暮らしが便利に安心になるというが「スマートホーム」っていったいどんなサービス? 聞きなれない言葉だと思われる方も多いかもしれませんが、すでに海外ではかなり広がっているサービスで、昨年から日本でも普及し始めました。
読んで字のごとく「スマートなホーム」なのですが。なんかピンときませんよね。「スマート」というと「シンプル・お洒落・格好いい」というイメージがあると思いますが、 本来は「かしこい・知的な・頭が良い」という意味。「かしこい家」というとなんとなく想像できませんか?
例えばスマートフォンは「スマート+フォン」で「かしこい電話」。昨年末から日本でも発売が始まったスマートスピーカーは「スマート+スピーカー」で「かしこいスピーカー」。 なんとなくイメージが湧いてきましたね。
ちょっと想像してみましょう。
仕事から帰宅したあなたが「電気をつけて」と言う。するとリビングの照明が点灯する。次に「エアコンをつけて。温度は25℃ね」。 そうするとエアコンが動き始めた。更にスマホを見ながらエネルギー使用量を確認。「今月はちょっと使いすぎだな」。
今あなたは外出中です。「あれ、ちゃんと鍵閉めたかな」。そんなときはスマホで鍵の開閉をチェック。 更に「子供達は帰宅したかな?」。自宅に設置したネットワークカメラの映像をスマホで確認し、 子供達がいることを確認したら「おやつは冷蔵庫の中に入ってるよ」と声をかける。
どうでしょう。ちょっと便利で安心な暮らしが想像できましたか?
スマートフォンやスマートスピーカー、IoT*の普及、クラウド*やAI*の進化により、
家そのものが頭脳をもったロボットのようになること。それが「スマートホーム」です。
IoT:モノのインターネット。主にインターネットに接続できる製品。
クラウド:データをネット上に保存し、共有や編集ができるサービス。
AI:人工知能。
家中の電化製品を自宅や外出先からスマートフォンで一元管理し操作できるほか、自宅ではスマートスピーカーを使い音声操作もできます。また省エネの面からは電気やガスの使用量をモニターで「見える化」し、節電状況をチェックしたり、自動制御して無駄のないようエネルギーを使用できます。
子供の頃にSF映画で見たあの光景が、もはや夢ではなくなってきているのです。
スマートホームの仕組み
スマートホームがどんなサービスなのかイメージできたところで、その仕組みを簡単に説明しましょう。
ネットに接続することのできるIoT化された家電やデバイスの各種情報はネット上の保存場所であるクラウドに保存されると同時に、 それら情報はスマートフォンにも送られ管理することができます。 逆にスマートフォンからクラウドに情報を送ると、クラウドから情報を受け取った家電やデバイスが稼働し始めます。
またスマートフォンではなくスマートスピーカーの音声認識機能を利用して、クラウド上に情報を送り家電やデバイスを制御したり、 スピーカーから情報を聞くこともできます。
前述したネットワークカメラの使用例では、ネットワークカメラで撮影された子供達の映像はクラウド上に保存されると同時にスマートフォンでその映像を確認できます。今度はスマートフォンからクラウドに音声を保存すると、同時にネットワークカメラのスピーカーから音声が発声されるというわけです。
まとめ
IoTの普及とともに、スマートホームはどんどん進化しています。「遠い先の未来」だと思っていた技術やサービスが「ちょっと先の未来」になり、より安心で快適な生活が送れる日はもう目の前。いや、すでに始まっているかもしれませんね。
トリセツ編集部 編集長。トリセツの広報としてプロモーション業務とメディア運営を手がける。また各方面でプロモーション、デザイン等の業務に携わっている。