2、ライバルレンズとの比較
せっかくなのでマイクロフォサーズレンズ対決!ということで似たズーム域のレンズ3本での比較をしてみたい。なお、カメラはいずれのレンズでも「GH5」を使用した。
・比較レンズ紹介
比較するレンズは左から
オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO 1.4x テレコンバーターキット ※本文内の価格情報は2018年8月2日時点でのAmazon.co.jpの価格です。パナソニック LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm/F2.8-4.0 ASPH./POWER O.I.S. H-ES50200 ※本文内の価格情報は2018年8月2日時点でのAmazon.co.jpの価格です。
パナソニック LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm/F4.0-5.6 ASPH./ POWER O.I.S. H-PS45175 ※本文内の価格情報は2018年8月2日時点でのAmazon.co.jpの価格です。
見た目、大きさ、価格が一つだけ明らかに違うのが「LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm/F4.0-5.6」。コンパクトでありながら35mm換算で90-350mmをカバーし、手ブレ補正もMGEA O.I.SではなくPower O.I.S、コーティングもナノサーフェスコーティングを備えている。
他の2本と比べるとややf値が暗く、電動ズームという点も好みが分かれるが、写りもなかなか良く非常にコストパフォーマンスの高いレンズである。
「このレンズが価格4~5倍のレンズと比べてどうなのか?」というところも見ていきたい。
・3本のレンズ比較
曇りの日だったため、あまり条件は良くないが各々のレンズを35mm(換算300mm)f5.6で撮り比べしてみた。
「オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」と「LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm/F2.8-4.0」この2本に関しては、ほぼ同等の解像感があるように見える。「GH5」との組み合わせでは「LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm」が若干コントラストが高く、色のりも良いようだ。
上記の2本に比べて「LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm/F4.0-5.6」は中央付近でも多少シャープ感が劣るように見える。値段やスペックの差を考えると当然といえば当然ではあるが、「同じような写真を撮れる」という意味ではコスパが良い。
・オリンパス 1.4x テレコンバーターキットとの比較
さてもう一つ気になるのが「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」に1.4xのテレコンバーターをつけた場合での「LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm/F2.8-4.0」との比較だ。
比べてみると「LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm/F2.8-4.0」の方がシャープに写る。テレコンバーターを使うと画質はどうしても落ちるので当たり前といえば当たり前ではある。
なお「LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm/F2.8-4.0」には1.4x、2.0xのテレコンバーターが用意されており、2.0xを使った場合は35mm換算800mmの撮影を行うことができる。
・動画時(手持ち)の手ぶれ補正比較
続いて動画撮影時の手ブレ補正の効きを比較してみたい。3本のレンズの手ブレ補正の有無と仕様は以下の通り。
・オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO(手ブレ補正はなし)
・LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm/F2.8-4.0 ASPH./POWER O.I.S.(Dual I.S2)
・LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm/F4.0-5.6 ASPH./ POWER O.I.S.(Dual I.S)
こうやって見てみると、「LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm/F2.8-4.0」の手ブレ補正の効きが飛び抜けて良いことがわかる。
問題は手ブレ補正なしの「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」とPOWER OIS付きの「LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm/F4.0-5.6」との比較である。
意外や意外、ほぼ同等のように見える。これは「GH5」のボディ内手ブレ補正の強力さが発揮されているものであるが、しかしながら「GH5」側での手ブレ補正をオフにすることができないのがやや残念。
DTM関連はもちろんスマホ、カメラ、オーディオ中心にガジェット全般、ともかく最先端テクノロジーを好むギーカー野郎。