この春、話題になったRICOH Handy Printer。
2019年4月17日の発売当初から、想定を大幅に上回る数の注文が殺到。入荷待ちが続いていました。
わが家は夫婦ともに家電好きなのですが、特に新製品に目がない主人は4月21日にビックカメラで注文。出荷されたのは、5月17日で約1カ月待ったそうです。
どうしてここまで話題が沸騰したのか。それは、個人向けの手のひらサイズのプリンターが革新的だったからでしょう。以前から、セイコーエプソンの小型プリンター(レシート、ラベル印刷用など)やブラザー工業のモバイルプリンター(A4判書類印刷用)といったものはありましたが、どれも業務用で個人ユースは想定されていませんでした。
またこちらの紹介動画も、「いろんな場所に手軽に印刷できて、便利そう!」と購買意欲をかき立てました。
ちなみに価格は、購入当初5万7060円と決して安くはありません。購入した主人に、「どうして買おうと思ったの?」と尋ねてみると、意外な答えが返ってきました。
「自分の字に自信がないから。請求書や見積書を送るのに、封筒の宛名書きが自分の字だと格好がつかないだろ。事務所にプリンターはあるけれど、少し厚手な封筒だと詰まるかもしれないし、面倒なんだよ」
たしかに彼の字は、小学1年生の娘と変わらない、稚拙な字です。数百万円、数千万円といった金額の請求や見積もりが小学生の文字で届いたら、仕事相手も困惑することでしょう。
というわけで、わが家では主人がオフィスで利用しているのですが、自宅に持ち帰ってもらい筆者も使用してみると、なかなか便利で返すのが惜しくなってきました。
RICOH Handy Printerでどんなことができるのか、皆さんも興味がありますよね。さっそくご紹介してきましょう。
RICOH Handy Printer仕様とセットアップ方法
カラーは、ホワイト、ブラック、レッドの3色。本体サイズは、幅46×奥行121×高さ81mm、質量315g(インクカートリッジを含む)とコンパクトで、女性でも片手で持てるサイズです。
印字方式は、インクジェット方式。購入の際、本体に1本の専用インクカートリッジが付いてきました。カラーはブラック一色なのでモノクロ印刷しかできません。インクヘッドカバーを取り外し、インクカートリッジをセットして使用します。
本体には、リチウムイオンバッテリーが内蔵されており、Micro USBポートで充電をして使用します。4時間のフル充電で約2時間の連続駆動が可能となっています。
まずインクカートリッジを本体にセットしたら、本体上部の電源ボタンを長押しします。印刷ボタンが青く点灯し、しばらくすると消灯するので、これで本体準備は完了です。
続いてRICOH Handy Printerにデータを送信するための専用アプリ(無償公開)をインストールしましょう。
発売当初は、Android端末用アプリのみ公開されていましたが、2019年5月31日にはWindows対応のアプリが追加。また2019年6月28日にはiOS端末(iPhone/iPad)に対応したアプリと、各種OSに対応したソフトウエア開発キット(SDK)が公開されました。
Macユーザーの筆者としては、Windows対応のアプリがあるのなら、Mac対応も早急にお願いしたい!スマホやタブレットよりも、PCから文字入力をする方がずっと楽なのです…。さて愚痴はここまで。専用アプリをインストールしましょう。リコーのサイトから、各ダウンロードページへアクセスできます。
インストールが終わったら、アプリを起動させ、Bluetooth設定を選択します。Bluetoothで接続できる機器一覧に本体が表示されたら、選択してペアリングをタップすれば完了です。
本体の初期設定は、インクカートリッジをセットすればOK。アプリと本体のペアリングも複雑な手続きなし。こうした手軽さもうれしいですね。
※本文内の価格情報は2019年7月18日時点でのAmazon.co.jpの価格です。
主婦目線でコスパのいい家電探しが大好きなアラサー。家電屋の近くを通りかかると店内に吸い込まれがち。好奇心旺盛で、新作はとりあえず触ってみたい人。