【レビュー】

iPhone Xに最適なワイヤレス充電対応モバイルバッテリー

2018.09.05
トリセツ編集部/荻窪圭
powermix

iPhoneの2017年モデル(つまり、iPhone 8/8 Plus/X)はワイヤレス充電に対応いたしました。それも業界標準規格の「Qi」(チー)です。

「Qi」はワイヤレス給電の業界標準規格で何年も前から対応機器(主にAndroid搭載スマートフォン)が出ていたので、それ自体新しくもなんともありません。しかし、実のところは今ひとつ普及していなかったのが実情です。知らなかったという人も多いのではないでしょうか。

なぜいまひとつ普及しなかったのでしょうか。便利そうではあるけど、わざわざ充電器を買ってまで試してみるほどでもないと思った人が多いのかもしれません。わたしもこれまでワイヤレス充電は未経験でした。

でもとうとう、これは普及するかも!という製品が出ました。「Qi対応のモバイルバッテリー」です。いくつか製品が発売されていますが、わたしが買ったのはcheeroの「Powermix 6000mAh」。「はじめてのQi」としては最高の製品でした。モバイルバッテリーとして信頼できるブランドなのもよい点です。

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「Powermix 6000mAh」は6000mAhの容量をもつ「Qi」対応のモバイルバッテリーです。「Qi」マークのところに対応のスマートフォンを置くだけで充電開始。実際には「Powermix 6000mAh」の電源ボタンを押してからスマートフォンを置くという手順になりますが、まあそれは慣れれば些細なことです。

ポンとスマートフォンを置くだけで充電できますから「ケーブルの抜き差しが不要」になります。外出時はテーブルの上などに「Powermix 6000mAh」を置き、その上にスマートフォンを置けばOK。「Powermix 6000mAh」は通常のUSB出力(5V/2.1A)も搭載していますから、スマートフォンと重ねておく余裕がないとき(バッグの中など)はケーブルを使った充電も可能です。

充電してみよう

製品には「Powermix 6000mAh」本体と、「Powermix 6000mAh」に充電するためのケーブルと、滑り止めのシールがついてきます。「Powermix 6000mAh」には滑り止め加工がされていますが、より安定させたいときには(表面がつるつるだったりさらさらだったりすると、ちょっとした傾きや振動で位置がずれてしまうことありますから)、このシールを使います。

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製品には本体とモバイルバッテリー本体を充電するためのケーブル、そして滑り止めシールが付属。

「Powermix 6000mAh」に充電するためのUSB出力のACアダプタはついてこないので、別途家にあるものを使いましょう。2A以上の出力のものが使えます。まあ、イマドキのスマートフォンユーザーならUSB出力のACアダプタのひとつやふたつやみっつくらい持っているかと思います(スマートフォンに付属するものを含め)。ただ、古いものは出力が低いことがあるので、その場合は2A以上出力できるものを買いましょう。USB充電可能な機器はどんどん増えているので、持っておくべきです。

まずは「Powermix 6000mAh」の充電をしましょう。モバイルバッテリーは、バッテリー側の充電用ポートにmicroUSBを採用しているものが多いのですが、「Powermix 6000mAh」はUSB-C端子なので要注意。USB-Cケーブルは付属します。

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本体下面には2つの端子。USB-Cは本体充電用。USB-A端子は給電用で「5V/2.1A出力でAuto-IC対応」と書いてある。Auto-ICはつないだ機器によって出力電流を変える技術のこと。

側面の4つのLEDで現在の状態がわかります。フル充電ですと4つ点灯しますからそれをチェック。

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4つの白いLEDが全部点灯したらフル充電完了。横にあるのは電源スイッチです。


「Qi」のロゴが入っているところにスマートフォンを置きます。ワイヤレス充電は超近距離での充電となるので、位置合わせは重要。

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中央の円形部分にワイヤレス給電のコイルが入ってますからここに置かねばなりません。

「Powermix 6000mAh」は「iPhoneXとほぼ同じサイズ」で作られているので、iPhone Xを充電するときはそのまま上に重ねればOK。

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ぴったり重なっているのでわかりづらいが、下に「Powermix 6000mAh」がある。その証拠に画面が充電中。なお、厚いケースでなければケースをつけたままの充電もOK。

「Qi」は側面の小さな青LEDで充電中かどうかを確認できます。

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「Qi」で充電中は電源スイッチとは反対側の側面にある小さなLEDが点灯する。

輪ゴムなど適当なサイズのバンドでくくってしまえば、バッグやポケットの中でも充電できるかも。

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ポケモンGo Plusで縛ればポケモンGOしながら充電できるかも。

「Qi」の充電スピードはUSB接続の約半分でした

さて気になるのは容量と充電時間。

薄型でiPhone Xとほぼ同じサイズ故、容量も6000mAhとミドルクラスレベル。日常遣いにちょうどよいサイズです。充電時間は、モバイルバッテリーからの出力が重要になります。USB出力は5Vで2.1A、「Qi」の出力は5Vで1A。「Qi」には急速充電規格もありますが、それには未対応です。単純に考えれば、充電速度はUSB出力時の半分ほどになりそうです。

一般的なモバイルバッテリーは、0からの充電や100%での充電よりは、20〜80%の状態で充電するケースが多いと思われるので、「45%の状態から30分でどこまで充電できるか」をiPhone Xで調べてみました....結果。「Qi」を使った場合、30分で45%→60%。

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45%の状態から「Qi」を使って30分だけ充電したら60%に。

USBケーブルを使った場合、30分で45%→75%。「Qi」のちょうど2倍でした。

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45%の状態からLightningケーブルを使って30分だけ充電したら75%に。

出力電流は1Aと2.1Aですから、ほぼスペック通りの結果といっていいでしょう。つまり、「Qi」で充電した方が時間がかかります。急いで充電したいときはUSBケーブルを使って充電しましょう。

また「Powermix 6000mAh」はUSB出力と「Qi」の両方を同時に使えるので、「Qi」でスマートフォンを充電しつつ、USBで別のガジェット(デジカメとか)も充電することができます。それも便利な点です。

「Powermix 6000mAh」自体はiPhone Xと同じサイズで作られていますから、iPhone Xユーザーならつい買っちゃいますよね。iPhoneと重なるように置けばよいので簡単ですし、重ねたまま持つのにも向いています。というわけで...


  • ・ワイヤレスでもUSB経由でも充電できて便利(ただし、ワイヤレス充電時は1Aなので充電速度は落ちる)
  • ・iPhone Xにサイズを合わせているので、iPhone Xユーザーには超お勧め(もちろん他のiPhoneやスマートフォンでもOKです)
  • ・6000mAhなのでスマートフォン用としては十分なサイズ
  • ・「Qi」認証を取得しているので安心
  • ・充電開始前に電源ボタンを押すのを忘れずに。ボタンを押してからスマートフォンを乗せましょう。

気に入らなかったら普通のUSB接続のモバイルバッテリーとしても使えるので、「はじめてのQi」としてもおすすめです。

個人的には家の中でも重宝しています。食卓など電源がない場所でiPhoneを使うとき、これの上にちょんと乗せておくと地味に充電してくれますから。ケーブル不要なのでかなり機動力が上がります。


cheero Powermix 6000mAh CHE-098-BK 参考価格:2,780円

※本文内の価格情報は2018年8月20日時点でのAmazon.co.jpの価格です。



荻窪圭
【デジカメライター 荻窪圭】

老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。