【レビュー】

日立のビートウォッシュを買った話 (2/2)

2018.11.25
トリセツ編集部/荻窪圭

置き場所が大事

日立 全自動洗濯機 ビートウォッシュ BW-V70C
この写真はイメージです。
自宅の洗濯パンは長年の汚れで公開できないレベルの汚さだったのでご了承ください

乾燥機能の有無だけでも、かなり絞れてきました。

次にチェックすべきは「洗濯容量」と「洗濯機のサイズ」です。

洗濯容量は多い方が一度にたくさん洗えますし、毛布も洗えたりして非常によいのですが、その分、洗濯機のサイズも大きくなります。

我が家はそこにひっかかりました。

容量はできれば大きい方がよいのですが、我が家は洗濯機置き場が「狭い」のです。今までは洗濯容量が少ないモデルを使っていたので、問題にならなかったのです。

まずメジャーで設置場所の寸法をはかりましょう。洗濯パンのサイズのみならず、洗濯用の蛇口の位置や大きさまでチェックしておきましょう。

また、ギリギリだと設置が大変ですから、多少余裕を見る必要があります。ギリギリで計算して、いざ搬入したときに、何かがひっかかって蓋が最後まで開かないなんてことになったら目も当てられません。ドラム式洗濯機を置けるくらい広いスペースがある家に住んでいる人は気にしなくてもよいですが、マンションだと要チェックですね。







で、本来ならここまできたら「メーカーごとに機能をチェック」したり「デザインの好き嫌い」で決めたり、価格で比較したりできます。

シャープの縦型洗濯機は洗濯槽に穴がないため節水できるうえに穴の外側にカビがつかないとか、パナソニックは泡洗浄や洗剤液を温める温水機能により洗浄力を高めているとか、アクアはあまり聞かないメーカーだなと思ったら元は三洋電機だったとか(三洋電機の白物家電部門がパナソニックを経て中国のハイアールに売却され、ハイアールアジア株式会社が2016年アクア株式会社に社名変更された)、調べてみるといろいろわかるわけですが、我が家は機能やブランドやデザインで選ぶ余裕がありませんでした。

洗濯パンのサイズをはかった結果、「幅が狭いもの」が必須条件になってしまったのです。

そして最終的に選んだのが、日立のビートウォッシュ。洗濯容量7kgのBW-V70Cです。

決め手は、ボディの横幅。インバータ式の中ではこれだけが「53cm」と破格のスリムさだったのです(8kg以上にすると少し幅が広くなるので、やむを得ず7kgサイズに)。

設置後の写真を見ていただくとわかりますね。これより幅が広いといろいろと無理が生じるのです。洗濯機用の蛇口が壁から少し飛び出ているので、それにあたってしまいます。マンションを設計した人があと20cmほど上に洗濯用水栓をつけてくれるか、壁からはみ出ない水栓にしていてくれればと思いますね。

日立 全自動洗濯機 ビートウォッシュ BW-V70C

洗濯機選択時に「洗濯パンのサイズ」だけ見て判断すると危険、ってことですね。

日立 全自動洗濯機 ビートウォッシュ BW-V70C

ビートウォッシュのウリは「ナイアガラビート洗浄」や「ナイアガラすすぎ」です。しかし、どの辺がナイアガラなのかと洗濯中に蓋を開けてみても、すぐ安全装置が働いて止まってしまうので、結局どこがナイアガラなのかさっぱりわかりません。

まあそういうものですよね。

このクラスになれば洗浄能力に大きな差はないでしょうから、気にすることもないかなと思ってます。

それ以上に進化を感じたのは「とにかくいろんなことが自動」であること。自動おそうじ機能もそうですし、洗濯物を入れてスイッチを押すと重さをはかって投入する洗剤量を教えてくれるとか。

日立 全自動洗濯機 ビートウォッシュ BW-V70C

頻繁に使うものですから、細かい機能がいっぱいあってもいちいちオンオフしてられません。結局のところ、全自動できれいにしてくれればそれが一番いいわけです。

洗濯マニアってわけでもありませんし。

買ってから便利さに気づいたのは「部屋干しコース」。

脱水までした後で、30分(あるいは60分。これは選べる)だけ、空気を取り込んで半乾燥してくれるもの。

確かに時間はよけいにかかるけど、タオルやTシャツのような乾きにくい綿もの以外は、ちょっと干せばOKってレベルにはしてくれます。

日立 全自動洗濯機 ビートウォッシュ BW-V70C

これはなかなか使える機能でした。

あらかじめ調べ尽くしたつもりでも、いざ使い出してからはじめてわかる便利な機能もあれば、便利だけど使用頻度が低いために「えっと、あの機能はどういう操作すればいいんだっけ」状態になり、最終的に使わなくなる機能もあります。(←そういうときはトリセツで説明書を見ろよ)つまるところ、日常家電はかしこく自動的にやってくれるのが一番よいのだよな、という結論に達したのでした。


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荻窪圭
【デジカメライター 荻窪圭】

老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。