豊富なオプションと細かな気配りが日本的
コードレス掃除機はどれもそうですが、アタッチメントやヘッドを変えることでハンディ掃除機としても使えますし、隙間ノズルで狭いところも掃除できます。
EC-AR2SXには付属品として、ふとん掃除用のパワーヘッドや曲がる隙間ノズルもついてきます。種類は豊富でこんなにあります(EC-AR2SXの場合)。
ふとんブラシも使ってみました。
すごく細かいことですが、日本のメーカーらしいなと思ったのが「スグトルブラシ」。
ブラシをパイプにとりつけたまま、パワーヘッドを装着できるのです。掃除しているときに四角いパワーヘッドが入らない狭い場所を見つけたら、そのままヘッドを外し、スグトルブラシで隙間を掃除して、またヘッドを装着して床掃除の続きをする、という技が可能です。
見た目はスマートではないかもしれませんが、便利。
さらに高いところや狭い隙間用のブラシなどオプションは豊富。
吸引力については、他社の製品と掃除し比べたわけではないのでなんともいえませんが、よほど広い家ならともかく一般的な家庭ならメインの掃除機として十分な性能といえましょう。特に軽さや機動力は掃除の負担を軽減します。
ゴミ捨てはサイクロン式なので紙パックは使用しません。カップをはずして中身を捨て、ときどき水洗いすればOKです。
正直なところ、コードレスつまりバッテリーで動作する掃除機は稼働時間や吸引力に難がある上にけっこう重くて、部分掃除にしか使えないよなと思っておりました。(大昔に使っていたコードレス掃除機の印象に引っ張られていました)でも今回、実際に最新のものを使ってみて、もう家庭用の掃除機はロボット掃除機か軽量コードレス掃除機の時代になったのだな、家事の労力がこれでかなり変わるよなと実感したのでありました。
白物家電の進化、あなどりがたし。
老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。