【レビュー】キヤノンの2大高級コンデジ、G5 XとG7 X。どちらを選ぶ? (3/3)

2019.08.21
トリセツ編集部/荻窪圭
  • シェア

  • ツイート

  • Pin

  • ブックマーク

  • Pocket

RAWバーストモードは使えるの?

従来のモデルから大きく変わった点は、画素数は同じだけどセンサーが「積層型」に進化したこと。より高感度に強くなっています。

2番目は電子シャッターに対応したこと。

3番目に新たに「RAWバーストモード」が搭載されたことを挙げたいと思います。

G5 X Mark II G7 X Mark III
RAWバーストモード搭載!

なんかすごい名前ですよね、RAWバーストって。めちゃ強そう。

これは電子シャッターを使って秒30コマの超高速連写を行う機能で、シャッターを押す0.5秒前から記録してくれます。記録コマ数は最高で70コマ。

これがすごいのは、連写した画像を「ひとつのRAWファイル」にまとめること。CR3というファイル形式で記録されます。

最高70枚分のRAWデータを1枚に収めますから……ファイルサイズは1枚で700MBを超えたりします。おそろしいですね。

そこから気に入った瞬間を切り出すわけです。

G5 X Mark II G7 X Mark III
再生モードでRAWバーストで撮った写真をチェック。
G5 X Mark II G7 X Mark III
よいカットがあったら、それを単体の画像として取り出す。

それがこちら。手前の柱にかぶる直線を切り出してみました。そもそも柱がかぶらない構図で狙えよ、というのはおいといて。

RAWバーストで撮った中から1枚。なお、電子シャッターなのでローリングシャッター歪みはちょっと出ます。
RAWバーストで撮った中から1枚。
なお、電子シャッターなのでローリングシャッター歪みはちょっと出ます。 zoom

この機能、RAWなので高画質ですしシャッタータイミングも完璧に取れるのですが……1回当たり600MBとか700MBになるので使いどころは難しいかも。決定的瞬間を高画質で押さえたいってときの必殺技と思っておけばいいでしょう。

なお通常の高速連写だと、AF固定で最高秒20コマ、AF追従だと秒8.3コマ(G7X3の場合。G5X2だと約8.0コマ)です。

どんな人におすすめ?

イマドキのカメラはBluetooth+Wi-Fi対応とUSB充電は当たり前。スマートフォンとの連携はキヤノンは非常によくできていて使いやすく安定しています。また、G7X3はライブ中継にも対応しています。

USB充電も可能で、本体にはUSB-C端子があります。あれこれ試したところ、どうやら9Vでの出力が必要なようで、USB PD対応の充電器やモバイルバッテリーでなければ充電できませんでした。注意しましょう。

今までのGシリーズに比べると、電子シャッターを使った高速撮影に強くなったのが一番の違いといえましょう。

G7X3はG7X2に比べて速く快適になっています。ただ、G7X2の実売価格がぐっとお手頃になっていますから、悩ましいところ。

常時持ち歩いて高画質なスナップを撮りたい人や自撮りをしたい人によいカメラです。デザインもちょっとゴツくて本格派っぽくなっています。

G5 X Mark II G7 X Mark III
G7X3。コンパクトで使いやすい。
G7X3は街のちょっとした光景を切り取るのにいい。
G7X3は街のちょっとした光景を切り取るのにいい。 zoom

ただ、G7X3との価格差が気にならないなら、G5X2の方がいいかな。前モデルのG5Xからデザインテイストが変わってしまったのは残念ですが(まあ、好みの問題ではあるけれども)、G7X3に比べて望遠側がちょっと長くてしかも望遠マクロが使える、ポップアップ式EVFを搭載しているという点で、上回っています。

G5 X Mark II G7 X Mark III
G5X2。EVFとちょっと望遠なのが魅力。
G5X2で、うちの猫を撮ってみた。
G5X2で、うちの猫を撮ってみた。 zoom

PowerShot G5 X Mark II
PowerShot G5 X Mark II 参考価格:103,999円
詳細を見る
気になる
amazonで見る
rakutenで見る

※本文内の価格情報は2018年8月15日時点でのAmazon.co.jpの価格です。


PowerShot G7 X Mark III
PowerShot G7 X Mark III 参考価格:99,900円
詳細を見る
気になる
amazonで見る
rakutenで見る

※本文内の価格情報は2018年8月15日時点でのAmazon.co.jpの価格です。

  • 1
  • 2
  • 3
  • シェア

  • ツイート

  • Pin

  • ブックマーク

  • Pocket



荻窪圭
【デジカメライター 荻窪圭】

老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。
記事一覧を見る


モノを減らす心理的負担を小さくする「メルカリ」活用のメリット Part1 深層心理が「捨てる」をブロックする

モノを減らす心理的負担を小さくする「メルカリ」活用のメリット Part1 深層心理が「捨てる」をブロックする

断捨離するならメルカリ!その3つの理由 面倒でもメルカリ Part2

断捨離するならメルカリ!その3つの理由 面倒でもメルカリ Part2

初めてのキャンプ。まず買うべきキャンプギアは何なのか Part1

初めてのキャンプ。まず買うべきキャンプギアは何なのか Part1

【家電のプロが解説】お使いの冷蔵庫、何年ぐらい利用していますか?大型家電の買い替えサインとメリットを知ろう!Part3

【家電のプロが解説】お使いの冷蔵庫、何年ぐらい利用していますか?大型家電の買い替えサインとメリットを知ろう!Part3

【2024年】加湿器のおすすめランキング6選。最強&手入れ簡単なリビング・寝室用人気商品を比較

【2024年】加湿器のおすすめランキング6選。最強&手入れ簡単なリビング・寝室用人気商品を比較

初めてのキャンプ。まず買うべきキャンプギアは何なのか Part2

初めてのキャンプ。まず買うべきキャンプギアは何なのか Part2