昨年発売された「メガドライブ ミニ」からちょうど半年、3月19日にコナミデジタルエンタテインメントから新たなレトロゲーム機の復刻版である「PCエンジン mini」が発売されました。
同時発売として、北米向けの「TurboGrafx-16 mini」と欧州向けの「PC Engine Core Grafx mini」、最大5人で遊べるようにするための周辺機器である「マルチタップ for PCエンジン mini」や連射機能が付いた「ターボパッド for PCエンジン mini」なども用意されていましたが、残念ながら昨今の新型コロナウィルスの影響もあり、中国での生産と出荷が間に合わず、やや発売が遅れる状況となっています。
ちなみに筆者は、予約が開始された昨年7月のアマゾンプライムデーのときに注文していたこともあり、発売日に入手することができました。
アマゾンのプライムデーに予約したユーザーには、4曲入りのCDが付属していたほか、ダウンロードコンテンツとして「イース」の楽曲2曲が入手できるようになっていました。
繋ぐだけですぐに使える扱いやすさが魅力
ここの「PCエンジン mini」に限ったことではありませんが、この手のミニレトロゲーム機の多くは、本体にコントローラーとHDMIケーブル、電源供給用のUSBなどを差すだけで、すぐにゲームが遊べるというところが魅力のひとつです。
考えてみれば、昔のファミコンなどの時代もそんな感じでしたが、最近の家庭用ゲーム機の多くはOSが搭載されており、いろいろと起動に時間が掛かったりアップデートがあったりと、煩わしく感じる部分も多くなってきました。そういう意味でも、本来のゲーム機の持っていたシンプルさを取り戻し、「ゲームを楽しむ」という目的にすぐにリーチすることができます。
本体前面には、緑色の電源ボタンと2台のコントローラーが差し込めるUSBポートが用意されています。こちらは上側が1プレイヤー、下側が2プレイヤー側で使用が可能です。一見するとただのUSBポートであるため、既存のUSBコントローラーが使えそうに見えますが残念ながら使用することはできないようです。
ただし例外があり、「PCエンジン mini」の中身をHORIが作っているということからなのか、同社から発売されている「ホリパッド for Nintendo Switch」は使用できたという報告がツイッターで流れていました。
本体背面側には、拡張スロット用の背面カバーが取り付けられています。こちらを外すと、HDMIケーブルと電源供給用のUSBケーブルが差し込めるようになっています。オリジナルのPCエンジン同様に、このオレンジ色のカバーはなくしてしまいがちなので、早めに箱の中にしまっておいた方がいいかもしれません。
付属のコントローラーは、ほぼオリジナルのものと同サイズになっています。残念ながら日本向けの「PCエンジン mini」に付属しているものには連射機能がないため、「ターボパッド for PCエンジン mini」を別途購入する必要があります。筆者も注文していたのですが、今のところアマゾンからの配達予定が4月30日と大幅に遅れています。
一部ネットでは、このコントローラーが使いにくいという話題も見かけました。しかし、実際に使用した感覚では、オリジナルとそれほど大きな差は感じることができませんでした。シューティングなどシビアな操作が要求されるゲームの場合はいろいろとこだわりが出てくるかもしれませんが、それほどアクション性が高いわけではない作品ならば特段問題に感じることもないでしょう。
※本文内の価格情報は編集部調べの参考価格です。
コンピュータホビー雑誌「ログイン」の編集者やドワンゴでモバイルサイトの企画・運営等を経て、2014年よりフリーで活動中。XRやPCなどのIT系やゲームをメインに、年間120本以上の取材をこなしています。