最大の難点は、文字入力の難しさ
実際にAtomを触って感じた最大のネックは、あまりに本体が小さいため、文字入力が難しいこと。フリック入力はなんとか可能ですが、QWERTY入力はタイプミスの連続でお手上げ。
主人は、「1週間も使えば、Atomでのフリック入力も慣れるよ」と話していましたが、外出先からのLINEの返信は確実に減りました。(文字入力をするのが億劫なのだそう)
正直なところ、外出先で急ぎの書類を確認したり、LINEやメールの返信が頻繁な人にとっては、Atomでは不便だと感じる場面が多いかもしれません。
けれど、スマホは通話メイン、外出先ではLINEやメールの確認だけという使い方なら、Atomで十分対応可能。最近のスマホの煩わしさもなく、気軽に使えます。
カメラ機能は、工夫が必要
続いてカメラ機能のチェックです。対衝・防塵・防水に優れたタフネススマホだからこそ、アウトドアでアクションカメラ的な使い方で遊んでみたくなります。さっそくアウトドアでAtomのカメラ機能の実力を試してみましょう。
Unihertzの超小型スマホJelly Proのメインカメラは800万画素でしたが、Atomのメインカメラは1600万画素へと大幅に性能アップ。
個人的な意見ですが、プリインストールのカメラアプリはフォーカスが合いにくいので、Open Cameraをインストールして利用しています。
実際にAtomで撮った写真をご紹介しましょう。
自然光、ズームなしで撮影した写真は、まずまず合格ライン。世界最小スマホの画質としては、想像していたよりも悪くない印象です。
甲府盆地の先にのぞく富士山をズームで激写。やはり画質の荒さが気になり始めました。
屋内で撮影した写真は、一昔前のガラケーで撮ったような低画質。最近のスマホの高画質に比べると、その差は歴然。
画面が小さすぎて、撮影中にピントがあっているかどうか確認できない点もイマイチです。
そして最後に夜景写真…(苦笑)。最新のスマホでも夜景撮影は難しいので、これは仕方ないのかもしれません。
スマホでSNS映えする写真を撮りたいという人には、Atomの画質は物足りないことでしょう。けれど、普段から一眼レフカメラを持ち歩いている人や、THETAのような360度カメラやGoProのようなアクションカムで遊んでいる人なら、スマホのカメラにそこまで期待していないかもしれません。
Atomではメモ的に撮影するというイメージであれば、なんの問題もないように感じます。
また、動画については、記録できてはいるものの画質はお察し…というレベルでした。
タフネススマホだからこそ、BMXにマウントしたり水際で撮影したりと、GoPro的な遊び方をしたいと期待していたのですが、その映像の画質は比較になりませんでした。
まとめ
1ヶ月間Atomを使ってみて、万人受けするスマホではないけれど、このサイズと機能性の高さを兼ね備えているのは面白いと感じました。
購入した主人は…Atomは通話やアウトドア用のサブ端末として利用し、新たにスマホを購入する予定だそうです(苦笑)。
実際、ドコモの世界最薄・最軽量カードケータイKY-01L(2018年11月22日発売)のように、コンパクトでシンプル機能のスマホをサブ端末として、スマホを二台持ちする人も多いことを考えると、Atomもまたサブ端末としてのニーズがありそうです。
残念だったカメラの画質が向上すれば、タフネス機能を活かしたアクションカメラとしての面白みが増して、化けるかもしれませんね。
Unihertzのサイトで販売中のAtomの価格は、現在$259.99。今後、Amazonで3万円前後で販売される予測なので、手に取りやすい価格帯でチャレンジしてみやすいのではないかと思います。
皆さんも、今使っているスマホとは別に、サブ端末として、タフネススマホUnihertz Atomを検討してみてはいかがでしょう?
※本文内の価格情報は2018年12月5日時点でのUnihertzでの価格です。
主婦目線でコスパのいい家電探しが大好きなアラサー。家電屋の近くを通りかかると店内に吸い込まれがち。好奇心旺盛で、新作はとりあえず触ってみたい人。