【連載】iPhoneのトリセツ【第2回】

写真はクラウドにバックアップすべし (2/2)

2018.04.04
トリセツ編集部/荻窪圭

アップル純正のバックアップは使い勝手が抜群だが有料になる

無料ですべて済ませたいなら、Googleフォトが「一強」ですが、使い勝手の良さや安心感で言えば、アップル純正の「iCloudフォトライブラリ」をおすすめしたいと思います。使い方は簡単。「設定」の「写真」から「iCloudフォトライブラリ」をオンにするだけです。

同時に「iPhoneストレージを最適化」もチェックしておくと尚よし。

そうすると、iPhoneのストレージが写真でいっぱいになってもう撮れない、という事態を防いでくれます。容量の残りが少なくなると自動的にiPhone上の写真本体が削除される(本体には縮小画像だけが残る)のです。本体はクラウドにあるから問題ないですよね。

おかげでわたしのiPhoneを開くと、写真が8万枚弱入ってます。でも実際にiPhone上にあるのはその一部で、ほとんどは「クラウド」から必要な時だけダウンロードしてくるようになってるのです。

これは素晴らしいシステム。使う人は残量を一切気にしなくていいのですから。

ただし、最初に書いておきますが、月々数百円かかります。

iCloudフォトライブラリはiCloudドライブというクラウド上のストレージを利用しますが、無料で使えるのは5GBまで。写真をバックアップするとあっという間に使い切ります。

本格的にiCloudフォトライブラリを使うなら有料オプションにしましょう。

価格は50GBで月々130円、200GBで月々400円です。

上の画像を見るとわかるようにわたしは最高の2TBのコースにしていますが(200GBの上がいきなり2TBになるため)、一般的な使い方なら、多くても200GBで済むでしょう。

この容量の範囲内で、写真をバックアップしたり、iPhoneの中身をバックアップしたりします。

さて、なぜこれがおすすめか。

こちらを見て下さい。わたしのiPhoneの「写真」アプリです。

なんと、2008年にiPhoneで撮った写真が入ってます。

iPhoneで撮った写真を全部「iCloudフォトライブラリ」に入れたことで、10年前の写真でもこうしてすぐに呼び出せるのです。

めちゃ便利。

さらに、大量にある写真は様々な方法で閲覧できます。

撮影日で探してもOKですし、ピープル機能では顔を判別して分けてくれていますし、検索機能で被写体を指定すれば「犬」や「ネコ」での検索もできます。

ネコで検索してみました。もちろんどれがネコの写真かは自動的に判別してくれます。

被写体自動判別をしてくれるのも「iCloudフォトライブラリ」の良さ。

そして個人的に一番便利だと思うのは「撮影地」機能。

地図を見ながら撮影した写真を探せる機能としてお馴染みですが、iCloudフォトライブラリを使っていると地図から全写真を探せます。

あの辺で撮った記憶があるんだけど、詳しい場所や日時は覚えていないときでも地図からなら探せます。

たとえばわたしの場合、2008年のiPhone 3GSの頃から、10年分のiPhone写真が溜まっていますから、ここ10年でどこに行ったか(出かけた場所ではたいていiPhoneで何かしら撮りますから)がわかるという寸法。

地図の鎌倉のあたりを拡大してみました。大船や北鎌倉、鎌倉などで撮影したことがわかります。

そして鎌倉あたりをタップすると、2011年から3年連続で鎌倉を訪れていることもわかります。

写真管理の基本は「いつどこで何を」撮ったか、にあります。

iCloudフォトライブラリを使えば、「いつ」「どこ」「何を」のどれからでも探せるというわけです。

しかもバックアップにもなるし、昔撮った写真も入れられるしで、めちゃ重宝するわけです。

ひとつ気をつけるべきは、設定。

モバイル通信を使って写真をクラウドにアップしていると、かなり通信量を使います。使いすぎないようある程度のところでストップする機能はありますが(そのときはWi-Fi環境にいくとアップロードが再開されます)、いつもカツカツの人は、モバイル通信でのやりとりをオフにするのがいいでしょう。

設定を変更するには、「設定」の「写真」から「モバイルデータ通信」を選びます。

そして「モバイルデータ通信」をオフにすると、Wi-Fiでしか写真の転送ができなくなります(ダウンロードもできなくなるので注意)。

もしくは、「モバイルデータ通信」をオンにして「アップデートの制限なし」をオフにしておくのもよいでしょう。ある程度月々のデータ容量に余裕があるのなら、これが使いやすいかと思います。

わたしは20GBの契約にしていて余裕があるので、利便性優先で全部オンにしていますが、その辺は自らのキャリアとの契約と相談して決めるべきです。

おすすめはどれ?

iCloudフォトライブラリにしろ、Googleフォトにしろバックアップ用としては最適ですが、もしクラウドのトラブルでアクセスできないときがあったら……という心配はありますよね。

そういう意味では、両方とも使う、というのが安心かも。アップルとGoogleの両方が同時に倒れちゃうことはまずないでしょうから。Macの場合、iCloudフォトライブラリにアップされた写真を自動的にMacにダウンロードして保存する機能もありますから、そうすると二重のバックアップになって安全です。

結論はシンプル。

一番のおすすめは「iCloudフォトライブラリ」。

有料ですが(月々130円、写真が増えてきたら400円と考えておきましょう)、その分使い勝手は最高です。iPhoneのストレージの残量も買い換えたときの写真の引き継ぎも気にしなくてすみます。おすすめ。

特に撮影地機能は楽しい。

続いては「Googleフォト」。何より無料です。いつまでも無料で容量無制限であって欲しいものです。

クラウドサービス

いずれにせよ、iPhoneを落としたり壊したり買い換えたりしても写真は失われないというのが大事なポイントといえます。

日常的に撮影するのが当たり前な昨今、どんどん溜まる写真をどうするかはとーーーっても大事なこと。クラウドへのバックアップは必須といえるでしょう。



荻窪圭
【デジカメライター 荻窪圭】

老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。