・咲人×トリセツ〜カメラ対談〜【前編】
・咲人×トリセツ〜カメラ対談〜【後編】
トリセツ編集部 編集長:エマーク
ナイトメア JAKIGAN MEISTER:咲人
エマーク:みなさんこんにちは。トリセツ編集部編集長のエマークです。本日は、素敵なゲストの方にお越しいただいております。ナイトメアの咲人さんです。
咲人:こんにちは。咲人です。
エマーク:現在はギターだけでなくボーカルも担当しておられるんですよね。
咲人:今はJAKIGAN MEISTERというソロプロジェクトで歌もやっていています。
エマーク:作詞・作曲・編曲も手掛け、衣装・コンセプトに至るまで、自身の世界観を表現していると。
咲人:言い過ぎ感はありますけど、全部自分でやっています。
エマーク:これまでにシングル1枚、アルバム2枚をリリース。ゲーム音楽提供は、HAKKYOU-KUNという名義で活動。また、音楽だけでなく、ファッション、画、写真撮影など芸術方面にも関心が高いと。
エマーク:今回の企画を進めていく上で、何度かお話をさせていただいているんですが、実は以前にもお会いしているんですよね。僕も以前バンドやっていたことがあるのですが、ちょっと調べたところによると当時の渋谷ON AIR WESTでどうも対バンをしていると。
咲人:ビックリですね、ほんとに。
エマーク:その時のキャストがこちらに出ています。めちゃくちゃ懐かしい面子ですよね。覚えています?
咲人:覚えていますよ。
エマーク:コレ、憶えています?僕がいたバンドなんですけど。
咲人:・・・すいません(笑)。
言い訳をさせていただくと、仙台から出てきた田舎者じゃないですか。なので、全然コミュニケーションを図れていない部分が多かったんですよね。特に僕は社交的な方でもなかったので。
エマーク:まあ、僕もそうだったんですけどね(笑)。
咲人:お互い様ですね(笑)。
エマーク:僕はその後すぐ辞めちゃったのですが、咲人さんはナイトメアで武道館のライブもやってらっしゃいますよね。
咲人:やらせていただきました。
エマーク:ただ本日は、ミュージシャン咲人ではなく、写真家咲人にスポットを当てて、カメラの魅力について伺っていきたいと思っています。よろしくお願い致します。
エマーク:そもそもカメラに興味を持ったのは、いつ頃でどんなことがきっかけですか?
咲人:本格的に興味を持ったのは、去年ですね。
エマーク:つい最近ですね。
咲人:はい。僕が書いている「TABISITE」という本の執筆のためにカメラを使ったこと。それが本格的に写真をやってみようと思ったきっかけですね。
エマーク:なるほど。その時に初めてカメラを買ったんですか?
咲人:そうですね、初めてになりますね。
エマーク:その時買ったカメラは何ですか?
咲人:パナソニックの「GX7 Mark II」です。
エマーク:ボディ内5軸とレンズ内2軸の「デュアル手ブレ補正機能」、高精細を実現した「ローパスフィルターレス」、ライカ風のモノクロ写真「L.モノクローム」を搭載した、スナップ写真を撮るには適しているカメラですよね。
咲人:めちゃめちゃ良いです。実際、これを使って撮った写真も本の中で使っています。
エマーク:「GX7 Mark II」の後継機として「GX7 Mark III」が最近出ましたね。
咲人:興味はあります。
エマーク:興味はあるけど、今メインで使っているカメラがコレ。「ライカ M10」ですよね?
咲人:はい。
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エマーク:なぜ「ライカ M10」にいったんでしょうか?
咲人:「なぜ?」って言われるとちょっと困りますが(笑)。
エマーク:フルマニュアルで、結構曲者なカメラじゃないですか。
咲人:曲者ですね(笑)。
エマーク:すごい難しいカメラだと思っているので、なぜコレを選んだのかが気になります。
咲人:まず第一に、僕自身の性格が天邪鬼なんです。知人のカメラマンにアドバイスを受けようとは思いつつ、同じ物を使っても面白くないだろうというのがあって。「良い意味で便利さがないモノ、自分の腕が如実に出るモノって何だろう?」と思った時、コレが一番逃げ道がないなって思ったんです。なおかつロマンもあった。
エマーク:ロマン(笑)。すごい分かる。ちなみに今付けているレンズは何ですか?
咲人:ズマロンっていう28mmのレンズです。
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エマーク:オールドレンズの復刻版みたいな感じですかね?
咲人:ですね。だから、F値が5.6なので、めちゃくちゃ暗いです。
エマーク:僕は、なるべく明るくて高性能なレンズ選びたいなっていうのはあるんですけど・・・
咲人:分かります。僕も最初は50mmのF1.4の明るいレンズを買ったんですけど、広角レンズも欲しくなったんです。このレンズは現状のライカレンズで一番コンパクトで、海外に撮影に行ったりする時にも、取り回しがすごくしやすいかなというので選びました。あとは、さっきも言いましたけど、不便さです。
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エマーク:その不便さがロマンであると(笑)。
咲人:はい(笑)。
エマーク:このカメラって、バッテリー交換するのも一苦労ですよね?
咲人:ケースをつけているんで、まずケースを外しつつ、底ブタを外して、これです。
エマーク:面倒くさい(笑)。
咲人:便利さは、なくて良いと思っていて(笑)。
エマーク:やはり「じっくり構えて撮る」っていうことですよね。
咲人:そうですね。そういうタイプのカメラです。
エマーク:ライカブランドということで、他のカメラに比べて随分高いわけですよ。
咲人:高いですね。
エマーク:レンズも合わせると、結構な値段になりますよね。なのに、あえてそこを選ぶというのが流石です。
咲人:自分を追い込むのが好きでなんです。これだけのモノを手にしたら、絶対やるだろうっていう。また、歴史的に名を残している写真家の人達が使っていたっていうのも自分的にはロマンを感じる部分です。木村伊兵衛さんとか、アンリ・カルティエ=ブレッソンとか、そういう歴史に対するロマンを少しでも体験できたらなっていう思いがありました。こんなこと言ったら怒られるかもしれないですけど、見た目も一番しっくりきましたね。
エマーク:めっちゃ重要ですよ、見た目。
咲人:ボディにつけた時の見た目が、すごく自分的にしっくりきたんです。
エマーク:カメラ好きな人って、やっぱ見た目もすごく重要だと思うんですよね。今メインで「FUJIFILM X-H1」というカメラを使っていますが、見た目は僕は超かっこいいと思っています。
咲人:かっこいいですね。
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エマーク:「FUJIFILM X-H1」はオススメできるカメラですね。なぜオススメできるかと言うと、「手ブレ補正」です。望遠で撮っても被写体が止まって見えるんですよ。ちょっと動画を見せましょう。
咲人:これは何mm(焦点距離)くらいですか?
エマーク:換算で213mmです。明るい時はシャッタースピード速くすれば手ブレを気にせず撮れるんですけど、暗い時というのは、やはり苦しくなってくるのですごく便利です。
咲人:動画だと特に効果を発揮しそうですね。
エマーク:そうなんです。動画を撮る時には是非この手ブレ補正が入っている機種を選んでいただきたいなと僕は思っています。
エマーク:こういう最先端のすごく簡単に写真が撮れるカメラを使ってみたいと思わないんですか?
咲人:思います(即答)。
エマーク:思うんだね(笑)。
咲人:コレはコレ、ソレはソレみたいな感じです(笑)。いわゆる便利なカメラも欲しくて、使い分けしたいなと思っています。
エマーク:やはりライカでしか撮れない画というのはあると思います。でもそうではなくて、最先端のカメラを持って、使ってみるというのもアリかなと。
咲人:特に超望遠とかは(ライカ M10には)レンズ自体がないのでどうやっても撮れない。撮りたいモノに合わせて使い分けるっていうのは、やりたいなと思っていますね。
エマーク:どんなカメラ狙っています?
咲人:まず「SONY α7」を考えつつ、やはりロマンというところを軸に置くと、「FUJIFILM」が良いかなって思います。
エマーク:僕は別に「FUJIFILM」の回し者じゃないですが、めっちゃ良いですよ。JPEG撮って出しですごいキレイに撮れるし、なんといっても手ブレ補正が超強力です。あと「エテルナ」っていうフィルムシミュレーションが入っていて、それがすごく良いんです。
咲人:「FUJIFILM」はそこが、すごく強そうですよね。
エマーク:フィルムシミュレーションはすごく良いので、ロマンを求めるっていう意味では「FUJIFILM」のカメラはオススメかもしれませんね。
咲人:あと、純粋に「フジノンレンズ」の映りが結構好きなので、前から興味がありました。
エマーク:このカメラは写真も動画も良いので、僕はちょっとオススメしたいなと思うカメラですね。
咲人:お高い感じですか?
エマーク:いや、コレ(ライカ M10)に比べたら全然安いですよ(笑)。
咲人:(笑)。
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トリセツ編集部 編集長。トリセツの広報としてプロモーション業務とメディア運営を手がける。また各方面でプロモーション、デザイン等の業務に携わっている。