【新連載】スマートスピーカーのトリセツ【第1回】

Google Home vs Amazon Echo 何ができるの? (3/3)

2018.03.11
トリセツ編集部/荻窪圭
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何に使ってる?

スマートスピーカー

うちにGoogle HomeとAmazon Echoがやってきて4ヶ月。予想以上に飽きずに使い続けています。毎日。どちらも使っています。

何に使えるのかといわれると困りますが、AIという言葉から想像できるような「会話のやりとり」など賢いのはムリ。もうちょっと単純です。

パターンはおおむね3つ。ひとつは何かを尋ねたらそれについて答えてくれるという機能。個人的に利用頻度が高いのは天候です。これは毎日のように尋ねますね。

「ねぇ ぐーぐる、今日の天気は?」

「アレクサ、明日の新宿の天気は?」

という具合。出かける前に着替えながら聞けるのは便利です。それぞれ新宿の天気を聞いてみました。

GoogleとAmazonで天気予報が微妙に異なっている(使っている天気情報サービスが異なるためでしょう)のも面白いところです。

ニュースの読み上げ、スケジュールの読み上げ、知らない言葉を調べる、などですね。言葉の意味を尋ねると、Google Homeはウィキペディアの内容を使って読み上げてくれます。

機能的にはスマートフォンでできることですし、今日の天気やスケジュールくらい簡単に調べられます。でも、家にいるとき常にスマートフォンを手にしているわけじゃないし、両手が空いているわけでもない。単純なことなら、声で尋ねた方がずっと簡単で早いのです。

それがキモでしょう。もうひとつは指示するとそれに応じて働いてくれるもの。

便利なのはタイマーやアラーム。

声で

「ねぇ ぐーぐる、30分のタイマーをかけて」

「アレクサ、5分たったら教えて」

という具合。文言はけっこう自由です。時間になると音と光で教えてくれます。目覚ましにも使えます。寝床から何時に起こして、というとアラームをセットしてくれます。

これもスマートフォンを起こしてアラームをセットするより、声の方がずっと楽ですね。一度慣れてしまうと、スマートスピーカーがない生活に戻るのはめんどくさいという感じです。

3つめは他の機器の操作。

Google HomeもAmazon EchoもWi-Fiを利用して他の機器を操作することができます。個人的にはこれが大本命の機能かなという感じです。

これについては、次回のネタとしましょう。

音質はどうなの?

スマートスピーカー

スマートスピーカーというくらいですし、どちらもradikoというインターネットを利用してラジオを聴くサービスに対応しています。GoogleはGoogle PlayやSpotify、Amazon EchoはAmazon Prime MusicやSpotifyなどのストリーミングサービスに対応していて、いつでもリクエストした音楽をかけてくれます。

家にいるときはラジオや音楽をかけていたい、という人には最高の機器でしょう。

そうなると音質が気になるところ。

Google HomeとAmazon Echo Dotでは価格もボディのサイズも違うので、並べて語るのはムリを承知で感想を。

Echo Dotは廉価モデルで小さなスピーカーしか持たない分、低音は出ませんし、音も固くてよい音とはいえません。ですが、30年前のポケッタブルなAM専用ラジオを聴いている感じで、人の声を聞くくらいなら違和感ありません。

また、Bluetoothスピーカーへの出力に対応しているので別途スピーカーを用意すれば良い音で聞けます。

Google Homeは低音はそれなりに出ますが、中高音が今ひとつで少しこもった感じです。音声でやりとりする分には快適ですが、音楽を聞くと中高音の伸びのなさが気になり、長時間聴いているのはつらい感じです。

外部スピーカーに対応していないのが残念。

いずれにせよ、BGM用にスマートスピーカーを購入するなら(誰々の曲をかけて、というと探してかけてくれるのは素晴らしい)、ソニーやONKYO、JBLといった音響メーカーが出しているスマートスピーカーをはじめから買うのがいいかもしれません。

GoogleとAmazonのどっちがいいの?

さて気になるのが、Google HomeとAmazon Echoのどっちがいいの?という問題です。

この数ヶ月使った感じでは、Google Homeの方が聞き取りミスが少なくて優秀で、いろんな言い方に対応してくれます。

融通が効いたり効かなかったり、日本語のイントネーションが変だったりしますが、クラウドを使ったサービスですから、この数ヶ月でもイントネーションが直ったり、対応する情報が増えたりしていますから、心配はいらないでしょう。

自動的に機能が追加されていくので、ときどき、Googleアシスタントアプリでチェックするといいでしょう。

Google Home画面

Amazon EchoはGoogle Homeよりも早く米国で商品化されたこともあり、機能が豊富で、対応する家電製品も多くなっています。

「スキル」という名の機能追加が可能で、各社がAmazon Alexa用のスキルを開発しているので、機能を増やす楽しみもあります(ただし、しょうもないものも多いので厳選しましょう)。

スマートスピーカーでいろんなことをしたい人にお勧めです。

Amazon Echo Dot画面

ただ、ちょっと聞き間違いが多いかな、融通が効かないかなと思うこともあります。

たとえば「アレクサ、10時に起こして」というと「午前ですか午後ですか」といわれることがあります。

思わず「今から寝るんだったら午前10時に決まってるだろ」と突っ込みたくなります。

スマートスピーカーを使って積極的にいろんなことをしたい人はAmazon Echoが、シンプルに簡単に使いたいならGoole Homeがよいと思います。

いずれにせよ、両者は競い合って成長しており、できることはどんどん増えていくでしょう。

まとめ

スマートスピーカー

日本人は欧米の人に比べて機械に話しかけるのが苦手、とはよくいわれます。iPhoneのヘビーユーザーであるわたしも、「Hey Siri」はほとんど使ったことありません。

でもそれは杞憂でした。慣れていないだけだったのかもしれません。

いざスマートスピーカーが来てみると、意外に抵抗なく話しかけられます。思いついたことを片っ端から話しかけてみて、リアクションを見ながら何ができて何ができないか、自分にはどんな使い方が向いているのかをさぐっていくのがいいでしょう。

まとめますと

  • GoogleアカウントかAmazonアカウント(特にPrimeアカウントがよいでしょう)を持っており、家にWi-Fi環境があるなら買って損はなし
  • ちょっとした情報なら、スマートフォンを取り出すより音声で尋ねた方が早いのでけっこう役立つ
  • しょうもないことをいっても何らかのリアクションを返してくれるので面白い

となりますから、誰でも楽しめるかと思います。それほど高価なものではありませんし、場所をとりませんから、試してみるのがお勧め。けっこう生活が楽しくなります。

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荻窪圭
【デジカメライター 荻窪圭】

老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。
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