RAWバーストモードは使えるの?
従来のモデルから大きく変わった点は、画素数は同じだけどセンサーが「積層型」に進化したこと。より高感度に強くなっています。
2番目は電子シャッターに対応したこと。
3番目に新たに「RAWバーストモード」が搭載されたことを挙げたいと思います。
なんかすごい名前ですよね、RAWバーストって。めちゃ強そう。
これは電子シャッターを使って秒30コマの超高速連写を行う機能で、シャッターを押す0.5秒前から記録してくれます。記録コマ数は最高で70コマ。
これがすごいのは、連写した画像を「ひとつのRAWファイル」にまとめること。CR3というファイル形式で記録されます。
最高70枚分のRAWデータを1枚に収めますから……ファイルサイズは1枚で700MBを超えたりします。おそろしいですね。
そこから気に入った瞬間を切り出すわけです。
それがこちら。手前の柱にかぶる直線を切り出してみました。そもそも柱がかぶらない構図で狙えよ、というのはおいといて。
この機能、RAWなので高画質ですしシャッタータイミングも完璧に取れるのですが……1回当たり600MBとか700MBになるので使いどころは難しいかも。決定的瞬間を高画質で押さえたいってときの必殺技と思っておけばいいでしょう。
なお通常の高速連写だと、AF固定で最高秒20コマ、AF追従だと秒8.3コマ(G7X3の場合。G5X2だと約8.0コマ)です。
どんな人におすすめ?
イマドキのカメラはBluetooth+Wi-Fi対応とUSB充電は当たり前。スマートフォンとの連携はキヤノンは非常によくできていて使いやすく安定しています。また、G7X3はライブ中継にも対応しています。
USB充電も可能で、本体にはUSB-C端子があります。あれこれ試したところ、どうやら9Vでの出力が必要なようで、USB PD対応の充電器やモバイルバッテリーでなければ充電できませんでした。注意しましょう。
今までのGシリーズに比べると、電子シャッターを使った高速撮影に強くなったのが一番の違いといえましょう。
G7X3はG7X2に比べて速く快適になっています。ただ、G7X2の実売価格がぐっとお手頃になっていますから、悩ましいところ。
常時持ち歩いて高画質なスナップを撮りたい人や自撮りをしたい人によいカメラです。デザインもちょっとゴツくて本格派っぽくなっています。
ただ、G7X3との価格差が気にならないなら、G5X2の方がいいかな。前モデルのG5Xからデザインテイストが変わってしまったのは残念ですが(まあ、好みの問題ではあるけれども)、G7X3に比べて望遠側がちょっと長くてしかも望遠マクロが使える、ポップアップ式EVFを搭載しているという点で、上回っています。
※本文内の価格情報は2018年8月15日時点でのAmazon.co.jpの価格です。
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老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。