【2019年春の新製品デジカメ】パナソニック LUMIX DC-G99 (2/2)

2019.07.07
トリセツ編集部/荻窪圭

画質も機能も完成度が高いG99

ではここからはさくさくと撮りまくりましょう。

イメージセンサーはマイクロフォーサーズで2030万画素。G8より上で、おそくらGX7MK3と同じものでしょう。

そしてボディ内手ブレ補正搭載。手ブレ補正機構を持たないレンズ(オリンパスやシグマのレンズとか)でもOKです。

さらにパナソニック製のレンズ内手ブレ補正搭載レンズと組み合わせると、両方の手ブレ補正を連動させる「Dual I.S.2」が働いてさらに強力になります。特に望遠レンズで威力を発揮します。

次の例は163mm(326mm相当)で1/15秒というスローシャッターの手持ち。レンズは「LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm/F4.0-5.6」で古い電動ズームレンズで「Dual I.S.」(つまり2じゃない)までの対応なのですが、しっかり止まっています。このレンズ、軽くてコンパクトなので気軽に望遠撮影したいときに重宝します。

動かないハシビロコウだから撮れた望遠のスローシャッターです。
動かないハシビロコウだから撮れた望遠のスローシャッターです。 zoom

AFはもちろん瞳認識付き。

パナソニック LUMIX DC-G99
顔検出+瞳検出はお馴染みの機能。
ただ、上位機にある「人体検出」には未対応です。残念。
日陰での撮影ですが背景と顔の明るさのバランスもほどよくてよい写りです。レンズは14-140mm。
日陰での撮影ですが背景と顔の明るさのバランスもほどよくてよい写りです。
レンズは14-140mm。zoom

残念なのは、G9 Proが搭載する「人体認識」に未対応な点。画像処理エンジンの違いでしょうか。いずれこのクラスにも人体認識や動物認識が搭載されて欲しいと思います。

AFはコントラスト検出AFですが、パナソニック独自の空間認識技術と高速駆動で非常に高速。

AF固定で秒9コマ、AF追従で秒6コマの連写が可能です。

AF-CでAF追従連写で追いかけたロマンスカーの先頭車両。
AF-CでAF追従連写で追いかけたロマンスカーの先頭車両。 zoom
花の蜜を吸いに来たハチをAF枠最小でAF-C連写してみました。
花の蜜を吸いに来たハチをAF枠最小でAF-C連写してみました。 zoom

ISO感度はISO200から最大で25600まで。

夜の吉祥寺駅で。ISO1250。レンズは「LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm / F2.8-4.0」。超広角ズームレンズとしてすばらしいレンズです。
ちと高めですが。
夜の吉祥寺駅で。ISO1250秒。レンズは「LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm / F2.8-4.0」。
超広角ズームレンズとして素晴らしいレンズです。ちと高めですが。zoom
ISO3200で1/125秒で撮影。レンズはシグマの30mm F1.4 DC DN。ボディ内手ブレ補正のおかげでサードパーティのレンズも使いやすくなってます。
ISO3200で1/125秒で撮影。レンズはシグマの30mm F1.4 DC DN。
ボディ内手ブレ補正のおかげでサードパーティのレンズも使いやすくなってます。zoom

動物園の暗い室内でISO12800撮影に挑戦してみました。室内の動物を撮るときはフラッシュ厳禁、AF補助光もオフ、が鉄則です。

室内の展示施設でISO12800まで感度を上げて撮影。なんとか使えそうです。
室内の展示施設でISO12800まで感度を上げて撮影。なんとか使えそうです。zoom

超高感度がどうかは被写体にもよるという感じですが、ISO12800が必要な環境でもAFはちゃんと(AF補助光なしで)効いていましたし、実用度は高そうです。

まあ総じてホワイトバランスの安定度を含めて写りの安定感はなかなかのもの。

どかっとまとめて作例を挙げていきましょう。

河原でのポートレート。ハイコントラストな構図でしたが顔が暗くなりすぎずいい感じに。
河原でのポートレート。
ハイコントラストな構図でしたが顔が暗くなりすぎずいい感じに。zoom

モニタはバリアングル式なので、さまざまなアングルで撮れます。

パナソニック LUMIX DC-G99
バリアングル式モニタ。
シグマの30mmF1.4のレンズで、ローアングルで豪徳寺の招き猫を狙ってみました。
シグマの30mmF1.4のレンズで、ローアングルで豪徳寺の招き猫を狙ってみました。zoom
青空の描写もOK。8-18mmの広角端で都会のビル群を見上げてみました。
青空の描写もOK。8-18mmの広角端で都会のビル群を見上げてみました。zoom
新国立美術館のエントランスを真下から見上げてみました。
新国立美術館のエントランスを真下から見上げてみました。zoom
梅雨時といえばアジサイは欠かせません。曇天下でもこの色は素晴らしい。
梅雨時といえばアジサイは欠かせません。
曇天下でもこの色は素晴らしい。zoom





さらに、パナソニックのカメラはさまざまなフォトスタイルやエフェクトを持っています。フォトスタイルは通常の撮影モードで色のテイストを決めるもの。クリエイティブエフェクトはもっと突っ込んで、アーティスティックなデジタルフィルタをかけるもの。

特にモノクロ関係が充実していて、フォトスタイルの「L.モノクローム D」はなかなか風合いがよくてお気に入りです。

猿山の猿を思い切りプラスの補正(+2 1/3段)をかけて、L.モノクローム Dで撮ってみました。
猿山の猿を思い切りプラスの補正(+2 1/3段)をかけて、L.モノクローム Dで撮ってみました。zoom
こちらは木の枝の猿をあえてシルエットで。L.モノクローム Dの階調感がよい雰囲気を出しています。
こちらは木の枝の猿をあえてシルエットで。L.モノクローム Dの階調感がよい雰囲気を出しています。zoom

という具合。

動画は4K動画まで対応。手ブレロックをオンにすると手持ちで撮るときにより強力に手ブレ補正をしてくれます。

スマホとの連携はBluetoothとWi-Fiの両方に対応。使い勝手は良好です。

残念なのは、USBですね。USB充電できるのはよいのですが、端子が「microUSB」端子なのです。今は新しい「USB Type-C」端子が主流になりつつあるわけで、この先何年も使うカメラですから「USB Type-C」を採用して欲しかったなと思うわけです。

G99は、中級クラスの手を出しやすい本格派ミラーレス一眼という感じです。

が、LUMIXならではの4Kフォトやフォーカスセレクト、豊富なシーンモードもあるので、いろんな撮影を楽しみたい初心者やデジタルならではの表現をしてみたい人にもおすすめ。

まあ、カメラっぽいスタイルで本格的な撮影を楽しめるミラーレス一眼が欲しいならこれは非常によいでしょう。機能や性能のバランスもいいし、使い勝手のバランスも良好です。特筆すべき個性があるわけではありませんが、幅広く安心して使えるので多くの人におすすめできる名機といえましょう。

パナソニック LUMIX DC-G99 参考価格:111,419円

※本文内の価格情報は2018年6月27日時点でのAmazon.co.jpの価格です。



荻窪圭
【デジカメライター 荻窪圭】

老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。