Selpicハンディプリンターをあれこれ使ってみた感想
同梱のインクカートリッジは黒でした。色味の印象は、真っ黒ではなく黒に近いグレーといった感じです。

カリカリにシャープな印刷ではありません。プリントのやり方により、かすれが発生することもあります。手作りの温かみやラフさを感じる仕上がりです。
入力できるデータとしては、テキストの他に、上記のようなイラストが搭載されています。文字と並べてプリントできるので、アクセントが欲しい時に便利です。
Selpicプリントの注意点
Selpicを実際に使ってみて感じた注意点です。電源を入れた直後はインクの出が悪いです。予備の紙にしばらくグリグリ滑らせていると、だんだんと出がよくなってきます。
必ず試し刷りをして、充分にインクが出ることを確認してから、本番プリントに入ることをおすすめします。いきなり本番の対象物にプリントするのではなく、練習用の紙に試し刷りして、うまくインクが乗ることを確認した上で、本番プリントに入るのです。
あとは不器用な私の手先の問題なのですが、狙った場所にドンピシャでプリントするのが難しかったです。おそらくコツをつかめば上手になってくるかと思うのですが、最初のうちはシビアな位置決めを必要とするプリントは避けた方がいいかもしれません。
Selpicで紙にプリント

Selpicで紙に印刷してみた結果です。文字の他に写真もプリントできるので、試しにスマホ内に保存されていた写真もプリントしてみました。印刷できる写真サイズは、文字の高さ程度なので、写真としては小さめです。
Selpicでノートの表紙にプリント

B5ノートの表紙に、中身がわかるようタイトルをプリントしました。まっすぐに狙った場所に印刷するのが難しかったです。
Selpicでプラスチックケースにプリント

プラスチックケースへプリントしてみました。文字は大きくせずに、小さめに抑えた方が、かすれにくくてキレイにプリントできることを発見。こんな感じの丸いフォントも選べます。
Selpicで布にプリント

これは白いTシャツに、小さめに英文の文字をプリントしたものです。これはなかなかいい感じで可愛くおしゃれに仕上がりました。
Selpicでカーブ面にプリント
Selpicは平らなものだけでなく、丸みのあるカーブした面に直接プリントすることもできます。

円柱状のプラスチック容器にプリントしてみました。カーブしていてもきれいに印刷できました。
Selpicでプリントしたものを消したい時
Selpicでプリントしたものが乾くと水に濡らしても落ちません。プラスチックに印刷した場合でも乾いた後は、ちょっと擦ったくらいでは落ちなかったです。
では、もし消したくなった時はどうすればよいのでしょうか?あるいは、プリントを失敗した時は?プラスチックにプリントしたものであれば、アルコールで拭き取れば消すことができます。

パッケージにもアルコールを含んだパッドが同封されていました。市販のアルコールを使って拭き取ってもよいでしょう。
Selpicはパッケージもスマート
Selpicは梱包もApple製品を思わせるようなスマートで無駄のない、美しいものでしたよ。

パッケージは隙間なくピッタリ収まるように計算されていて、気持ちがいいです。
Selpicを使用した感想とおすすめの使いみち
以上、Selpicハンディプリンターを使用した感想でした。私の場合は慣れるまでは、狙った場所を外さずにプリントするのが難しかったです。コツをつかめば上手くできるようになってきますが、それでも書類印刷のようにピシッとした印刷にはなりませんでした。
ちょっとかすれたり曲がったりすることを『味がある』と思える方におすすめです。それと紙以外のプラチックや布製品に直接印刷できることはとても便利で、使用用途がいろいろと広がるな、と感じました。
あらためてSelpicでのプリントがおすすめなケースをまとめてみました。
- 同じものを繰り返しプリントしたいケース
- 紙、布、プラスチックなど様々な素材へプリントしたいケース
- かすれや曲がりも「味」として許容できるケース
「繰り返し印刷する」「いろいろな素材へ印刷する」「かすれも曲がりも『味』だから歓迎」3つの「おすすめな場合」を満たす具体例として考えたものがあります。
「保育園や幼稚園に通う子どもたちの持ち物へ名前を書く」用途です。
Selpicは登園グッズの名前書きに使うと、たいへん重宝するのではないでしょうか。
以下は保育園で必要とされる持ち物の一部です。
(着替え、タオル 、おひるね用シーツ、タオルケット、紙オムツ、帽子、布バッグ、上ばき、歯ブラシ、コップなど)
布製品が特に多く、紙類、プラスチック類も含まれます。数が多いので、全部に名前を書いていくのはなかなか大変な作業です。
でもSelpicを使えば一気に、素材を問わず、どんどん名前をプリントできます。ピックアップしたアイテムの多くが布製品ですが、Selpicは布へのプリントも得意。もちろん紙とプラスチックへもプリントできます。道具を持ち変えずに連続で作業できるので効率的です。
名前書きのような単純作業が苦手な方にも、面倒な作業から来るメンタルの疲弊を抑えられるのでよいと思います。
保育園や幼稚園に通園するお子さまがいらっしゃるご家庭において、Selpicは大活躍することでしょう。手間のかかる作業がグッと簡略化されます。
直接ラベルをプリントしたい道具やグッズをたくさんお持ちの方におすすめなので、ラベル好きな方はぜひ一度チェックしてみてください。
※本文内の価格情報は編集部調べの参考価格です。
カメラ女子系ライター。愛用のカメラはCANON EOS 5D Mark IV。ミニマリストをお手本に道具や電子機器は徹底的に気に入ったものしか買わないと決めている。写真を撮りに行きたい国はアイスランド、インド、キューバ、台湾。