ちょっと前まで、いろんなものがインターネットにつながる「IoT」の時代と言われてましたが、それもつかの間、次世代の家電として注目されているのが「AI家電」です。
賢い家電、という意味で「スマート家電」と言った方がいいかもしれません。IoTはインターネットにつながった製品たちのこと。その一歩先が、音声アシスタントを用いることで音声によるやりとりができる家電、となります。
代表的なのがスマートスピーカー。スマートスピーカーにつながる製品はそのままスマート家電といっていいでしょう。スマートスピーカーを介して音声でコントロールできます。
もうひとつは、インターネットと直接つながっていて、音声アシスタントによる操作ができる製品です。製品の方を見なくても操作できることから「ノールックAI家電」とも呼ばれます。
この「ノールックAI家電」に、いち早く取り組んだのがシャープ。同社の「COCORO⁺」エンジンを搭載した製品類が既に発売されています。スマートフォンはもちろんのこと、冷蔵庫、調理器具、ロボット掃除機、エアコンなど多くの製品に独自のAIoT(AIとIoTを組み合わせた造語)を追究しています。
ソニーのスマートプロダクトのひとつ「Xperia Hello」も音声でコミュニケーションをとることができるロボットです。今回は音声でやりとりできる、未来を感じさせるAI家電に注目してみましょう。
ソニー Xperia Hello! G1209
家庭内会話からお留守番までカメラとモニタ内蔵のコミュニケーションロボット
Xperiaだけどスマホではない、話しかけると答えてくれるテーブルサイズのロボット。声の方を向き、おなかのモニタで映像や天気予報やニュースを表示。カメラを使った伝言や通話で家族とやりとりできる新コミュニケーションを。
※本文内の価格情報は2018年4月2日時点でのAmazon.co.jpの価格です。ソニー Xperia Ear XEA10
単なるイヤホンではなく、音声でスマホと会話するためのアシスタント。SNSの確認も
Bluetoothイヤホンの一種だが、主たる役割は音声アシスタント。スマホを出さずにメッセージを読み上げたり送信したり、ニュースを聞いたり、検索したりと幅広く使える。
※本文内の価格情報は2018年4月2日時点でのAmazon.co.jpの価格です。Amazon Fire TV Stick New 2017
テレビにつなぐだけでネットコンテンツを大画面で楽しめる。標準リモコンは音声対応でより便利に
テレビのHDMI端子に挿してWi-Fiにつなぐだけで、Amazon Videoや各種ネットコンテンツをテレビで楽しめるFire TV Stickのリモコンが音声認識にも対応。見たい番組を言うだけで探してくれる。
※本文内の価格情報は2018年4月2日時点でのAmazon.co.jpの価格です。シャープ ヘルシオ AX-XW400
「おはなしボタン」で話しかけるだけで操作やアドバイスをしてくれるトリセツいらずのヘルシオ!
高機能になるほど操作も大変。でも「COCORO+」搭載のヘルシオなら音声で操作したり、要望をいうと使うべき機能を教えてくれる。さらに、献立を考えて声で教えてくれる機能も。
※本文内の価格情報は2018年4月2日時点でのAmazon.co.jpの価格です。シャープ SJ-GX55D
音声対話やタッチパネルを搭載したインターネット冷蔵庫なら献立の提案も
冷蔵庫もインターネットにつながる時代。COCORO KITCHEN対応で、ネットにつなげば音声でサポートしてくれる。電動アシストドアやタッチパネルでの設定なども未来っぽい。
※本文内の価格情報は2018年4月2日時点でのAmazon.co.jpの価格です。シャープ H-Xシリーズ(8畳用:AY-H25X-W)
「COCORO AIR」を使って外からスマホで操作でき、使い方に応じて自動的に温度調節してくれる賢いエアコン
外から起動したり、切り忘れて出かけたら教えてくれたり、よく使う設定温度を覚えてくれたり天気予報を教えてくれたりと、クラウドとつながることで賢くなる次世代エアコン。
※本文内の価格情報は2018年4月2日時点でのAmazon.co.jpの価格です。シャープ AQUOSココロビジョンプレーヤー AN-NP40
話しかけて番組検索、AIが好みを学習してお勧め番組を教えてくれる新世代プレイヤー
AQUOSテレビにつなげば、ネットコンテンツを見られるだけでなく、音声で話しかければ条件にあった番組を探してくれるし、好みを学習してさらに賢くなるAIoTならではの新世代プレイヤー。
※本文内の価格情報は2018年4月2日時点でのAmazon.co.jpの価格です。まとめ
AI家電、スマート家電ははじまったばかりの新しいジャンル。シャープやソニーがいち早く対応していますが、スマートスピーカーの普及とともに、今後は各社とも力を入れてくるはずです。
近い将来、音声で、それも普通に話しかけるだけで、見たい番組を探したり欲しい情報を見つけてくれたり、機器を操作してくれる時代がやってくるでしょう。家電の機能がどんどん増えても、音声で操作できれば複雑なボタン操作を覚える必要はありません。もしかしたら、未来は「トリセツ」が不要になるかも。
老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。