体験してみてくださいね。


DJI RoboMaster S1 参考価格: 64,800円

※本文内の価格情報は2019年8月15日時点でのAmazon.co.jpの価格です。




つくこ
【アラサー主婦ライター つくこ】


主婦目線でコスパのいい家電探しが大好きなアラサー。家電屋の近くを通りかかると店内に吸い込まれがち。好奇心旺盛で、新作はとりあえず触ってみたい人。