手軽なテキスト印刷!アプリからデータ送信、プリンターを左から右に動かすだけ
さっそくテキストを印刷してみましょう。先ほどのアプリの画面で、テキスト/QRコード/画像のいずれかを選択します。テキストの場合は、印刷したい文言を本文に入力してください。タイトルは、後から分類する際にわかりやすいものにします。
フォントのサイズは、最小6pt〜32ptまで。太字・斜体・取り消し線が指定できます。
ここで非常に残念なことを発見しました。執筆時には、iOS端末アプリの場合、フォントがゴシック体しか選べないのです。例えば、熨斗の宛名書きは、明朝体や行書体の方がしっくりくるのですが…。ちなみにAndroidの場合は、明朝体も含め7種類から選べるので、なるべく早い改善を求めたいものです。
ここでは、本文に【トリセツ】と複数回入力した後、【印刷】をタップします。すると本体に接続され、このような印刷ページが出てきます。さてアプリ画面の下部にある【走査方向】とはなんでしょう。
通常のプリンターはプリントヘッドが自走しますが、RICOH Handy Printerは、自分で本体を動かすことによって印刷をします。
テキストやQRコード、バーコードなどを印刷する際は、【走査方向】を左から右への直線的な移動をする【ローラーモード】にします。また画像や長文テキストの場合、複数行にわたって印刷するので、ジグザグと移動する【スライダーモード】を選択します。合わせてアプリ画面の下部にある、印刷枚数(=繰り返し回数)を選択して、OKをタップすれば、本体にデータが送信されます。
続いて本体準備をしましょう。本体底面にあるスライドスイッチを切り替えます。今回は、【ローラーモード】を選択します。
併せて、本体側面にある【印刷ガイド】を開きましょう。これは、印刷面を合わせて位置がずれないようにサポートしてくれるものです。横書きのテキストであれば、本体右側面の印刷ガイドを開き、印刷面に乗せます。それから印刷ボタンをカチッと押し、そのままスッと左から右へ動かせば印刷完了です。
また縦書きのテキストであれば、本体左側面の印刷ガイドを開き、上から下へと動かします。
手動で動かすので、印刷にずれが生じたり、インクに擦れがでないのかな?と疑問に思ったのですが、仕上がりはこの通り。解像度は600×600dpiと文字を読む分には十分です。画像については…後述いたします。
また手動で動かすスピードは、ゆっくりでも、速くてもきちんと印刷ができました。基本的に【スライダーモード】の場合、左から右、上から下の動作のときのみ印刷されるので、右から左(もしくは下から上)に動かしても、プリンターは作動しません。
画像のモノクロ印刷は画質に不満あり。印刷にもコツがいる
続いて【スライダーモード】も試してみましょう。アプリ画面の【画像】から、端末内にある写真や画像にアクセスできます。印刷したい写真を選び、【印刷】ボタンを押せば、本体にデータが送信されます。
本体底部にあるスライドスイッチを【スライダーモード】に切り替えて、印刷面に乗せて、左から右へと動かしましょう。
今回は、トリセツのロゴを線字で印刷してみます。
印刷されたのは、画像の一部。ヘッダの高さを下にずらして、右から左、左から右へとジグザグと動かすことで、複数行に分割された画像が印刷されていきます。
簡単にジグザグと動かすと言いましたが、仕上がりはこちらの通り…。
画像のスタート地点がずれていたり、すき間があいたり…とイマイチな仕上がり。特にプリンターの動かし方には、かなりコツがいります。
写真の印刷も可能ですが、モノクロ印刷で、仕上がりはこの通り。テキスト印刷の際には気にならなかった、画質の悪さも気になりますよね。このモードに関しては、まだまだ改善の余地がありそうです。
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主婦目線でコスパのいい家電探しが大好きなアラサー。家電屋の近くを通りかかると店内に吸い込まれがち。好奇心旺盛で、新作はとりあえず触ってみたい人。