【カメラメーカーのトリセツ】ソニー編

ミノルタのαをミラーレス一眼の雄に育て上げたソニー (2/2)

2019.02.22
トリセツ編集部/荻窪圭

シリーズ別の選び方

一眼レフ

現行モデルは2機種だけ。フルサイズはα99 II(2016年発売)、APS-Cサイズはα77 II(2014年発売)。α77の方はもう4年新製品が出てません。

完全にミラーレス一眼が主流になっており、今から一眼レフを購入するのはよほどこのシリーズが好きな人だけでしょう。

「トランスルーセントミラー」方式は一眼レフ用の高速AFセンサーを使うことができ、連写にも強いのが特徴でしたが、今はミラーレス一眼のAFも十分高速になっており、存在意義は減っています。

なので、ここではミラーレス一眼のαのみを紹介することにします。


フルサイズミラーレス一眼

ソニーはフルサイズミラーレス一眼として、α7とα9の2つのシリーズをラインナップしています。α7が主力シリーズで、α9は高速撮影に特化したフラッグシップモデルです。


α9

2017年に誕生したα9。見た目はα7系とあまり変わりませんが、中身は大きく違います。特にイメージセンサー。

電子シャッター時のディストーションが少ない新開発の「アンチディストーションシャッター」を実現。

CMOSセンサーを電子シャッターで撮影すると、手ブレしづらい・シャッタースピードを超高速にできる・超高速連写が可能になる、というメリットと同時に、高速で動く被写体を撮ると像が斜めに歪む(あるいはカメラを高速で動かしながら撮ると背景が斜めに歪む)という「ローリングシャッター歪み」と呼ばれる歪みが発生していました。それをギリギリまで抑えたのがα9のセンサーです。

それにともない、超高速シャッターと超高速連写が可能になった、フラッグシップモデルとなっています。

未来のミラーレス一眼ここにありという、時代を先取りしたカメラといって過言ではありません。

【カメラメーカーのトリセツ】ソニー編
SONY α9(2017年発売)

α7シリーズ

ソニーのデジタル一眼といえばα7。

α7には無印のα7、高画素のα7R、画素数は少ないものの好感度のα7Sの3兄弟があり、それぞれ「初代」「2代目(α7 II)」「3代目(α7 III)」と代を重ねています。

初代機も現行モデルとして売っているので、全部で8種類あります(α7SIIIは2018年年末現在で未発表のため)。

見た目はどれもほぼ同じ。

特徴は、フルサイズセンサー搭載なのにすごくコンパクトなこと。小さいのにボディ内手ブレ補正を搭載したこと。小さいのにデュアルスロットを持っていること。さらに2013年に登場した初代機から基本デザインが変わっていないこと。

なんともソニーです。

性能や使い勝手はα7R IIIが最高なのですが、旧型だと価格がぐんと下がっていて安く買えるため、そういう意味ではもっとも選択肢が広いミラーレス一眼です。

初代α7誕生から5年経っているため、レンズもかなり揃っているのも良さです。

【カメラメーカーのトリセツ】ソニー編
スタンダードモデルであり、エントリーモデルでもあるα7 III。2400万画素。
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高画素センサーを搭載し、ファインダーやモニタも上位グレードのハイエンドモデル。
予算があるならこのα7R III。







α6xxxシリーズ

α6000からはじまったシリーズも旧型のα6300やα6000もエントリーモデルとして売られているのでややこしいのですが、狙うなら、2016年発売のα6500か2019年2月発売(予定)のα6400でしょう。

ファインダーを左肩に持つ、上面がフラットでコンパクトなデザインで、超高速AFと連写がウリ。

α6400と6500はタッチパネルに対応しており、使い勝手もよくなっています。どちらにするかは悩みどころ。α6500は少し古い機種で価格も高めですが、ボディ内手ブレ補正を持っています。α6400は最新技術を使っていて価格も少し抑えられてますが、ボディ内手ブレ補正はありません。

悩ましすぎて困りそうですが、APS-Cサイズ用のEマウントのレンズは多くがレンズ内に手ブレ補正を持っているため、通常の利用では問題にならないかと思います。

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α6500(2016年発売)。

α5xxxシリーズ

初代αNEXのデザインを受け継ぐα5xxxですが、現在はα5100のみで、発売から4年も経っています。今後、後継機が出るかどうかは微妙な感じです。

エントリーモデルでファインダーは未搭載。自撮り用にモニタは180度回転します。

非常にコンパクトで低価格なのが特徴ですが、今からおすすめするのは難しいかも。

【カメラメーカーのトリセツ】ソニー編
α5100

まとめ

ソニーのデジタル一眼は数が多いわりに非常にわかりやすいラインナップが特徴です。なにしろ、事実上の現行シリーズはα7/9/6xxxの3ラインしかありませんから。

その中心はα7。

α7は過去のモデルも現行機種として売られているため、それだけで8モデルもありますが、絞り込むのは簡単。

まずα7 sシリーズは画素数を落として高感度に特化したちょっと特殊なシリーズですから一般的な使い方をするなら候補からはずしてOK。初代のモデルはボディ内手ブレ補正機構もありませんし、中身も古くなっていますから候補からはずしてOK。

これでぐっと候補が減りました。

特にα7 IIやR IIは実売価格がぐっと下がっていてお得感があります。おすすめできます。

自分であれこれセッティングして本格的に撮りたいなら、細かい操作系がぐっとよくなったα7 IIIシリーズにすべきでしょう。

コストパフォーマンスが高いα7 IIIか、価格的にはワンランク上になりますがファインダーやモニタのクオリティが高く高画素なα7R IIIに行くのがおすすめです。

超高速撮影をしたい人や未来のミラーレス機を味わいたい人はα9、コンパクトな高速AFのスナップ機が欲しい人はα6400という選択もありです。


(写真:一部製品写真を除き、荻窪圭撮影)

※カメラの分類は編集部が独自の判断で行ったものです。



α9 ILCE-9
α9 ILCE-9
α7 ILCE-7K
α7 ILCE-7K
α7 III ILCE-7M3K
α7 III ILCE-7M3K
α7R III ILCE-7RM3
α7R III ILCE-7RM3
α6500 ILCE-6500
α6500 ILCE-6500
α6400 ILCE-6400
α6400 ILCE-6400



荻窪圭
【デジカメライター 荻窪圭】

老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。