ハイレゾ音源対応やノイズキャンセリング機能付きなど、クオリティの高い最新ヘッドホンやイヤホンはトリセツ内でも常にアクセス数が高く、読者の方が欲しいと思う家電のひとつだと言えるでしょう。
そんな高音質ヘッドホンやイヤホンを手に入れたなら、ぜひ聴いて欲しいのが、SOUNDS GOOD(サウンズグッド)のASMR音源です。その魅力を詳しくご紹介しましょう。
あなたが知らない企業固有の音を無料視聴できるSOUNDS GOOD
QUANTUMとオトバンクが共同で設立したSOUNDS GOODは、企業が持つ固有の音から脳や感情に働きかける心地よい音―ASMR音源を抽出してリスナーに届ける、ブランデッドオーディオレーベルです。
例えば、工場の製造ラインで発生する特徴的な音や、ガス製品などの使用時の音といった、これまで企業やブランドの中にずっと存在していたにも関わらず、着目されずに埋もれてきた音の数々。これらの音を音響のプロが収録しASMR音源として公開。さらに、若手を中心としたアーティストが音源を楽曲化して発信します。
音フェチを虜にするASMRとは何?
そもそもASMR音源とはなんだ?そう疑問に思う方もいらっしゃることでしょう。
ASMRとは、聴いていると気持ちよく感じる音や、頭がゾクゾクッとするような感覚のこと。「Autonomous Sensory Meridian Response(自律感覚絶頂反応)」の略で、「エーエスエムアール」と読みます。
昨今、Youtubeをはじめとした動画サイトで、ASMR音源が注目されています。例えば、美容室でシャンプーされているときの小気味よい音や、耳掃除をしている時のくぐもった音。また、意外なところでは、食べ物の咀嚼音など、身の回りの心地よい音が配信されており、なかには1000万回を越えるほどの再生回数を記録する動画もあります。入眠時や学習時に、ASMR音源をヘッドホンやイヤホンで聴くと、心地よくてリラックスできる、集中力が増すと、人気を集めているんですよ。
さて話を戻して、SOUNDS GOODのお届けするASMR音源とは、どんなものなのでしょう。4つの特徴をご紹介しましょう。
【SOUNDS GOODの特徴①】参加企業が多彩!企業が持つマニアックな音を提供
SOUNDS GOODの第一弾参加企業には、東京ガス、東日本旅客鉄道、ユカイ工学の3社を迎え、「工業用バーナーの燃焼音」「山手線大塚駅 周辺のまちの個性を表す音」「製品プロトタイピングの過程で発生する独特な音」といったASMR音源を、2019年3月5日から公開しています。
例えば、最高温度1000℃にもなる工業用のメタルニットバーナーの燃焼音や、山手線車輪をヤスリがけする際の音、ロボットの動作確認音など、現場の人にとっては耳に馴染んだ作業音や騒音が、リスナーにとっては、めったに聴くことのできないレアな音だと再発見できるマニアックなラインナップになっています。
後ほど詳しくご紹介しましょう。
【SOUNDS GOODの特徴②】個人配信とはクオリティが違う!プロ収録の高音質配信
前述の、Youtubeなどで配信されているASMR音源は、主に一般の方がスマホなどの動画機能を使って「心地よい!」と思う音を収録・配信しているもので、なかには不快と感じる音や雑音が混じっていることもありました。
一方、SOUNDS GOODは、本を音声で楽しむオーディオブックを展開するオトバンクが音源制作を担当しているので、個人配信とは音質のクオリティが桁違い!音響のエキスパートが収録を行い、まるでその場に実際にいるような臨場感のある音をお届けします。例えば、今回音源を収録したバーナー音は、普段は一般人の立ち入りができない工場で、実際にバーナーを運転させ、噴出口のすぐそばで音源を収録。高温バーナーの熱をジリジリと感じるほどのリアリティで、あなたの聴覚を刺激します。
【SOUNDS GOODの特徴③】アーティストがASMR音源の気持ちよいポイントをナビゲート。さらにアーティスト×ASMR音源の楽曲も贅沢!
ASMR音源を聴き慣れていない人だと、どこに心地よさや面白さを感じるのか、戸惑うかもしれません。
そんなASMR音源初心者でも、ご安心あれ。SOUNDS GOODのASMR音源は、収録された音をそのまま聴かせるだけではなく、第一弾では小林うてな、TOSHIKI HAYASHI (%C)、KSK (MGF)の3組の気鋭アーティストがナビゲート。SOUNDS GOODのASMR音源の心地よさや面白さを音楽的視点から語ります。
筆者は、東京ガス×小林うてなによる「Metal NIT Burner (Loop) 」を聴いた後で、再度アーティストによる解説を聴き直すと、「たしかにバーナーの燃焼音は、静かで、少しもの悲しい映画のような雰囲気がする」と共感しました。
さらに、前述の小林うてな、TOSHIKI HAYASHI (%C)、KSK (MGF)のほか、藤牧宗太郎(citrusplus)、tajima halといった若手を中心としたアーティストによって、企業から提供されたASMR音源を、サンプリング、アレンジして楽曲化。アーティストによる楽曲は、SOUNDS GOODの下部にある、「SOUNDS GOOD × ARTISTS」のリンク先のSoundCloudで聴くことができます。
SOUNDS GOOD × ARTISTSを聴きたい方はこちら【SOUNDS GOODの特徴④】リスナーはASMR音源を無料で視聴可能
SOUNDS GOODの配信するコンテンツは、なんと無料で視聴が可能です。
これだけの高音質を無料配信するなんて、企業側にはどんなメリットが?!と、筆者はひねくれた見方をしてしまいましたが、企業やブランドは、若手アーティストが制作したコラボレーション楽曲によって、これまで出会えなかったリスナー(消費者)との接点を持ち、企業の新たなブランドイメージを発信することができます。これらの点で、非常に面白い試みだと思いました。
今後、第二弾、第三弾と、参加企業が増えるごとに、これまで聴くことのできなかったレアな音に出逢えるかと思うと、ワクワクしてきますね。
実際にSOUNDS GOODでASMR音源を聴いてみよう
では、さっそくSOUNDS GOODで、ブランド(企業)が奏でる音に耳を傾けてみましょう。
《東京ガス/GAS BURNERS ISSUE》
東京ガスの工業用バーナーに点火して、炎が吹き出す音をASMR音源化。バーナー音のループは、いつまでも繰り返し聴いていられます。
チチチッ…という点火音からゴォォ…と燃焼する音を聴いていると、昔ガスストーブの火にあたりながら、温かさでうつらうつらとしたことを懐かしく思い出しました。
コンパクトで安定した燃焼をするメタルニットバーナーや、噴出ノズルから高温高速の火炎を噴出するハイスピードバーナーなど、工業用バーナーの種類によって、音がまったく違うのも、マニアにはたまらないのではないでしょうか。
- GAS BURNERS ISSUE (Trailer:小林うてな)
- MetalNIT Burner (Loop)
- High Speed Burner (Loop)
- Super Flat Burner (Loop)
- Full-time FDI Regenerative Burner
《東日本旅客鉄道/YAMANOTE OTSUKA STATION ISSUE》
自宅では捗らない作業も、街中のカフェや喫茶店なら集中できる。そんな方にオススメしたいのが、JR山手線大塚駅周辺の飲食店で収録された、こちらのASMR音源です。
大塚を代表する、おにぎり専門店「ぼんご」の調理場の音や、銘酒処「串駒 本店」の関西火鉢で炭を整えている音、cafe'+bar「Leandro」のワインの音など、大塚の街の風景が浮かぶような音が収録。おいしそうな音の数々に思わず食欲が刺激されて、JRで大塚に向かいたくなること間違いなし。
さらに、鉄道好きの方は、ボーナストラックとして配信される、山手線車輪のヤスリがけのASMR音源を楽しみにしてくださいね。
- YAMANOTE / OTSUKA STATION ISSUE (Trailer: TOSHIKI HAYASHI (%C))
- 調理場 - おにぎり専門店「ぼんご」@大塚駅 / Cooking in "Bongo" around Otsuka Station
- 関西火鉢 - 銘酒処「串駒 本店」@大塚駅 / Kansai Hibachi in "Kushikoma" around Otsuka Station (Loop)
- マデイラワイン - cafe'+bar「Leandro」@大塚駅 / Madeira Wine in "Leandro" around Otsuka Station (Loop)
- [Bonus Track] 山手線車輪のヤスリがけ / Polishing Wheels of Yamanote Line Vehicle
《ユカイ工学/ROBOT PROTOTYPING ISSUE》
ユカイ工学が開発する、クッションセラピーロボットのQoobo(クーボ)をASMR音源化したのがこちら。皆さんも、尻尾のついた丸いクッションをご覧になったことがあるのではないでしょうか?
てっきり、Qooboが動作する音かと思いきや、Qooboの尻尾を動かすためのプログラミングをタイピングしている音だったり、尻尾のパーツの一部を3Dプリンターで作っている音だったりと、ユユニークなアプローチでQooboのプロトタイピングを体感できます。逆にここまでくると、実物のQooboを触って実際の動作音を確かめたい、そんな気持ちになってきました。
- ROBOT PROTOTYPING ISSUE (Trailer:KSK (MGF)
- 尻尾を動かすプログラミング / Programming Qoobo's Tail Movement
- 尻尾のパーツの一部を3Dプリンターで出力 / 3D Printing Qoobo's Tail Parts (Loop)
- 尻尾のパーツの一部をCNCで切削 / CNC Carving Qoobo's Tail Parts (Loop)
- 尻尾の動作検証 / Testing Qoobo's Tail Movement
SOUNDS GOOD × ARTISTSを聴いてみよう
ここまでSOUNDS GOODを聴いてきたあなたは、耳や脳をくすぐられるASMR音源の世界に夢中になっていることでしょう。
けれど、日頃からインスト系を聴き慣れなくて、正直ASMR音源の心地よさが分からない・・・そんな方もいるかもしれませんね。そんな方でも、ASMR音源を楽しめるのが、SOUNDS GOOD×ARTISTSです。
先ほど聴いていただいた企業が持つマニアックな音のASMR音源を、アーティストが楽曲化。ASMR音源が持つ心地よさが増幅され、いつまでも聴いていられるリミックス音源として仕上げられていることに驚くことでしょう。バーナー音や食にまつわる音、タイピング音など、ASMR音源の使い方の面白さも再発見できます。
- TOSHIKI HAYASHI (%C) JY 12 / Sampling - “JR-EAST on SOUNDS GOOD”
- Osteoleuco - (by KSK from MGF)Foto (Sampling - “YUKAI ENGINEERING on SOUNDS GOOD”)
- Utena Kobayashi Sampling - “TOKYO GAS on SOUNDS GOOD”
- tajima hal My Burner (Sampling - “TOKYO GAS on SOUNDS GOOD”)
- SOTARO FUJIMAKI - 藤牧宗太郎 (citrusplus)ignition - Sampling - “TOKYO GAS on SOUNDS GOOD”
まとめ
実際に、SOUNDS GOODのASMR音源を聴いてみて、いかがでしたか?
筆者は、最初に自前のリーズナブルなイヤホンで聴いた後、主人秘蔵の高音質ヘッドホンで聴いて、その差に愕然!立体的な音がこめかみに響く心地よさや、背中がゾワッとする感覚を感じられて、まさに脳がとろけそうな音楽体験ができました。
皆さんもぜひ、こだわりの高音質なヘッドホンやイヤホンを装着し、SOUNDS GOODの音の世界を堪能してみてください。
SOUNDS GOOD[提供:東京ガス]