超広角から望遠まで3つのカメラ搭載
OPPOといえばカメラ。自撮り文化が発達している中国の会社ですから、ビューティー機能が優秀なのはもちろんのこと、さらに今回は超広角・広角(メインカメラ)・望遠の3連カメラを搭載してきました。
こちらがカメラアプリ。
超広角は35mm判換算で16mm相当で800万画素。超広角です。広い風景や室内のみならず極端な遠近をつけた写真を楽しみたいときに。
広角カメラ(メインカメラ)は35mm判換算で26mm相当で4800万画素。ただし、通常の撮影では1200万画素で保存されます。
望遠カメラはメインカメラの5倍なので「5x」に行くかと思いきや、です。実は、超広角カメラがメインカメラの「0.6x」なので、ここを「6x」にしたことで、超広角からちょうど10倍になるわけですね。「Reno 10x Zoom」という製品名ですから「10倍」へのこだわりがあったのでしょう。
苦肉の策って気はしますが、まあスマホカメラの世界で細かく突っ込むのは野暮なのかもしれません。
ちなみにさらにタップすると10xになります。これはもう完全にデジタルズーム。
さらに無理矢理望遠にしていくと「60x」まで上げられます。
試しにやってみました。1x、10x、60xと連続でどうぞ。
画質云々以前に、ここまでいくとちゃんと被写体を真ん中に捉えるだけで一苦労です。
せっかくなので人物撮影も。「AI」スライダーでビューティー度が変わるという、もう人物を見つけたら自動的に美肌(にとどまらないんだけど)はオンだぜ、というところに感服します。
「Portrait」を「縦位置」と誤訳しているところはまあボケとして。
自撮り時は、うにっとリトラクタブル式のインカメラが現れます。
そして、もっと細かくビューティー度を設定できるのです。
いやもう感動的なレベルですね。
さらに、料理認識をした写真と夜モードで撮った夜景も載せておきましょう。
気になる画質ですが、4800万画素のメインカメラはさすがにきれい。しっかりした写りです。超広角カメラも周辺の歪みはちゃんと補正され、800万画素ですが、実用的な写り。望遠カメラはF3.0と暗く、やや無理があるのか画質的にはいまひとつ。特にちょっと暗いと、ISO感度が高くなるのでディテールはつぶれぎみになります。デジタルズーム時の画質も、もうちょっとディテールをしっかりさせられるような気はします。
でもスマホの画面で楽しんだり、インスタに上げるくらいなら十分楽しめるレベルには達していますから、望遠に頼りすぎないように使えばよいでしょう。
画質を追求するよりは、そのギミックや撮影の幅を楽しむカメラといっていいかも。
※本文内の価格情報は2018年7月25日時点でのAmazon.co.jpの価格です。
老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。