【レビュー】

一度使うと手放せない生活密着型イヤホンAirPods Pro

2020.02.02
トリセツ編集部/荻窪圭
AirPods Proトップ画像


えっと、2016年の年末に注文して2017年1月に無事ゲットしたAirPodsを、1ヶ月に1度の割合で落とし、3ヶ月目にとうとう紛失してしまった荻窪圭です。3度目の正直、いやちょっと意味が違うか。

あれ、耳に合ってないと落ちるんですよ。わたしの場合、左右の耳穴のデザインが微妙に違うようで、左耳があぶない。最初は路上でぽろんと左耳から落ちて慌てて拾い、翌月はたすき掛けにしていたバッグを外した途端、バッグのストラップが左耳のいわゆる「うどん」の先にひっかかってぴょんと飛んでいったのだけど、なんとかその場で回収。

3ヶ月目。電車で座り、AirPodsで音楽を聴きながら寝てたとき。駅に着いて目覚めたとき、ちょうど向かいのホームに急行が止まってて、今乗ってる電車でも数分遅れるだけで目的地へ行けるのだけど、寝ぼけてたせいで「あ、乗り換えた方が早い。乗り換えなきゃ」と思い、だっと立ち上がって向かいのホームの急行に乗った途端、気づいたのですよ。

AirPodsが左耳だけ入ってない。

時すでに遅く電車は動き出しており、後から落とし物として届けられていないか尋ねたけど見つからず。左耳用だけを別途入手すればいいのだが、どうせまた3ヶ月もすれば落としてしまうと思うとその気にならず、わたしのAirPods体験は3ヶ月で終わったのでした。

今は右耳だけを、時折イヤホン代わりに使っています。

なのでもうAirPodsに手を出すのは止めようと思っていたのですが、2019年秋に発表されたAirPods Proの評判がすこぶるよいのですよ。いち早く体験した知人らがみなこぞって絶賛するのです。

AirPods Pro
わたしのAirPods Proと片耳だけのAirPods。
AirPodsの左耳用は結局どこへいってしまったんでしょう

いち早く体験した人に「AirPodsは耳からすぐ落ちちゃったのだけど、Proはどう?」と尋ねたら「それは大丈夫だと思いますよ。すごく安定します」と答えが返ってきたので買っちゃいました。初日に申し込めればよかったのですが、ちょいと出遅れまして、2週間ほど待って11月15日に入手。

そしたら、予想以上によかったのです。





音質やノイズキャンセル性能以上に魅力的な機能が2つある!

AirPods Proは完全ワイヤレスなノイズキャンセリングイヤホンです。価格的にも27,800円とそこそこしますので、AirPods Proのレビューを見ても「音質」や「ノイズキャンセリング性能」の評価や同等クラスの他製品との性能比較がメインになってしまってますが、本質的には「そこじゃない」感があるんですよ。

AirPods Proを手放せないのは、ワイヤレスイヤホンのある生活を作ってくれるから。

本質的には2つです。ひとつめは、初代AirPodsが教えてくれたもの。

実は初代AirPodsの片方を紛失して以来、代わりにとある低価格なワイヤレスイヤホンを購入して使っていたのです。左右のイヤホンがケーブルでつながってるタイプ(これなら片方だけを落とす心配なし)。

これがめんどくさいのです。

使いたいときは電源スイッチを入れて耳に装着する必要がありました。一見当たり前のようですが実は違います。

AirPodsなら、ケースから出して耳に装着した途端、自動的に電源が入り、iPhoneからの出力がそちらに切り替わります。なので耳に装着したらすぐ音楽を聴けます。スイッチを入れたり接続を云々する必要はありません。イヤホンを耳に入れるってことはそっちに切り替えたいっていう行動ですから理に叶っています。

装着したら自動的に認識して接続してくれます。これがいい。

コントロールセンターを開くと、ちゃんと音声出力がAirPods Proに切り替わっています。全自動。

帰宅したらイヤホンを外します。安いワイヤレスイヤホンはそれではだめです。まだiPhoneとBluetoothでつながっていますから、iPhoneの音はイヤホンから流れます。iPhoneで音を出そうとして出なくてはじめて気づきます。しかも、イヤホンの電源は入ったままですから使っていないのにバッテリーが切れます。これ、何度もやらかしました。

AirPodsは違います。耳から外したらその瞬間に自動的にiPhoneとの接続が切れますから、心配ありません。ついでに音楽の再生も止まります。

耳にハメたら働き始め、耳から外したら仕事を終える。

そういう人の行動に合致した動作を自動的にしてくれるのがAirPodsで一番感動した点であり、むしろすべてのワイヤレスイヤホンはそうあるべきと思うのでした。

外部音取り込みモードがすごい

2つめはAirPods Proならではの良さ。

ノイズキャンセリング機能は非常に素晴らしいのですが、これ、外部のノイズを遮断するので外の音があまり聞こえなくなります(当たり前ですね)。

でもそれでは都合が悪いことって多々あるわけで、家にいるときはいいのですが、電車に乗ってて乗り過ごしたり外を歩いてて危険に気づかなかったり。

そんなとき、普通はノイズキャンセリングをオフにするわけですが、AirPods Proにはなんと「外部音取り込みモード」があります。これ、AirPods Proが内蔵するマイク(ノイズキャンセリングをするためにもマイクは必要ですから)が捉えた音を、音楽にミックスして流してくれる機能。ノイズキャンセリングの真逆で、わざと外の音を取り入れるわけですね。

コントロールセンターから切り替えられる他、
AirPodsのうにょんと飛び出たとこを指で挟んで長押し(長挟み?)しても切り替わります。

これがすごい。ノイズキャンセリングをオフにするより、外の音がよく聞こえるのです。ノイズキャンセルのないAirPodsを使っているときよりも外の音がよく聞こえます。すばらしい。

しかも、イヤホンから飛び出てる部分を指で挟むだけでオンオフできますから、電車に乗ってて「そろそろ降りる駅が近いな」とか、電車を降りて歩くときとか、その他、外の音が必要な時は「外部音取り込みモード」に切り替えれば、イヤホンを外したり音楽を止める必要がないのです。

これが超便利。

わたしがAirPods Proを使うのは8割方外出時なので、普段は「外部音取り込みモード」にしておき、周辺音を消して集中したい/寝たいときだけノイズキャンセルをオンにしています。

音楽をかけないでただ耳栓がわりに使うことも。これを耳にハメ、外の音が邪魔なときはノイズキャンセルに、そうじゃないときは外部音取り込みにするというインテリジェント耳栓ですね。

AirPods Pro AirPods Pro
よく見ると、外部音を取り込むマイクっぽいものが。AirPodsについているものより大きくなっています。

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※本文内の価格情報は2020年1月23日時点でのAmazon.co.jpの価格です。


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荻窪圭
【デジカメライター 荻窪圭】

老舗のデジタル系フリーライター兼カメラマン。パソコン雑誌のライターだったが、今はカメラやスマホが中心、ときどき猫写真家になる。「iPhoneカメラ講座」「這いつくばって猫に近づけ」など連載中。近著は「東京古道探訪」。歴史散歩ガイドもやってます。